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コラム“Pediatrics Note”と小児科医〜映画「Tomboy (トムボーイ)」を観ました〜

こんにちは。小児科医のcodomodocです。神経疾患、神経発達症、心身症などの診療をしています。最近はマルトリートメント(不適切な養育)な環境から発達性トラウマ障害をきたした子ども達への医療的な関わりについて勉強をしています。

うちの病院の院内報に毎月書いているコラム“Pediatrics Note”です(800字前後)。診療をしていて感じる、とりとめもないことを書いています。
今回は2025年の07月号です。

今月も映画のお話を。

シリーズ最新作で大ヒット公開中の「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」。その興奮をここでお伝えしようと思ったのですが、クルーズより気になるトム映画があったので、今回はそちらの作品「Tomboy(トムボーイ)」をご紹介します。

ある夏休み、新しい街に引っ越してきた10歳のロール。早速、外に遊びに出掛け、近所に住む少女・リザに出会い、一緒に遊んでいる男子のグループに紹介してもらいます。名前を尋ねられたロールは「ミカエル」と名乗り、彼らとサッカーをしたり、湖に泳ぎに行ったりして、夏休みを満喫していました。クールな見た目でスポーツが得意なミカエルに次第に惹かれるリザ。ミカエルもまた、リザに好意を寄せていきますが・・・。

あらすじ


思春期が始まる直前の少年と少女のひと夏の淡い恋物語・・ではあるのですが、題名の「Tomboy」は、英語でおてんば、ボーイッシュの意。

そう、ミカエル(ロール)は少女でした。

Tシャツやタンクトップにハーフパンツ、スニーカーを履き、家を飛び出したロールは、外で自らミカエルと名乗り、男子として振る舞い、リザに惹かれていきました。

二次性徴が始まる前ということもあり、体つきが周りの男子とほとんど変わらないミカエルでしたが、ある出来事がきっかけで両親、友達、そしてリザに自分の性別を知られてしまいます。

周囲の人々の反応に傷つき、悩むミカエル(ロール)の姿を見ながら、これまで出会ってきた子どもたちの中にも、僕が気づかなかっただけで、同じような悩みを抱えていた子がいたのかもしれないなと思いました。

長い夏休みが終われば新学期が始まり、社会に求められる役割を演じなければならない、着たくもない制服を着なければならない。

そんな生活に耐えられずに学校を休む、反抗的な態度をとってしまう。

反応が怖くて誰にも相談することができない。

どれほどつらいことでしょう。

以前、このコラムでもご紹介した「トラウマインフォームドケア」には、トラウマに配慮した対応をする際の原則として、「ジェンダーへの配慮」が挙げられています。大切なことを思い出させてくれた作品でした。


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