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巻き肩対策エクササイズが教えてくれたこと

ハッと気づいて姿勢を正すことが多い。背筋を伸ばすよう意識していないと、肩がどんどん内側へとすくんでしまう。

巻き肩と呼ばれるこの状態は、頼りない印象を与えるうえ、スタイルも悪く見えるそうだ。肩こりや体調不良の原因になると言う人もいる。

巻き肩になりやすくなったのに気づいてずいぶん経つ。もう5年くらいだろうか。なにかに夢中になっているとき、我に返ると肩が前へと巻いている。

小学校入学前から中学校にかけて、武道をしていたので、姿勢については厳しく躾けられた。冬の朝、寒さに体を丸めていたら、道場にあった「なぎなた」を背中にくくりつけられたことがある。泣きながら背筋を垂直に立て続けたのを覚えている。今思うとすごい指導だ。

そういう生活を経て、若い頃は姿勢を褒められる機会もあった。それがもう、すっかり前傾気味の巻き肩になってしまった。

たぶんスマホとパソコンの使い過ぎによるものだろうと自覚している。双子育児でおんぶと抱っこを同時にするなんて無茶をしていたのも一因かもしれない。でも、機器類もおんぶ紐もどうしても使わざるをえなかったのだから、仕方ない。

そこで、ヨガの先生がくれたアドバイスに従い、毎日の運動のなかに背筋を鍛えるエクササイズを取り入れることにした。フェイスタオルやエクササイズチューブを使うのだけれど、これがけっこう効いている感じがする。だれた背中の贅肉が減り、肩甲骨が前よりはきれいに出るようになった。

そこに至るまでに、ゆるやかな筋肉痛が襲ってくる段階がある。しばらくは「あー、ちょっと痛い」と呟いてしまう。激痛ではない。でもなんか痛い。そういう時期がやってくる。ずっと背筋を鍛えることもなく放置していたのだもの。

今、ちょっとだけ、まだほんとうにちょっとだけ、背中が引き締まった。体脂肪率も18%前後と、数年前の数値に戻った。

「いたたたた」とうめきながらも、筋肉痛の時期にやめなくてよかったと思う。しばらく続けるとわずかに結果が出て、それがまたモチベーションにつながる。これまでストイックとは言えない人生を送ってきた私は、その好ましいサイクルを今さらながらに感じている。

はじめの一歩を踏み出せば、あとは継続するだけ。無意味な我慢はしたくないけれど、軽い痛みを乗り越えてこそ見える景色もあるらしい。

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