地域活動を支えてきた前提が変わった今、考えたいこと~地域コミュニティアップデート実践ガイドを作成しました!
地域活動の担い手不足という言葉をよく聞きます。
ただ、その背景には「若い人が自治会・町内会に参加しないから」というだけでは説明できない変化があります。
働き方、住まい方、家族のあり方、地域との距離感が変わる中で、これまで地域活動を支えてきた担い手像が、少しずつ現実と合わなくなってきています。
これまでの地域活動は、長く地域に住み続ける人、定年後に地域活動に時間を使える人、地元で商店や企業を営む人、平日の日中に動きやすい人などが、自然と地域を支えてくれることを前提にしてきた面があります。
自治会・町内会・町会に所属し、役を引き受け、責任を持って継続的に参加する。そうした関わり方が、地域活動の基本形として考えられてきました。
しかし今は、定年延長や共働き世帯の増加、地域外で働く人の増加、住民の流動化、ライフスタイルや価値観の多様化などによって、その前提が大きく変わっています。
地域に住んでいるから加入する。
地域の一員だから役を担う。
地域のことを中心に考える。
そうした感覚だけでは、参加の理由や動機をつくりにくくなっているのではないでしょうか。

これは、地域に関心のある人がいなくなったということではありません。
むしろ、自分の関心に合うこと、得意なことを活かせること、無理なく関われることがあれば、地域に関わってみたい人はいるのだと思います。
けれども、最初から「団体に入ってください」「役をお願いします」「継続的に参加してください」と言われると、地域活動との距離は一気に遠くなってしまいます。
そもそも、そういうことが出来る人が地域にいなくなってきている状況です。
だからこそ、地域活動を支える仕組みも、今に合う形へと、変えていく必要があるのではないでしょうか。
今回、エンパブリックで作成した「地域コミュニティアップデート実践ガイド」は、こうした問題意識から生まれました。
本ガイドは、今までの前提をベースにした支援や、コミュニティ運営だけで、行き詰まってきているという現実に対して、その延長線上だけで「何とかしなくては」と考えるのではなく、
地域に関わる前提そのものを見直し、新しい発想でコミュニティづくりを進めていきませんか?というものです。
もちろん、これまでのやり方や地域を守ってきて自治会や町内会の活動を否定するものでもありません。
むしろ、持続的な自治会や町内会のためにも、これからは、自分の関心や役立てることを中心に、地域を舞台に自分らしく活動する人を増やすことが重要だと整理しています。
自治体や中間支援機関の方々は、地域活動の支援に取り組んでらっしゃっると思います。
ただ、これからは「既存の活動にどう人を増やすか」だけでなく、「地域に関わる入口をどう広げるか」「多様な活動同士をどうつなぐか」「地域の人たち自身が考え、動き続けられる仕組みをどう育てるか」が、より重要になっていくのではないでしょうか。
地域によって、課題も資源も異なります。
長く活動してきた団体がある地域もあれば、新しい住民が増えている地域もあります。テーマ型の活動が活発な地域もあれば、地域活動の情報が十分に届いていない地域もあります。
だからこそ、全国共通の正解を当てはめるのではなく、それぞれの地域で「今、何が起きているのか」「どんな人や活動があるのか」「どんな関わり方なら広げられるのか」を一緒に整理することから始める必要があります。
「地域コミュニティアップデート実践ガイド」が、そのためのヒントになればと考えています。
ぜひ、一度「地域コミュニティアップデート実践ガイド」をご覧になってみてください!
※地域コミュニティアップデート実践ガイドは、こちらからダウンロードいただけます。
https://empublic.jp/em-community

