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プラント配管の現場で20年。誰も教えてくれなかった「一人親方と社会保険」の現実中部地方・管工事会社 代表|47歳|



管工事・プラント配管の仕事を20年以上やってきた。

元請けから仕事をもらい、腕のいい職人たちに外注する。
図面を読んで、段取りを組んで、現場を回す。
そういう仕事を、ずっとやってきた。

でも誰も教えてくれなかったことがある。

今日はそれを書いていこうと思う。


社会保険の重さ、知っていますか?

会社が従業員を雇うと、社会保険料の「会社負担分」が発生する。

給与の約15〜16%。

月給30万円の社員がいれば、手取りで渡す30万とは別に、会社は約4.5万円を社会保険として国に払う。年間で約54万円。

これを知らずに「手取り30万払える」と思って採用すると、実際のコストは年間414万円になる。

管工事・製造業の中小企業で、これが2〜3人になると、毎月の固定費がじわじわと首を締めていく。


一人親方に外注する「本当の理由」

現場では一人親方への外注が多い。

「技術があるから」というのは本当だ。でもそれだけじゃない。

一人親方は、社会保険の会社負担がない。

本人が一人親方労災に入っていれば、発注側には社保負担が発生しない
(建設業の場合)。雇用関係がないからだ。

同じ技術・同じ時間働いてもらっても、直接雇用よりコストが15〜20%低くなるケースがある。

これが「外注モデル」が建設業に広がった本当の理由の一つだ。

業界の人間なら誰でも知っているが、表では言わない話だ。


でも、そのモデルが限界になってきた

2023年から始まったインボイス制度。
2024年以降の社会保険の適用拡大。
建設業の「2024年問題」(時間外労働の上限規制)。

一人親方への外注モデルが、法制度的に締め付けられている。

元請けからは「社保加入業者との取引を優先する」という動きも出てきた。

プラント工事・管工事の下請け会社は今、構造的な変化点に立たされている。


旅費交通費が利益を静かに食い尽くす

もう一つ、誰も表で言わないこと。

現場が遠い。

東北、北陸、関東。案件によっては何ヶ月も現地に人を張り付ける。

旅費交通費・宿泊費・日当。これが積み上がると、見積もりで取ったはずの利益が消える。

5ヶ月の案件で旅費交通費だけで500万円超になったことがある。

「遠方案件は単価を上げないと儲からない」というのは頭ではわかっている。でも元請けとの力関係で言えない。結局、薄利で受けてしまう。

これをずっと繰り返してきた。


47歳、今から変えようとしていること

だからこそ、違う新しい取り組みをして変えなければならない。

本業の管工事・製造だけでは、今の日本の情勢では先が見えにくい。

だから今、AIを使って新しい収益の柱を作ろうとしている。

意外にもデジタルは得意で、昔からホームページやソースを扱ったりプロントを使ったり器用な面もあった為何でも取り組んでみようと思う。

この試みを、ここに書いていく。

うまくいったことも、うまくいかなかったことも、全部。

同じような立場の経営者に、少しでも参考になれば。


次回:「プラント工事の見積もりで、若手が必ずやらかす3つのミス」


中部地方・管工事・製造業 代表 

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