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人の圧見て我が圧下げる

バリバリの昭和世代だ。
ブラウン管テレビでタバコのCMはガンガン流れ、新卒時代は、おしゃくも一気飲みもまだ存在していた。

時は流れに流れ、社会は大きく変わり、
変動の狭間にいる私たちは、口答えできない先輩にも、口答えする若手にも、気を遣いまくる毎日である。

そんなハラスメント天国だった時代の中でも、転職してなお、プライベートで会いたいと思える奇跡の先輩が存在する、そして彼女たちには共通点がある。

プライベートで会う時に、上下関係スイッチを完全オフにしているのだ!
例えばこちらが行ってみたいお店に予約をすると
「予約手配してくれてありがとね」とちょっとしたお礼をくれたりする。
後輩なんだから、おぬしが探して予約すんのは当たり前じゃろ的な、
会社で当然だった流れも、思考も完全に切り替わっている。
先輩が行きたい場所や食べたいものがあって誘われる時は、
率先して先輩が自らスケジュール調整や予約をしてくれたりさえする。

逆に、行きたいお店を何件か提案しても却下、予約は任すがお礼はしない!!
と、潔いほどに会社の上下関係オンの先輩と言えば、
食事中は本人が楽しい話(ちょいちょい暴言あり)を一方的に話しご機嫌だ。(この場合、本人は暴言に全く気づいてない)

そんな、自分を雑に扱い、こちらの力を奪っていく人は、
関係断捨離タイミングで、そっとリストから削除させていただくしかない。
なぜなら後輩だった私も年齢を重ね、自分にとって大切な人間関係維持の体力しかなくなっているからである。

そしてふと立場を変えて見た時、私が大切にしたい何人かの後輩が、
数々の気遣いを自然としていてくれていることに気づいた・・・。

彼女たちにとっては私も、関係断ちリストの1人かもしれない。
それでも、ランチに付き合ってもらう時は、彼女たちにもお店の希望がないか確認し、日頃のお礼として、時々ご馳走する程度には感謝を示している。

会社の中での関係は、どうしたって忖度がついて回る。
自分より立場が上の相手に嫌われて良いことなど一つもないからだ。

自分より年齢やポジションが下の人たちが気を使ってくれて優しいのは、自分を好きだからではない!
そのことをウッカリ忘れたりしなければ、
会社卒業後に関係が切れたとしても、自分の後悔は少ないように思う。

後輩と新しい関係が築けるか問題よりも、
会社の中での『先輩』でいられた時間を私自身が振り返った時、
過去の自分が恥ずかしい伝説を残していないことが重要だ。

昭和の嫌な匂いをムンムンに放つ先輩を横目で見つつ、
人の圧みて我が圧下げる、と心の中でつぶやき、
今風にいうところの、黒歴史にならないよう努めている。(もうすでに今風じゃないか)






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