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私の偏愛ノート、アートスクラップno5 1000年~1500年代

画家や名画を年代ごとに集めた手描きアートブックです。今回は1000年~1500年代のページをご紹介します。

1000年~1500年代の見開きページ

実物では中央に年数表、左端、右端に洋画、中央下部に日本画です。
今回は西洋・日本ともに様式に沿って、わかりやすくまとめてみました。

絵画写真を手描きに張り替えた部分があるので見づらいかと思いますが、エピソードなども紹介していますので、最後までご覧いただけると嬉しいです。

1000年〜1500年代


ロマネスク様式

10世紀末~12世紀
建築特徴/修道院を中心に発展・重厚で安定感・石造建築
絵画特徴/平面的・明快な色彩・太い描線、キリストや聖母マリア中心

A/ロマネスク建築・ピサの大聖堂・鐘塔

(イタリア・ピサの大聖堂・鐘塔1173年~1372年頃)
石造りの厚い壁・小さな窓・ヴォールト天井(かまぼこ型)

B/ロマネスク絵画

バルセロナのカタルーニャ美術館所蔵

ゴシック様式

12世紀後半~
建築特徴/高さを追求した構造・尖頭アーチ・ステンドグラス
絵画特徴/優美で装飾的・人間味のある感情表現

C/ゴシック建築・ノートルダム大聖堂

2019年の火災で屋根と尖塔が焼失。2024年再開

*「ガーゴイル」とは雨樋の機能をもつ怪物などの彫刻
左は彫刻像の為、正式には「グロテスク」
「キマイラ」と呼ばれています

D/ゴシック絵画、チマブーエ

チマブーエ/1240~1302年 
イタリア、ゴシック期の画家
*ダンテの『神曲』では、
伝統的な画風を極めたチマブーエと、
ルネサンスの扉を開いたその弟子ジョット
対比して語られています。

ルネサンス様式

15世紀から16世紀 
イタリア中心に広まった文化・芸術運動
建築特徴/水平観・均整の取れた美しさ・シンメトリー・半円アーチ
絵画特徴/透視図法による奥行き、正確な肉体描写、柔らかな光と陰影

E/サンドロ・ボッティチェリ

1445~1510年イタリア 
ルネサンス初期のフィレンツェ派画家
「ヴィーナスの誕生」1483年頃 テンペラ画
*同じ題材を描いた画家
(フラゴナール、ルドン、デルヴォーなど)

F/ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ

イタリアルネサンスの「三大巨匠」
三者三様の人間像は?
ダ・ヴィンチ/自然の法則を重視、観察者、理論家
ミケランジェロ/本業は彫刻、深い信仰心と死生観、情熱的
ラファエロ/優秀な一般的社会人、社交的美男子
*三人共に独身

G/システィーナ礼拝堂(ミケランジェロ)

世界最高峰のフレスコ画(天井画)
旧約聖書「創世記」より
天地創造(神とアダムの指先がふれあう場面など)、
人類の堕落、ノアの物語

*祭壇画の壁画「最後の審判」には
皮だけになった彼自身の自画像が、
天井画の「ユディト記」には首を斬られた彼自身が
描かれていると云われています

H/アンドレア・デル・サルト

イタリア・ルネサンス盛期で活躍した画家
性格の控えめさから知名度はいまいち
*夏目漱石「吾輩は猫である」にその名が登場
ありのままの自然を精密に描くことの
重要性を説いています

I/デューラー

ドイツ・ルネサンス期の画家・版画家・数学者
*当時は聖人以外を描くのは稀なことでしたが、
数多くの自画像を残した彼は
自己への強い関心を持った画家として知られています

J/クラナッハ

*中世の伝統では、ユディトはサタンを打ち負かす
聖母マリアの予型として描かれました

フランドル派

K/ボス、ブリューゲル

「快楽の園」1503年~1504年?三連祭壇画
北方ルネサンスとゴシックの融合
エデンの園の右側中央↑
人間の横顔に見える部分(ダブルイメージ)が
ダリに影響を与えたと云われています

L/ヤン・ファン・エイク

初期フランドル派画家・1395?~1441年
「アルノルフィーニ夫妻像」
油彩技法による緻密な写実
*凸面の鏡に映る部屋の表現など、秀逸!

ルネサンス終焉からバロックへ

M/エル・グレコ

1541~1614年 ギリシャ・クレタ島出身
スペイン美術黄金期(16世紀後半~17世紀)に活躍
細長い人物像や鮮烈な色彩が特徴
*「エル・グレコ」とはギリシャ人の意味

日本美術

N/雪舟、雪村周継

雪舟/国宝六点最多の画家、作庭家としての活躍
雪村周継/戦国時代末期の画家、奇想の画家

O/狩野派、土佐派

狩野派・血縁による継承が基本
河鍋暁斎/7歳で国芳、10歳で狩野派に入門「鳥獣戯画」
狩野芳崖/狩野派歴史の最後を飾る巨匠「悲母観音」
土佐派・「やまと絵」伝統を継承

P/琳派

琳派/ 私淑とは、直接教えを受けたわけではなく、
尊敬する人を師と仰いでその作風を学ぶこと。
100年単位の時を超えて、
本阿弥光悦・尾形光琳・酒井抱一へと
その美意識が引き継がれました


おわりに

今回ご紹介したページには、漱石の小説に登場するデル・サルトや、ダリに影響を与えたボスの幻想的世界など、時代を超えてつながる物語を詰め込みました。西洋の緻密な写実と、日本美術の潔い様式美。どちらも現代人の私たちの眼に今なお新鮮に輝いて映るものばかりです。

気になった絵やエピソードがありましたら、ぜひ実物の絵画や本をご覧になって、より美術鑑賞の楽しみを味わってください。

★最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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