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こうしたから、作業効率があがった

実践から学んだ仕事術

道具としてのPC

なにをするにもそれに必要な道具があります。

電子化であれば、PCが必要な道具となります。スマートフォンやタブレットでもよいのですが、使い勝手は悪いです。デスクトップPC、あるいは、ノートブックPCで作業しないと心身ともに疲弊してしまいます。スマートフォンは電話とある程度の情報を見る、写真を撮る以外では、小さすぎますし、その面積が多少大きくなったタブレットでも、大きくなった分目に入る情報量が多くなる分目には優しくなりますが、14インチ以上の画面のPCには及びません。単独では、画面上をほぼ占有してしまうイメージのキーボードなので、入力には不向きです。そのため、まずはPCが必要な道具になります。

PC本体は道具として使えない

でも、PC本体だけでは、OSにもよりますが、アプリ同士の連携は、コピペくらいしかありませんので、役には立たないと言えます。見てるだけ、単純に作業するだけ、では、役に立っていると言えないからです。中には、表計算アプリでなんでもこなしてしまう神がかった人たちもいらっしゃいますが、単独という柵の中でのことです。そこに保存されているデータが有用でも、他のアプリで作業するために使うには、気の遠くなるほど道のりを行かなくてはなりません。最終的には最初から別のアプリに入力してしまったほうが速かった、ということのほうが多いかもしれません。

PCで使われているOSも今後は問題になります。Windows、Macが主流ですが、OSの更新が強制される上に、かつ、PC本体の買い換えも陰で要求されているのが、現実だからです。OSの更新は無料なこともありますが、あたらしくPCを買い換えなければいけないのであれば、OSは付帯しているので、OSの料金を支払っていると言えます。なにせ、物価だけ上がっていく、大企業以外は給与は上がらない、税金と自分で積み立てているのに自分に戻ってこない社会保険料が知らずに上がっていく、という現在の資本主義社会では、今食べる、今着る、今住むにかかるお金を稼ぐのが精一杯で、PCなんて1度購入したら2度と購入する余力はありません。しかしながら最近では、使い方を覚えたら機能の要求する性能がないPCになっている、という状態です。

個人はともかく、とはいえ、家庭では、そこにいる人数分のPCが必要になりますが、企業や役場で使用されているPCの数を考えると天文学的な数字になります。これを供給する側の意思決定だけで買い換えを強要されているのは、いかがなものなのでしょうか?Macであれば、OS自体は1万円しませんし、Windowsよりは買い換える頻度は低くなりますが、業務に使われているアプリというとWindowsには及びませんので、専門分野以外では、使える道具にする選択肢には入ってきません。現状Windowsに占拠されているので、いわれるまま買い換えなければならない、というのが正直なお話しです。Windows専用アプリしかWindowsではほとんど動きませんが、そのアプリが開発をやめた、とか、買い切りではなく、サブスクリプションサービスへ供給側が勝手に変えた、とか、いやはや、どこにも購入者、使用者の気持ちや懐事情は考慮されていないのです。わたしは、幾度となく使えなくなったアプリがあり、その度に保存していたデータを捨てなければならない、あるいは、再入力しなければならない、という悲しい出来事を経験しています。

そんな世知辛い世の中にあっても、救済の光はあるものです。使用に関して無料のOSやアプリの存在があるのです。そのOSは、Linux。Mac、Android、iOSの基本もLinuxです。Windowsだけ違うんです。Linuxの中で使われている様々なアプリやコマンドもほぼ無料です。日常的に使用するアプリやコマンドは、それこそ初期のWindowsやMacよりも早くから存在し、開発も継続中なものばかりです。システム開発、サーバー用のPCでは、Linuxが多く選択されていますが、一般のひとが目にすることはないものかもしれません。

無駄に供給するところに費用対効果のない支出はしたくない、というのであれば、OSをLinuxにする、という選択も合理的です。そして、これまで学んだコマンドやPython、を組み合わせて使う人それぞれに役に立つ使い勝手を手に入れてください。

道具はそのままでは非効率

眠っていて使われていないPCがあったらラッキー。早速、Linuxをインストールして使いましょう。お薦めは、MXLinuxのxfce版です。インストールが終わったら、早速起動してみましょう。そして、ターミナルアプリ、ここでは「xfce4-terminal」を起動して最大化しましょう。コマンドをパイプラインでつないだり、コマンドとPythonを組み合わせたりと、使える道具を手にすることができます。でも、毎回コマンドを入力するのは、めんどくさいです。そこで先程学んだコマンド履歴が役に立ちます。

それでも、同じようなコマンドの履歴を遡るのは非効率です。そこで「コメント」機能が役に立ちます。 いつも使うコマンド(スケルトンライナー)には、コマンドの終わりに半角空白を開けてから「#〜〜〜」とシャープに続けて、後日使うときにさっとコマンド履歴から呼び戻せるようわかりやすい名前を入力しておきます。

これで「Ctrl+r」のあとに「#〜〜〜」とすれば、過去に使ったコマンドが出てきます。ちょっとした効率を上げる技ですが、コメントの最後にたとえばアンダーバー2つ「__」追加しておきます。そうすることで、同じようなスケルトンライナーのバージョン違いを表現し、「検索文字列*検索文字列_」と入力すれば検索しやすくなります。それから、過去に実行したコマンドは、コマンドライン(ターミナルの画面上のコマンドを入力する行のこと)で、実行したいコマンド、たとえば、「vim 」と入力した後に、「Ctrl+p」を押せば、直前に使われたvim で始まるコマンドが表示されます。1回目に出てこなければ、数回「Ctrl+p」することで目的のコマンド(スケルトンライナー)が表示されます。履歴を戻り過ぎたときは、「Ctrk+n」を押すことで戻れます。「Ctrl+p」、「Ctrk+n」は、何も入力されていないコマンドラインで上矢印キー、下矢印キーの操作(コマンド履歴を直前のものから順に表示する、戻る)と同じです。

履歴からコマンドを選択してエンター、表示されたら「esc」を押してから、「v」(予め設定ファイルに記述しておきます)を押すと、vimが起動し、さきほどのコマンドが入力された状態になります。そこはもうvimなので、vimの編集機能を駆使すれば、キーボード操作だけですばやく内容を修正できます。修正後は保存してターミナルに戻ってエンターを押せば、コマンドが実行されて、結果が表示されます。ターミナル上で長いスケルトンライナーを修正するのは時間がかかりますが、vimであれば速攻完了です。

そんなvimですが、クリップボードとのやり取りは苦手です。独自のクリップボードを使っているからです。vimの苦手なところを補ってくれるのが、tmuxです。tmuxの機能を使ってコピーすれば、tmuxのバッファに蓄えられ、最新の分はPCのクリップボードにも記憶されます。tmuxは、今見ている画面上に小窓のような画面(大きさは自分で設定したもの)をポップアップさせることができ、ちょっとした編集や他のコマンドを実行して結果を見たり、コピーしたり、という使い方もできます。こうしたコマンドやアプリを連携しながら、ほぼキーボードだけで操作、編集が完結するのです。

PC操作は、なるべくマウスは使わずにキーボード及びキーボードショットカットで行います。vimのキーボード操作を覚えるとターミナルでも、tmuxでも同じように使えるので学習効率は高いのです。使うアプリ(道具)ごとにキーボード操作が異なると記憶しなければならないことが増えるだけで非効率で合理的ではありません。

往々にして手段が目的になってしまうから非効率

PCを使う大きな目的は、情報を蓄積して、いつでも必要なときに時間をかけずに効率よく引き出して自分の役に立てるためです。ですが、必要になるであろう情報の入力、編集、検索、置換に使用する目的遂行のための道具探しそれを試すことに使っている時間の方が長くなっているのも世の常です。PCは電子化の道具ですが、本体だけで道具として成立はしていません。OSが必要ですし、目的遂行のためのアプリがなければただの箱なんです。

そしてその道具が自分の使い勝手にあって、手に馴染むまでにも時間がかかります。その後また、手に馴染む道具を探したり、試行錯誤したりするところに戻ってしまうのも人の性なのかもしれません。この行ったり来たり、ようやくその道具にたどり着いても、WindowsやMac、Andoroid、iOSその他、他人が営利目的のために作成したものだと、価格が上がったり、サブスクリプションに変わったり、開発が止まったり、終了したりするので、自分の蓄積した情報自体が取り出せなくなってしまって、入力からやり直すはめになるというなんとも目的にたどり着けない非効率地獄が、PCを使いこなせる人が増えない理由なのかもしれません。逆に考えれば、このような非効率地獄という登れない壁を越えられるような機会や場面が学校教育、社会教育以外に用意されるような社会になることが、IT人材が足りなくて電子化が進まない、高価な対価過ぎて進まない、という社会問題も解決される、ということです。

非効率地獄からの脱出のための道具

1、Linuxで動くPC
2、ターミナルとシェルコマンド
3、Pythonブログラム言語
4、入力、編集のためのテキストエディタのvim
5、すべてを補完するtmux

まだまだ紹介したいCUIで使えるコマンド

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