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はじめての古民家暮らし




「大正の古民家と夢の暮らし、そして突然の終幕」
——40歳、大殺界での冒険物語


お正月のお飾りなど作ってました


藍染コミニティーに参加したりして、
地域とのふれあいなど体験会もお家で開催しましたね



目次

1. 夢の始まりと古民家の魅力
• 40歳、大殺界での転機
• 大正9年の古民家との出会い
• 年間12万円の破格契約とその裏側

——40歳、大殺界での2年間の冒険物語


あれは私が40歳になった頃。いわゆる「大殺界」に突入したタイミングで、人生が大きく動き出したお話です。

ずっと夢見ていたことがありました。「田舎の古民家でひっそり暮らしたい。DIYを楽しみながら、のんびりした生活をしたいなぁ」と。そんな夢が、ある日突然、現実になったんです。

見つけたのは、大正9年(1920年)に建てられた立派なお屋敷。山々に囲まれた広い敷地に佇む、風格ある古民家。家の前には桜並木、昔は池だったという立派な庭、雪景色に映える我が家。別棟や蔵まで揃った、まさに夢のような場所でした。

このお屋敷、実は20年近く放置されていました。一族はほぼ途絶え、最後に残ったのは80歳のおばあちゃんだけ。彼女にとっては縁遠い家で、愛着もないまま受け継がれた「ガラクタだらけの遺産」。だからこそ、私にチャンスが巡ってきたんです。

植木職人として地域のお庭を手入れしていた私は、お客様の紹介で「住まわせてあげるよ」と奇跡の縁をいただきました。契約は驚くほど破格——年間賃貸料12万円!ただし、そこには「大変な条件」がついていて…。

お屋敷は老朽化が進み、庭はジャングル、残置物は山ほど。お風呂のガスも水道も使えない状態。でも、屋根と柱は頑丈で、磨けば美しい日本庭園付きの豪邸になる可能性に溢れてました。

ちょうどその頃、コロナウイルスが流行り始め、世間は大混乱。仕事がなくなった私は、「ここで夢を叶えるしかない!」と決意。夫婦と2匹の猫(ハチワレの「ひじき丸」と黒猫の「はなちゃん」)と共に、大引っ越しを敢行したんです。

ここから先は有料部分です。この先では、2年間の古民家暮らしで得たDIYのノウハウ、地域との繋がり方、そして突然訪れた「出て行ってください」の衝撃とその結末をお届けします。夢を追いかける勇気と、リアルな現実を味わいたい方は、ぜひ続きをどうぞ。



ひじき丸


家の前の桜

有料部分

1. 試練の始まり——掃除とDIYの日々
• ゴミ屋敷からのスタート
• 軽トラとミニユンボで挑んだ開拓
• DIYのコツ①:限られた資源で最大限の成果を
2. 古民家暮らしの充実と小さな幸せ
• 猫たちとの暮らしと地域との絆
• ホップ栽培から薪ストーブまで
• 暮らしの知恵②:地域との繋がりが命綱
3. 突然の終幕——借家の現実
• 「出て行ってください」の衝撃
• 1780万円と崩れた夢
• 教訓③:夢と現実のバランス
4. エピローグ:冒険は続く
• 2年間の汗と涙を振り返って
• 次なる夢への第一歩


雪がよく似合う古民家



第1章:夢の古民家との出会い
あれは私が40歳を迎える頃。
そう、男性で言うところの「大殺界」に突入した時期のお話です。人生の節目って、なぜかドタバタしますよね。
私はずっと夢見ていたことがありました。
「いつか田舎の古民家でひっそり暮らしたい。DIYを楽しみながら、のんびりした生活をしたいなぁ」と。
そんな夢が、突然現実になったんです。
見つけたのは、大正9年(1920年)に建てられた立派なお屋敷。
山々に囲まれた広い敷地に佇む、風格ある古民家でした。
家の前には桜並木が続き、昔は池だったという立派な庭付き。
雪景色に映える我が家、正月に手作りしたお飾り、別棟や蔵まで揃った、まさに夢のような場所。
このお屋敷、実は20年ほど放置されていた物件でした。
一族はほぼ途絶え、最後に残ったのはおじいちゃんの息子の奥さん——当時80歳くらいのおばあちゃんだけ。
彼女にとっては縁遠い家で、愛着もないまま受け継がれたもの。
当然、「こんなガラクタだらけの家、いらないよ」と放置されていたんです。
では、なぜ私がこんな素晴らしいポテンシャルを秘めたお屋敷に巡り会えたのか?
実は私、植木職人として生計を立てていて、地域のお庭の手入れをあちこちでやっていました。
家を探していたタイミングで、お客様のご紹介で「住まわせてあげるよ」と奇跡の縁がつながったんです。
契約はこうです。
年間賃貸料、なんと12万円!
安すぎでしょ!?
当時、私も妻もお金が全然なくて、不動産屋を通さず個人交渉で話術を駆使。
最高の条件で住むことができたんです。
ただし、そこには「大変な条件」がついてました…。

引き寄せた製材しているB級品の無垢材
加工から何やら何まで素人大工


第2章:老朽化したお屋敷とコロナ禍の試練
このお屋敷、正直言って「すぐ住める」状態じゃなかったんです。
老朽化が進み、別棟もボロボロ。残置物は強烈な量で、庭はジャングル状態。
お風呂のガスや水道も直さないと使えない。
でも、屋根と柱だけは頑丈で、磨けば美しい日本庭園付きの豪邸になるポテンシャルが溢れてました。
そんな中、ちょうどコロナウイルスが流行り始め、世間は大パニック。
「ワクチン打った?」「マスクしろ」「距離を取れ」と、訳の分からない世界に突入。
でも私にはそんなの関係ない。
「ここで夢を叶えたい!」という強い想いと行動力だけが頼りでした。
仕事がなくなった私は、ひたすら掃除と片付けの日々。
ゴミを分別して軽トラで町の焼却炉まで運び、庭を整え、家を浄化する。
コロナで仕事がゼロでも、やるしかないんです。
だって、他にやることないんだから(笑)。
椎茸を育てたり、梅を収穫したり、裏で畑を始めたり。
鹿が来るからネットを張って野菜を守り、畳を剥がして無垢材の板間にDIY。
ミニユンボを手に入れて開拓しまくり。
土地が広いから、整備する場所が尽きないんです。
夫婦(結婚4年目)と、前のお家から連れてきた猫ちゃんたち——
ハチワレの「ひじき丸」と黒猫の「はなちゃん」——と一緒に、家族で大引っ越し。
ビールが好きすぎてホップ栽培に挑戦し、自家製クラフトビールまで作っちゃいました。
独りで片付けやDIYをこなす変態的な頑張り屋っぷりが、ここで発揮されたんです。

来たばかりのコト
七夕に来たので、琴座のベガからコトになりました


第3章:古民家暮らしの充実と小さな幸せ
少しずつ暮らしが整い始めました。
お気に入りの欄間には、富士山と宇宙船(!?)みたいな模様があって、なんとも不思議。
門構えも綺麗に整え、豪邸が蘇る姿に感動すら覚えました。
敷地内の小屋が可愛くて好きだったけど、中は最悪。
物が溢れ、何十回もゴミを運んで捨てる毎日。
別棟の床はベコベコで張り替え、天井裏は小動物の糞だらけ。
妻にも手伝ってもらい、足場板のヤスリ掛けとか頑張ってもらいました。
地域の人たちとも繋がりができて、集落での生活が楽しくなってきた。
仕事で回収してきた木材を薪にしたり、「愛染の会」に入ってワークショップを開催。
門松作りのプロとしてお客さんのところに届けたり。
材料が足りないから、B品木材を7トンもゲットして床を完成させました。
迷い込んできた猫「ウメタ」が、ひじき丸とはなちゃんと仲良くなり、家族が増えた。
果実や銀杏を無人販売機で売って、少しでも収入に。
憧れの薪ストーブ(Hunter社の最強モデル!)を奮発して手に入れ、庭にひまわりを一面咲かせたいと夢見て。
七夕にやってきた秋田犬の「ことちゃん」も仲間入り。
静かな夜、広い空、最後の雪景色。
古民家暮らしは、やればやるほど形になり、地域との絆も深まりました。
「このままお店やコミュニティスペースにしたら面白そう!」と、夢がさらに膨らんだ充実の2年間でした。


第4章:突然の終幕——借家の現実
でもね、ここはあくまで「借家」だったんです。
固定資産税しか払わず住んでた私たち。
これまでの処分費やDIY費用は請求しない約束でやってました。
とはいえ、全部自分でやっても相当お金がかかる。
仕事がないからお金は減る一方で、コロナが終わる気配もない。
「このままどうなるんだろう…」と不安が募ってました。
そして3年目。
やっと家が綺麗になり、ビジネスやコミュニティを作って頑張ろうとした矢先。
大家さんのおばあちゃんが高齢で体調を崩し、コロナで大変なことに。
なんとか命は取り留めたものの、娘さんが引き継ぐことになりました。
娘さん家族とは仲良くやってたんです。
お父さんの実家が綺麗に蘇るのを見て感動してくれて、季節ごとに遊びに来て、流しそうめんや花火を楽しんだり。
うまく行ってたんですよ、本当に。
でも世の中、そんなに甘くない。
ある日、娘さんから衝撃の一言が。
「契約を変えたい。ここを買いたいという友達がいるから、出て行ってくれませんか…」
パニックですよ。
「え、マジで!?」
「いくらですか?」と聞くと、返ってきた答えは——
「1780万円」。
何!?
ご近所さんには「こんなお化け屋敷、200〜300万でも高いよ」と言われてたのに。
おばあちゃんは「お金なんかいらない、住んでくれるだけでいいよ」と言ってたのに…。
でも、もうおばあちゃんとの契約じゃないんです。


神棚も綺麗にしました


第5章:夢の終わりと新たな冒険
なんとかここを「俺の家」にしたくて、値引き交渉に奔走しました。
銀行からお金を借りるため、ありとあらゆる分析をして、必死に計画を立てました。
でも現実は厳しい。
自営業の私は、この2年間ほとんど稼げておらず、確定申告書は「どうやって生活してるの?」ってレベル。
そんな人に銀行がお金を貸してくれるはずもなく、何社申し込んでもダメ。
弁護士や司法書士に相談しても、「社会的に信用がない人は借りられない」と。
日本のルールに打ちのめされました。
諦めるしかなかった。
悔しいけど、仕方ない。
大殺界が終わったと思ったのに、また一波乱。
冒険はまだ続くんです


エピローグ:振り返って
この物語は、私の過去の経験です。
夢の古民家暮らし、2年間の汗と涙、猫たちとの日々、そして突然の終わり。
それでも、この冒険があったからこそ、今の私がいる。
あなたにも、いつかこんな夢の暮らしを追いかけてほしい。
そして、私の次なる冒険にも、少しだけ期待してくださいね。

カッコイイはなちゃん

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