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ウシジマくんに学ぶお金の勉強!!


1. なぜ「ウシジマくん」から学べるのか


お金の勉強と聞くと、真面目な参考書やファイナンシャルプランナーの解説本を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、もっと生々しく「お金の怖さ」を教えてくれる教材があります。それが漫画『闇金ウシジマくん』です。

作品の舞台は、違法すれすれの高金利で金を貸し付ける闇金業者。登場するのは、普通の人と大差のない人たちです。

少し見栄を張った、少し油断した、少し弱さを見せた…そのわずかな隙から借金に手を伸ばし、気づけば地獄へ転落していきます。

「フィクションでしょ?」と軽く考えるのは簡単です。しかし実際には、多重債務に苦しむ人は全国に数えきれないほど存在します。

ニュースに出ないだけで、現実に起きていることなのです。だからこそ、ウシジマくんはお金の教材として読むに値します。


2. 借金の本質 ― 無担保ローンのリスク


あるエピソードで、ブランドバッグが欲しい若い女性が登場します。キャバクラで働き、給料の前借り感覚で闇金に手を出す。最初は数万円の借金。しかし返済が追いつかず、次第に雪だるまのように膨らんでいく。

なぜこんなに金利が高いのか。答えは単純です。無担保だからです。住宅ローンは家が担保、車のローンは車が担保。返せなくても売却して回収できる。だから金利は低くなる。

一方、消費者金融や闇金は担保がありません。「返してくれなければ取り立てるしかない」。

そのリスクを埋めるために、彼らは高い金利を設定します。表の消費者金融ですら年利15%前後、闇金ならトイチ――十日で一割という非常識な水準です。

10万円借りて1か月放置すれば、13万円以上。1年で借りた額が数倍に膨れ上がる。これが借金の本質です。


3. 複利を敵に回す恐怖


投資の世界では「複利は最強の味方」と言われます。時間をかけて資産を増やす力。しかし借金では、その力が真逆に働きます。

例えば、ある青年がパチンコで負けを取り返そうとして、10万円をトイチで借りたとしましょう。

10日後には11万円。20日後には12万1000円。30日後には13万3000円。ひと月で3割以上も増える。半年も経てば倍以上。返せる見込みなど立ちません。

ウシジマくんの取り立てシーンは誇張表現もありますが、「返しても減らない」という感覚は現実の複利の恐怖そのものです。

返済が追いつかないとき、人は冷静さを失い、さらに借りて穴を埋めようとします。こうして借金は借金を呼び、人生を飲み込むのです。


4. 物語エピソード① ―
ギャンブル依存の末路


あるエピソードで描かれるのは、競馬にのめり込む中年男性です。最初は小遣いの範囲で遊んでいたものの、勝てない日々が続き「次こそは」と借金をしてまで馬券を買う。

借りた金で勝てばいい。負ければさらに借りる。こうして雪だるま式に借金は膨らむ。最後は家庭も仕事も失い、彼はウシジマに追い詰められます。

これは極端な話ではありません。実際にギャンブル依存症は社会問題です。借金を返すためにまたギャンブルをする。負ければさらに借りる。この負のスパイラルを止められる人はほとんどいません。


5. FP視点でのシミュレーション① ― ギャンブル資金を投資に回していたら?


仮にその男性が、毎月5万円をギャンブルではなく投資信託に回していたとしましょう。年利5%で20年間積み立てれば、約2000万円になります。

現実には「当たり馬券」どころではない、確実な資産形成の道があったはずです。ところが彼は複利を敵にし、利息地獄に沈みました。同じお金の動きでも、選択によって未来は天と地ほどの差になるのです。


6. 物語エピソード② ― 見栄消費に溺れる若者


別の回では、SNS映えを意識する若者が登場します。ブランドバッグ、最新スマホ、派手な飲み会。友人たちに「すごい」と言われたい一心で、手元にないお金をカードローンで賄う。

最初はリボ払いで何とかやりくりしていました。しかし気づけば、毎月の返済額のほとんどが利息。元本はまったく減らず、残高は膨らむばかり。結局、正規の金融機関に断られた後、闇金に手を出すことになります。

「周りに良く見られたい」という承認欲求が、人生を崩すきっかけになる。これは現代のSNS社会を映した鏡のようなエピソードです。


7. FP視点でのシミュレーション② ― リボ払いの罠

仮に50万円をリボ払いで借り、金利15%で毎月1万円ずつ返済したとします。利息だけで数十万円を支払うことになり、完済まで数年かかります。

もしその50万円を運用に回していたら、年利5%で10年後には80万円近くになっていたでしょう。借金と投資、その差は100万円以上。リボ払いの便利さの裏には、時間を敵にする構造が隠されています。


8. なぜ人は借金に手を出すのか


登場人物たちは決して「特別なダメ人間」ではありません。誰もが持つ心理の隙を突かれているのです。

目先の快楽を優先する「現在志向」、他人と比べる承認欲求、お金の教育不足、孤立による相談相手の不在。これらが重なり、気づけばウシジマの世界へ足を踏み入れてしまうのです。

だからこそ「自分は大丈夫」と思う人ほど危うい。借金は常に、私たちのすぐそばにある誘惑です。


9. 複利を味方にした未来


では逆に、複利を味方にした場合はどうでしょう。

ある30代の女性が、毎月3万円を積み立て投資に回しました。年利5%で30年間続ければ、元本1080万円が2300万円になります。もしボーナスの一部も加えれば、3000万円に届くことも珍しくありません。

この力は、ギャンブルやリボ払いで人生を削った人たちが味わえなかった未来です。複利は、敵か味方かで人生を大きく変える存在なのです。


10. 借金を避けるために


防衛策はシンプルです。生活防衛資金を持つこと。クレジットカードは一括払い以外使わないこと。見栄やSNSのためにお金を使わないこと。詐欺や怪しい副業に近づかないこと。

そして最も大切なのは、家計を直視することです。自分が毎月いくら稼ぎ、いくら使い、いくら残しているのか。それを把握するだけでも、借金の誘惑に負けにくくなります。


11. 最後に:あなたは複利を敵にする?味方にする?


ウシジマくんの世界は暗く、読めば胸が重くなるかもしれません。しかしその重さこそが現実です。

複利を敵にすれば、借金に追われ、人生は苦しくなる。複利を味方にすれば、投資を通じて未来は豊かになる。選ぶのは私たち自身です。

「あなたは複利を敵にしますか?それとも味方にしますか?」

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