仕事も髪も、土台をととのえてから
ここ2か月、まめに美容院に通った。
私の髪には、強めのくせがある。一本一本が身をよじるようにうねるタイプのくせ毛だ。「外国人風」なんて言われる、しゃれたくせの出かたではないので、梅雨どきにはぼわんと広がって大変なことになる。
ということで、まずは一年ぶりに縮毛矯正をしてもらった。髪の根元から耳のあたりまでのくせが抑えられ、まっすぐになった。その後、トリートメントを1回。2週間後に再び美容院を訪れ、耳から下の髪にのみデジタルパーマをかけてもらった。

夫いわく「欧陽菲菲っぽいね」と。光栄です。
つまり、私の髪は縮毛矯正とデジタルパーマの合わせ技でできている。根元のくせを残したままカールをつけると、髪全体がとんでもなくふくらんでしまうから、仕方がない。手を加えない自分の髪が、どうしても好きになれないのだ。
もとがつるつるサラサラな直毛の方ならパーマだけで済むのだろう。けれど、強いくせ毛の私が、自分の満足いく仕上がりにするためには、ワンステップ必要なのだ。
私の場合、仕事でも同じなんだろうと思っている。
ほかの人が難なくこなせるだろう作業を、私はひと苦労どころかふた苦労くらいしてできるようになる。無器用なほうだから、事前の準備が欠かせない。
天賦のものを持ちあわせていない身だからこそ、地味なワンステップがきっとものを言う。
「あーあ、まっすぐサラサラの髪だったらよかったのになー」とぼやいても、慰めてくれるのは夫だけだ。ありのままの自分の髪が気に入らない。そんな私が納得のいくヘアスタイルを求めるなら、なんらかの手を施すしかない。
以前、ヘアスタイルを褒めてくださった方に「土台からつくりものなんです」と答えて絶句させてしまったことがある。でも、「つくりもの」であることは悪くない。
縮毛矯正で髪の土台をつくってからパーマをかけるように、自分の能力を補うための土台を整えてから仕事に入る。それはとてもいいことだと思っている。人それぞれ、いろいろな状況にある。私には私の素質に応じた戦い方があるはずだと、自戒をこめて書いてみた。
