娘に支えられた日、母は少し強がるのをやめた
今まで、現金とクレジットカードがあれば十分だと思っていました。
でも最近、どこへ行ってもバーコード決済が増え、
「分かろうとしなければ、だんだん新しいことについていけなくなるな」
そんな不安を感じるようになりました。
このままだと、
「もう年だから無理」
そんなふうに自分で自分を諦めてしまいそうで、
思い切ってPayPayを始めることにしました。
アプリを自分でダウンロードし、
登録手続きをして、
セブンのATMでお金をチャージする。
たったそれだけのことなのに、
なぜかとてもドキドキしました。
そんな時、中学1年生の娘が
「一緒に行こう。私も勉強したいから」
と言ってくれて、2人でコンビニへ行きました。
ATMの前で、
「あれ? 次はどこ?」
「ここじゃない?」
と、2人であーだこうだ言いながら操作しました。
その時間が、
私はとても嬉しかったのです。
ついこの間まで、
「ママ、ママ」
と私の後ろをついて回っていた娘が、
今は私の隣に立ち、頼りになってくれている。
そのことに気づいた瞬間、
肩に入っていた力が、少し抜けたような気がしました。
今までの私は、
いつも強がって、
「大丈夫」「私がやらなきゃ」と思ってばかりでした。
でも、
「少し頼ってもいいのかもしれない」
そう思えた瞬間、
胸がじんわり温かくなり、
思わず涙がうるっとしました。
