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オム・テグはいつも悲しい。映画「楽園の夜」を見る(※ネタバレあり)。

もくじ

0.あらすじ
1.オム・テグは悲しい
2.組長襲撃
3.済州島
4.大丈夫じゃない

0.あらすじ

「新しき世界」「The Witch 魔女」のパク・フンジョンが監督・脚本を手がけ、韓国・済州島の美しい景色を背景に、犯罪組織に追われる男の束の間の平穏と壮絶な運命をバイオレンス描写満載で描いたドラマ。暴力団の構成員テグは、大切な家族を殺された報復として敵対組織の幹部を襲撃する。ボスの指示で済州島に身を隠した彼は、そこで心に傷を抱える女性ジェヨンと出会い、反発しあいながらも心を通わせていくが……。「密偵」のオム・テグが主演を務め、「シークレット・ジョブ」のチョン・ヨビン、「毒戦 BELIEVER」のチャ・スンウォンが共演。Netflixで2021年4月9日から配信。

(映画.Com解説より)

1.オム・テグは悲しい

オム・テグは悲しい。強面で刑事や兵士などを演じる。だが何といってもヤクザが多い。寡黙で、不器用な役。
映画「密偵」でのハシモトは、主演のソン・ガンホに疑いの目を向ける警官だった。異様な佇まいには、最初嫌悪感しか抱かなかった。

だが切ない。「コインロッカーの女」では、母さんのもとに集められた疑似家族の長兄だった。主役のイリョン(キム・ゴウン)の義理の兄。借金取りなどの違法な仕事に就いている。
イリョンが組織から逃亡する手助けのため、義理の弟と争い、致命傷を負う。
秘かに思いを寄せていたのかもしれない。だがその最後はあまりにも残酷で不憫で、とても見ていられない。

この映画「楽園の夜」で主役を務める。監督はパク・フンジョン。「新しき世界」で名を馳せた。韓国ノワール映画の巨匠である。

2.組長襲撃

テグ(オム・テグ)は暴力団の若頭的存在。対立するプクソン派の組長も、その度量の大きさを認める。自派への引き抜きを目論むが、テグは取り合わない。
直後、テグの姉と姪が乗った車が爆発し、二人は息を引き取る。プクソン派の仕業と考えたテグは、組長と対面する。隙をついて、隠して持ち込んだ匕首で刺し殺す。
サウナの中で始まる乱闘。窓から脱出し、裸のまま車に向かう。体からは、湯気が立ち上る。

いきなり始まる乱闘が、監督の得意とするところである。「新しき世界」では、駐車場で始まった乱闘が、エレベーター内に移動する。ファン・ジョンミンが死力を尽して闘う。

3.済州島

テグは自らの組織のボス、キム社長の指示で、1週間、済州島に身を潜める。キム社長の知り合いの武器商人の元に身を寄せ、そこからウラジオストックに渡る手筈だ。
武器商人の許には、不治の病で、余命幾許もない姪のジェヨン(チョン・ヨビン)がいた。

ジェヨンの振る舞いにとまどうテグ。ヤクザに嫌悪感を持つジェヨン。互いに反発を覚える。

キム社長は、この機に壊滅を目論み、プクソン派を襲撃する。だが、幹部のマ理事(チャ・スンウォン)を逃す。さらに、組長が生きていることが判る。

強硬な報復を主張するマ理事に威圧され、キム社長は、テグの抹殺で手打ちを図る。

4.大丈夫じゃない

まずジェヨンのおじを殺す。
テグは瀕死の手下からの連絡で、キム社長の裏切りを知る。テグを見つけて押し寄せてくる組員達との間で乱闘が始まる。カーチエイスの末、逃げ切る。

だがジェヨンが捉えられる。死を覚悟して、キム社長とマ理事が待ち受ける倉庫に赴く。

そこでなぶり殺しにあうテグ。さらに姉と姪を殺すよう命じたのがキム社長であったことを知り、悲憤のうちに死んでいくテグ。哀切極まりない。

ここで終われば、やられっぱなしでストレスの溜まる展開である。
だが食事に集まった組員全員をジェヨンが射殺する。

テグとジェヨン、二人の心は死を前に通い合う。
彼女も、最後は死を選ぶ。やはり悲しい。


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