浮世絵は皮肉がきいている
私の描いているマンガ「ウキカリ」は、浮世絵師が登場するバトルファンタジーだ。
私のハンドルネーム
である「9244」(クニヨシ)は、私が大好きな浮世絵師「歌川国芳」からとった名前だ。
猫好きで有名な歌川国芳は、愛嬌のある猫の絵をたくさん描いている。
猫好きだから主人公の「ミカケ」は猫耳なのだ!
断じて私がケモ耳少女を描きたかったからではないッ!!
-閑話休題-
前回、葛飾北斎の「赤富士」をモチーフにしたイラストを描いたが・・・

今回は、クニヨシの浮世絵をモチーフにイラストを描いたので、せっかくなので簡単にこの絵の紹介をしたいと思う。
「宮本武蔵の鯨退治」

伝説の剣豪「宮本武蔵」が巨大なクジラの化け物を討伐するというモンハンみたいなファンタジーの「武者絵」なのだが・・・・
歌川国芳はそんなファンタジーを漫然と描く男ではないのだ!
この時期の江戸幕府は、
老中「水野忠邦」によって「天保の改革」がおこなわれ、庶民に贅沢禁止の御触れが出たため、浮世絵の出版も贅沢品として制限されたのだ。
当然絵師たちからすれば、おまんまの食い上げになるので気に入らない。
しかし、江戸っ子気質の歌川国芳は、そんな事はどこ吹く風で、幕府の政策に逆らって浮世絵を出版した。
「宮本武蔵の鯨退治」はそんな中で描かれた一枚だ。
この絵を見ると、英雄として描かれているはずの宮本武蔵は凄く小さく描かれていて、大きな鯨に全く太刀打ちできていない感じがする。
そして、そんなちっぽけな相手など気にも留めず大鯨(オオクジラ)は目にはうすら笑いすら浮かべているような雰囲気で、まったく戦っている感じもしない・・・
そしてこの大クジラ、よく見るとなんか着物を着ているようにも見えて・・・
おおくじら・・・
おおく・・じら
おおおく・・・
!!!おおおく!!
「大奥」!!!
そう!
つまりこの絵には二重のストーリーが隠されていて、
宮本武蔵が鯨退治をするというファンタジーは表向きで、
水野忠邦がどんなに贅沢禁止を叫んでも、大奥のオンナ連中は、お前の政策などお構いなしの贅沢ざんまいで、私服を肥やして肥大化してるじゃあねぇか!
というとびきりの風刺が隠されているのだ!!
これを見れば庶民の鬱屈とした気分も少しは晴れるってなもんだ!!

私のマンガ「ウキカリ」でも、浮世絵師たちは幕府に対して不満を抱えているところが、彼らの行動原理になっているというところも感じて欲しい。
・・・まぁそんな高尚なマンガではないが・・・
単に猫耳キャラ描きたいだけかも・・・

