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【見えていたのに見逃す】看護師が陥る“思考停止の観察”とは?[急変対応ジャーナル]

夜勤中、患者の状態を一通りチェック。
バイタルも大きく崩れていない。

「とりあえず問題なさそう」

——そう判断した数時間後、急変。



振り返ると、異常のヒントは確かにあった。

こんな経験はありませんか?

実はこれ、能力の問題ではありません。
人間の脳の仕組みです。

ある実験では、CT画像の結節を数えることに集中した医師が、画像内に映り込んだ“ゴリラ”に気づかなかったというものもあります。
つまり、

👉 人は意識の外にあるものには気がつきにくい。

これを**「非注意性盲目(Inattentional blindness)」**と呼びます。

そして臨床でも同じことが起きています。なんとなく呼吸音を聞いても異常な音には意外と気づけないものです。教科書でよくみるような「〇〇(疾患)の観察項目」と観察項目が羅列してるものはほとんど役に立ちません。「その観察項目を見にいく」という意識がなければ高い確率で見逃します。

「発熱と呼吸困難だから、肺炎かもしれない。肺炎だったら水泡音が聞こえるかも」「COPDの既往がある人が術直後に急激な胸痛と呼吸困難、気胸かもしれない。気胸だったら呼吸音に左右差が出るはず」など、ある程度の予測(臨床推論)をしてから身体所見をとりにいかないと、微細な変化には気がつけません。

いきなり臨床推論ができる人はいません。ただ、思考の流れだけでも自然にできるようになりましょう。その一歩として、身体所見を闇雲にとるのではなく、「こんな所見が現れそうだな」と考えてから身体診察をしましょう。


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