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なにがうれしいかって。

コマンド履歴が最高。

黒い画面のTerminal、テキストエディタのVim、対話型プログラム言語のPython。自分で打ったコマンド、スケルトンライナーたちが履歴として蓄積されていくんです。しかもそれをいとも簡単に呼び出して再利用できるんです。

毎回同じコマンド、スケルトンライナーをパタパタと入力するのは手間ですよね。Ctrl+rキーを押すと履歴検索機能が起動して、打ちたいコマンドの一部を入力すると直近のものが出現します。現れたものが望むものではなければ、再度Ctrl+rを押します。そうやって、数回のうちに使いたいコマンド、スケルトンライナーが画面に入力された状態で現れてくれるんです。

Vimの場合は、Ctrl+rではないのですが、q:を入力することでコマンド履歴が画面の下のほうが分割されてそこに表示されます。その後は、?を入力して、検索したい文字列を入れてエンターキーを押せば、履歴ファイルの中を遡りながら目的のコマンドにたどり着くことができるんです。

WindowsやMacでは、こうはいきません。ほとんどの操作がマウスなので、マウス操作と入力操作の行ったり来たりで、キーボードから手が離れては戻り、戻っては離れるの繰り返しです。わたしはこれで、腱鞘炎になりました。重い肩こりにもなりました。Linuxでは、ほとんどの操作をTerminal越しにキーボードで操作が完了します。画面遷移もキーボード、マウスの出番はほとんどありません。そして腱鞘炎にも肩こりにもなることはなくなりました。

キーボード操作、しかもほぼホームポジションと呼ばれる場所から離れません。Vimはいいぞ、ってその界隈ではよく見かける言葉ですが、本当にそのとおりです。Vim以外のコマンドやアプリでもVimのキーボード操作の1部が使えるので、ややこしい、とっつきにくいVimのキーボード操作も、慣れてしまえば、いろいろな場面で役に立ってくれます。

キーボード入力の速度が速ければ速いほど、作業時間も短くてすみます。その意味では日本語、中国語、韓国語など英文字でななく独自の入力ソフトを切り替えながらの作業では、英語圏の人たちには遠く及ばないところが残念で仕方ありません。加えて、マウス操作はキーボード操作よりも楽に思えますが、実際はマウスのある場所まで移動しなければならなくて、操作もポイントまで目を細めてめがけながら移動させ、キーボードに戻るの繰り返しなので、マウス操作すればするほど、何かを入力する、という実作業の時間が削られていくわけです。作業時間もその分長くなる、という悪循環していることには気づいているひとの方が少ないかもしれません。

よくよく考えると、業務での作業の大半は、検索と置換や行の入れ替え、段落の移動など入力と修正だと思います。目的のファイルを探すにも時間が取られていると思います。WindowsやMacではGUIと呼ばれるアプリで検索するにも置換するにも、選択して移動するにもマウスを使います。最近では原点回帰なのか、書店に行くとキーボードショートカット集の本が並んでいます。気づいている人が、気づいていない人にマウスから離れて作業効率を上げて、定時に帰宅できるようにというやさしさを感じます。WindowsもMacもキーボード操作でマウスで選択、クリックするのと同じことができます。それでもLinuxには負けていると思います。

プログラム言語のPythonもWindows版、Mac版がありますが、GUIアプリでの使用はあまり恩恵を感じません。テキストベースのTerminalでの使用にはかなわないのです。

目的のファイルを探すにしても、GUIアプリからディレクトリ(フォルダ)を開いて、ファイルが一覧表示されている画面から探すには、ひとつひとつのファイル名を確認するので、とても時間がかかります。でも、Linuxでは、シェルコマンドや、Pythonを使えば、深い階層でも、複数のディレクトリからでも、探したいファイル名の1部を入力して検索することで、ほぼ一瞬で手にすることができるのです。しかも、1度使ったコマンドは、履歴として残りますので、再利用するときには、全てのコマンドを入力する必要もありません。

なによりも、自分の打つコマンドでコンピュータを操作している。この響きと達成感で幸せホルモンも出まくりです。キーボード操作で作業効率が上がっているところに、この幸せホルモンの出まくりで、作業効率も爆上がりなんです。

文字入力作業しているときには、5本の指をリズムよくパタパタ動かすので、ピアノやそろばんと同じように脳への刺激にもなり、さらに時を忘れてしまうほど集中力も高まっていることも感じられます。最近アメリカで流行っていると聞くマインドフルネス、要は、瞑想状態に入っているのだと思います。だから、単純な業務作業をしている、というよりも、楽しい時間を過ごさせてもらっている、と感じているんです。

これって、とてもうれしいことですよね。

わたしの帰りたい場所は、黒い画面とキーボードのホームポジションです。

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