94_色はニュースになる(2)〜コストカットのセンス
例のナフサ不足の影響で
原価の高騰など諸般の事情によりポピュラーなポテトチップスのパッケージから色が消えることがニュースになったのは先月のことです。
いや、無彩色も「色」に違いないので「消えた」のではなく、パッケージの色が諸事情により大きく変わったというのが正しいかなと思います。
モノクロのパッケージを見たくて楽しみに(?)しているのですが、まだ旧商品の在庫があるのかなかなか店頭でお目にかかれません。
カゴメ・トマトケチャップ
ポテトチップスだけでなく、様々な企業がパッケージ材料の原価高騰対策を打ち出しているのですが、食卓でお馴染みのケチャップもその一例です。
一切のパッケージカラーを「モノクロ」にする極端な変更ではなく、一見すると変化に気がつかないような微妙さがちょっと素敵に感じました。
既存のイメージを大きく損ねていない
まず使う「色」は大きく変えていません。色の種類ではなく使う面積、つまり「材料の量」を削減しています。

右が従来のパッケージ。左が今回パッケージ原料を削減した商品です。
まずパッケージの下地の「白」を全面的にカットし、トマトのイラストを大幅に減らすことで印刷に使う石油由来の原料をカットしています。
結果、有効なコストカットに繋がっているのは明白です。
イメージダウンはありますか?
モノクロに変更することに比べると「話題」としては緩いインパクトですが、デザイン的な視点で見た限りビジュアルイメージに影響は少なそうだし、このままこのスタイルが自然に売り場に馴染んでいけば恒久的な「コストダウン」が可能になるのではないかと思います。

チャンスになったかも?
原料の高騰は企業にとって緊急事態であったことは違いないと察します。
しかし、この事態が落ち着いた時に元のデザインに戻すのも大変でしょうし、これをチャンスと捉えて「デザイン」の有効性を見直すのもありだと思うのです。
どこを残してどこを削ればコストカットしつつもブランドイメージが保てるのか、「災難」が改善のきっかけになればいいですね。
