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大往生への道5(2019-11-22)

死に時をいつにするかずっと考えていた。以前は歳があらたまるごとに神様にあと5年だけ生きさせてください。その間にやりたいことをすべてやり、後悔の残らないようにし満足してお迎えを待ちますから、と祈ったのだった。それで72歳が死に時とみなしていた。死因は手遅れのがんと想定していた。しかしこの春に70歳になりなんとするとき、直腸がんが見つかり連休明けに14㎝もの腸の摘出手術を行った。これにより72歳他界説が狂いを生じたので、今一度自分の死に時を見直そうというわけであった。

自分の死に時にこんなに関心を強めることになったのはつい最近のことである。というのも加齢に従ってこの世に対する執着がどんどんと消えてしまったからだ。つい最近までは自分の孤独に打ち克つことに努力を要したが、今はまったく孤独をマイナス要因とは考えなくなり、真の自由を獲得した気分でいるから人間の意識というものははなはだ信用がおけない。2,3年前までは再度海外に飛び出して新しい人生を開拓しようかしら等とも考えたものだ。FBの女友達から何度もその提案を受けたからだ。しかし彼女たちは自分の意中のひとではなく英語圏の住人でもなかったので、ぐずぐずしているうちに海外の新生活にもあまり熱心でなくなってしまった。やはり結婚問題はいまだ繁殖期にある人間が考えるべき問題で、繁殖期を終えた老体にはあまり魅力があるわけではない。その点自分は今よりもずっと若い時にそれらを経験したのだからこの点については思い残すこともない。

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