宝くじの真実 知れば知るほど「買わない方がいい」と分かる話
コンビニのレジ横、駅前の宝くじ売り場、あの独特の「夢売ってます」感。年末が近づくと行列ができて、テレビでは「一攫千金!」なんて煽られて、ついつい財布を開いてしまう。かくいう自分も、ジャンボ宝くじの季節になると「今年こそワンチャン」とか言いながら300円玉を差し出すタイプの人間だ。
でも、ちょっと冷静になって「1等が当たる確率」を数字で見てみたら、想像以上にとんでもないことになっていた。今日はその「宝くじの真実」について、ちゃんと調べてみようと思う。
1等の確率、実は「1000万分の1」
2026年のジャンボ宝くじ(サマージャンボ・年末ジャンボともに)、1等が当たる確率は1000万分の1。パーセントで書くと0.00001%。もう桁が多すぎて、逆に実感が湧かない数字だ。
これがどれくらいヤバいかというと、よく使われる例えが「地球の赤道一周(約4万キロ)の中から、たった1メートルの区間をピンポイントで当てるようなもの」というやつ。赤道をぐるっと歩いて、目をつぶって指をさして、その1メートルにピタリと当たる確率が1等当選確率と同じくらいらしい。これ、もう「無理」の一言で片付けたくなるレベル。
じゃあ他の「超レアな出来事」と比べてみよう
数字だけ見てもピンとこないので、身の回りの「起きたら奇跡」レベルの出来事と並べてみた。
雷に打たれて死ぬ確率(生涯):だいたい100万分の1〜300万分の1程度と言われている。つまり宝くじ1等より3倍〜10倍くらい「当たりやすい」
隕石が自分に直撃する確率:諸説あるが数十万分の1〜100万分の1台という試算もある。宝くじよりよっぽど現実味がある(それはそれで怖い)
サメに襲われる確率(米国、年間ベース):数百万分の1程度。これも宝くじより発生しやすい
ホールインワンを2回連続で出す確率:こちらは逆に宝くじよりレアで、数千万分の1〜億単位という説もある
つまり整理すると、「宝くじの1等」は、雷に打たれるよりレアで、隕石に当たるよりレアだけど、ゴルフのホールインワンを2回連続で決めるよりは全然マシ、という絶妙すぎるポジションにいる。「隕石に注意しながら生活してる人」より「宝くじを本気で狙ってる人」の方が、実はよっぽど分の悪い賭けをしていることになる。
期待値で見ると、もっと身も蓋もない話に
数学の授業で習う「期待値」という考え方がある。1枚買ったら平均していくら返ってくるか、という指標だ。ジャンボ宝くじの期待値はだいたい150円前後と言われている。
つまり300円払った瞬間、統計的には150円くらいを「寄付」していることが確定するようなものだ。宝くじの売上のうち、賞金として払い戻されるのはだいたい半分ほど。残りは公共事業や運営費に回る仕組みになっている。ある意味、宝くじって「夢を買っている」というより「税金を自主的に多めに納めている」に近い行為なのかもしれない。
それでも人は宝くじを買ってしまう
ここまで散々「当たらない」という話をしておいてなんだけど、それでも毎年多くの人が宝くじ売り場に並ぶ。これはもう理屈じゃなくて、「300円で数日間、億万長者になった自分を妄想できる」という体験そのものにお金を払っている、と考えた方がしっくりくる。
考えてみれば、これはオートレースや競馬にも通じるものがある。冷静に確率だけ見たら分の悪い賭けなのに、それでも「もしかしたら」を信じてしまう。人間ってそういう生き物なんだと思う。
自分も今年のジャンボ宝くじ、たぶんまた買う。当たらないと分かっていても、抽選日までの数週間、ちょっとだけ幸せな妄想タイムが手に入るなら、それはそれで300円の価値があるのかもしれない。
あ〜、やっぱり船橋って素晴らしい。
