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37日で本を創るということ。─彼女と僕のやりとりのすべて─

2026年1月18日のこと─。

「もう少しだけ考える時間をいただけたら嬉しいです。」

僕は一人の女性と、とあるメッセージを始めていました。
そして、あの日から40日。“承諾の返信”からは37日。

これは、著者である「はげまるさん」と、
この本をプロデュースした僕、新山の
Kindleを出版するまでの一連のドキュメントです。


▼はげまるさん目線での37日間もぜひ、お読みください▼
Kindle出版の注意点など、わかりやすくポイントがまとめられています。


僕らに何が起きたか?(1/21〜1/25)

1月21日(水)。

「ぜひお手伝いをお願いしたいと思っています。」

二人の想いは重なり、歩みが進み始めました。

間髪入れずに僕らは、さっそく協議を重ねます。

①どんな体裁のKindleにするか?
②はげまるさんが発信をしてきた信念はどこにあるのか?

それらの想いを深掘りし、書籍化する上での大義を確認。
そして、この時点ですでに、表紙を飾るコピーの一つ

“どこかで重なる、私とあなたの物語”

この言葉が掘り起こされていたことからも、
猛スピードで本が組み上がっていく予感を感じていました。

でも、それは僕の単なる予感であって、
本当に驚くべきは、
はげまるさん自身がそのスピードを巻き上げてきたこと。

1月24日(土)6時26分。

「Kindleには最終章としてエピローグと
 あとがきを書き足してみようかなと思っています」

そんな彼女のメッセージに承諾した僕は、
「意見はどんどん出してください」と伝え、返事を待ちます。

すると、彼女から次の返事が届いたのは、なんと同日14時34分。
彼女は2エピソードの書き下ろしを、
昼にはもう投げてきたことになります。

プロジェクトが本格始動してから、わずか4日後の1月25日。
僕たちはもう、出版予定日(3月3日)の検討に入り、
Xでの告知内容にまで意識を向かわせていました。

これが、どれだけ異常なスピード感か。

数ヶ月かかることも珍しくないKindle出版の常識が、
彼女の瞬発力によって心地よく打ち砕かれていく。

伴走する僕が引っ張るどころか、
次の段取りを即座に当てがわなければ
無駄な待ち時間が生まれてしまう─。

そんな刺激的な本づくりの幕開けでした。


秒で導き出されたタイトル(1/26〜1/31)

1月26日(月)。

今回のエピソード群は、
“年代ごと”に並べるのがしっくりくるのではないか?

編集方針を探っていた僕は、一つの仮説を立てます。
相変わらず、澱みなく意思を決めていくはげまるさんの返答を得て、
僕たちは年代ごとに原稿を並べてプレビューをはじめます。

うん。予想通りしっくりくる。
そして、これならば没入感をさらに引き立てる演出ができる。

僕は小見出しの見直しをはげまるさんに投げかけて返事を待つ。
そして、戻ってきた小見出しを見て、さらなる提案を打ち返す。

小気味よく小見出しが決まっていく中、同時に投げかけていた問い。

「書籍タイトルをどうするか?」

でも、これにも彼女と僕は、足を止めることなどありませんでした。

「書籍タイトルについては 「迎えにいくよ。」 で考えています。」

この時1月30日(金)─。

そう、プロジェクトが本格稼働して9日目にも関わらず、
はげまるさんはすでに、正式な書籍タイトルを決めてしまっていたのです。

僕らは勢いそのままに、表紙を飾る文言も整えていきます。
この時、お互いの中にはすでに表紙のイメージが出来上がっていました。

しかし、1月31日(土)のこと。

恐ろしいスピードで駆け抜けてきた彼女から、ふと不安の声がこぼれます。

「自分で書いておいてアレなんですけど…
 なんか面白くないな〜と思ってしまって」

自分と深く向き合い続ける人だからこそ生まれる、特有の孤独と迷い。
僕は忖度なしに、彼女の文章がどれほど魅力的かを伝えました。

そして、彼女の文才に心底魅せられたことが、
今回の伴走をオファーした本当の理由だということも伝えて。

元々、僕たちのキャッチボールはとてもスムーズでした。
でもこの日を境に、さらにやり取りがスムーズになったと感じています。

何より、この時点ですでに本の体裁はほぼ仕上がっており、
あとは表紙のデザインが納品されることと、
原稿の微修正を詰めていくだけの状況になっていました。


整える必要なんて、ない。(2/1〜2/20)

2月中旬。

プロジェクトは最終的な原稿のブラッシュアップ期間に入っていました。
細かな言い回しや誤字脱字のチェックを進める中、はげまるさんから驚きの声が届きます。

「もっと(構成から)ガッツリと直されるのかと思っていました…」

おそらく、一般的な出版プロデュースであれば、徹底的に文章を「矯正」することもあるでしょう。でも、僕の返答は少し違いました。

「あまりに整えすぎると、はげまるさんの良さが消えてしまうんです」

彼女の文章には体温があり、呼吸があり、そして何より生々しい感情の「ゆらぎ」がありました。そこを一般的なセオリーに合わせて綺麗にしてしまえば、ただの「整っただけの綺麗で退屈な本」になってしまう。

だからこそ、編集者として僕は “あえて整えない” という決断をしたのです。それよりも、彼女の言葉が持つ本来の輝きを、そのままの純度で読者に届けることこそが、今回の僕の最大のミッションだったから。

そして2月20日(金)─。

待望の表紙デザインが納品されました。
はげまるさんの思い描いていた、そして僕の想いを重ね合わせた「迎えにいくよ。」の世界観が表現された見事な表紙。

迎えにいくよ。

本という「形」がいよいよ完成し、ここからは出版日に向け書籍データの登録など、事務的な手続きを進めていきます。


編集者も読み耽った、傑作の誕生(2/21〜3/3)

「3月3日の理由──
 私、なぜか「3」に縁があるんです。」

2月27日(金)。

はげまるさんの口からついに、
3月3日に出版日を選んだ理由が語られました。

これは、僕も知らなかった事実。

そして、「その事実が語られた」ということは、
2026年3月3日の今日、
傑作エッセイが無事に産声を上げたということ。

読者よりも一足先に本を手に取った僕は、
嘘偽りない気持ちをもって、はげまるさんにこう伝えたのです。

「さっそくダウンロードの上で、一読者として読ませていただきました。
 プロデューサーとしての贔屓目を抜いても、傑作です。」


全身脱毛症。
外見コンプレックス。
家族間の人間関係。
自身の難病に、借金の問題─。

僕には想像すらできない濃密な人生を彼女は歩んできました。
時に自己を否定しながら、自分の運命を呪いながら。

でも、彼女は人を恨むこともなく、
「自分の人生は自分が責任を持つ」と言わんばかりの強さで
歩み続けてきました。

事実、彼女は強い。とても、強い。

そして、自分の意思にまっすぐで聡明─。
それだけではなく、周囲への気遣いも持ち合わせていて。

そんな彼女と「傑作」を生み出すことができたことを
今、とても喜ばしく、その事実を噛み締めています。

これは──どこかで重なるあなたと私の物語
きっと、“あなたの中のあなたも”、
あなたへこう伝えたがっているはずです。

迎えにいくよ。

──と。

▼Kindle Unlimitedでも読むことができます。▼

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