繊細な私にとって、料理は心身の癒し時間。水キムチ作りでリセットする、ある夏の休日
「こんなに人の感情に気を張りながら働く仕事があるんだ」
と驚いたのが、栄養士1年目の春。
新卒の私が配属されたのは、窓のない8畳の部屋に3人がぎゅうぎゅう詰めになる、保育園の小さな調理場でした。
私は大学で、念願だった栄養士の資格を取得。
卒業後は委託給食会社へ就職しました。
ところが、保育園での毎日は、お互いの小さな感情の変化に敏感になり、細やかな気配りが常に求められる日々。
毎日精神的に疲弊してしまい、帰宅後は本来楽しみなはずの夜ご飯すら味わえない。
帰ったらベッドからろくに起き上がれないほど、心身ともにエネルギー切れになっていました。
正直、「本当にこのまま続けられるんだろうか…」と悩む毎日でした。
そんな生活を始めて3ヶ月が経った夏に、ある転機が。
体力を考慮し一時中断していた、家族・親戚7人分のごはんづくりを再開することに。
気づけば、大好きな家族のための料理に没頭するひとり時間は、心と体を元に戻す”処方箋”になっていたのです。
自分のペースで料理を作るひとときが、私の心をリセットさせてくれることに気づいたのです。
特に、「梅しごと」や「味噌づくり」、「水キムチづくり」のような、ゆっくり時間をかけて没頭できる料理はぴったりでした。
実際、料理を通じたマインドフルな集中時間がストレス軽減にもつながるようです。
そして、大好きな家族に「これおいしいよ!」と喜んでもらえることで、
自分の心がじんわりと満たされ、明日のエネルギーとして蓄えられていきました。
今日はまず、栄養士1年目の夏に私を癒してくれた「水キムチ」をご紹介します。
そして、
・漬けた水キムチを使ったそうめんのアレンジレシピ、
・夏の夜食・デザートとして、ひんやりとした豆乳ヨーグルト豆花
もご紹介します。
冷蔵庫の掃除にも役立つ!スイカで漬ける夏の水キムチ

今回はスイカを使って夏にぴったりな水キムチにしてみました。
材料(作りやすい分量)
野菜(きゅうり、なす、パプリカ、大根、みょうが、トマト)500g
スイカ 100g
米の研ぎ汁 500ml
にんにく、しょうが 1片
砂糖 小さじ1
塩 小さじ2
唐辛子 2本
耐熱ビン 1本

作り方
⓪下準備:耐熱ビンを熱湯消毒する
米を研いだ2番目以降の研ぎ汁を500mlを沸騰させ、粗熱をとる

①野菜を洗って、使いやすい大きさにカットする。スイカ、にんにく、しょうがはスライスする


②耐熱ビンに①と砂糖、塩、研ぎ汁を入れて、最後に唐辛子のタネを抜いて入れる

③夏場は半日外に出しておいて、そのあと冷蔵庫で寝かせて完成(冷蔵庫半日)

包丁いらずで5分でできる、水キムチ冷麺風そうめん

食欲のない日でもツルッと食べられておすすめです。
材料(1人分)
そうめん 2束
水キムチの漬け汁 200ml
水キムチ お好みの量
サラダチキン(プレーン)30g
キムチ 適量
ライム(レモン)輪切り 1枚
ごま油 大さじ1
作り方
①そうめんを茹でて、氷水で冷やす

②皿に①を盛り、漬け汁をかけて水キムチ、サラダチキン、キムチ、ライム等をトッピングする

③最後にごま油をかけて完成

YouTubeでもレシピ動画公開中です
夏の夜に食べたくなる!豆乳ヨーグルト豆花

冷たいデザートとして、夏のひとり時間にもおすすめです。
材料(2人分)
甘酒 200ml
豆乳ヨーグルト 200g
板ゼラチン 2-3枚
砂糖 大さじ2
トッピング(いちご、みかん缶、つぶあん、きなこ、黒みつ)

作り方
⓪下準備:板ゼラチンを水につけておく

①鍋に豆乳ヨーグルト200g、甘酒200㎖いれる

②火にかけ、ふつふつしてきたら砂糖大さじ2を加える

(焦げないよう弱火で、よく混ぜる)
③砂糖が溶けたら火を止め、すぐ板ゼラチンをいれる
④板ゼラチンが溶けたら、ボウルに流しいれる

⑤粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす

⑥その間にトッピングを準備

⑦盛り付ける

繊細さが活きる、私の料理
こうしたレシピを作りながら、
自分の心の声にそっと耳をすます。
そんな時間が、1日頑張った私を静かに癒してくれました。
おうちでのごはん作りは、いつだって“私を取り戻す魔法”です。
駆け出しの料理家として働く今では、自分の繊細さを少し前向きに捉えられるようになりました。
高い感受性で、家族の様子からレシピを考えられる
「今日は少し疲れていそうだから、消化にやさしい〇〇にしよう」
「なんだか元気がなさそうだから、大好物の〇〇で笑顔になってほしいな」と、家族の心に寄り添ったレシピを考えています。
繊細な嗅覚が「おいしさ」につながる
香りのちょっとした変化にすぐ気づけるので、火加減や味の微調整ができ、納得のいく仕上がりを目指せるのが嬉しいポイント。
繊細な気配りを、チームの中で発揮する
尊敬する料理家さんのアシスタントとしてチームでお仕事させていただく中で、繊細な気配りや場の空気を読む力を使うことを意識しています。
繊細な私だからこそ、“人に寄り添った料理”が作れる。
そう信じて、”作り手も、食べてくれる人も笑顔になれる料理家”を目指していきたいです。
