【ドラマひとりごと】じゃあ、あんたが作ってみろよ
ドラマざっくりあらすじ
THE昭和な価値観の亭主関白男・海老原勝男(竹内涼真)と、
幸せな結婚のためにモテを意識し、相手に尽くすのが正解だと思って生きてきた山岸鮎美(夏帆)。
ひたすら相手に合わせて消耗していた鮎美はある時、その生き方には「自分」が無いことに気付く。
勝男のプロポーズを断り、髪を染めてイメチェン。自分らしさとは何かと自分と向き合い始める鮎美。
一方、鮎美と別れたショックから中々立ち直れない勝男は、職場で嘆きながらも上から目線で分かったような発言を繰り返し、後輩達も腫れものに触るような扱いをされていた。
料理は女が作って当たり前。
料理は彩りがあった方がいい。
顆粒だしなんて邪道。
煮物なんてただ野菜切って煮るだけでしょ?
あまりに料理する人の気持ちを軽視する偉そうな勝男の発言に、ついに料理好きの後輩・白崎(前原瑞稀)がプチ切れ。(プチなのが偉いのよ)
「じゃあ自分で作ってみたらどうですか?」
まぁ簡単にできるだろ、といつも鮎美が作ってくれた筑前煮を作ってみることに。
ところが調味料を揃えるだけでもすごい値段がかかるわ、
レシピ順にこなすだけでは段取りが上手く進まないわ、
ちゃんとだしを取るって手間がかかるわで
苦労して作った処女作は失敗。
でもそれを捨てずにちゃんと後輩に披露して、
投げ出さずに試行錯誤する素直さが勝男の魅力。後輩のフォローもあり、やがて料理に目覚める。
勝男は鮎美を忘れようと行動し、料理が苦手な椿(中条あやみ)と出会う。
料理を披露するも、料理の手間を軽視し好き勝手な発言をする椿にカチンとくる勝男。
キレながら、椿の立場がかつての自分で、今の自分がかつての鮎美だったことに気付き、
ひどく後悔して号泣する。(こういうところが憎めないのよね)
これが勝男のターニングポイント。
ここから勝男がどんどん魅力的になっていく。
椿とは本命に振られた者同士、失恋友達になり、鮎美の幸せを願いつつもまだ未練を残している状態。
一方の鮎美は、たまたま知り合ったミナト(青木柚)に恋をして同棲するようになるが、
ミナトは誰にでも人当たりが良い地雷男だった。
短期間で付き合っては別れを繰り返し、
鮎美の前でも元カノと平気で楽しく過ごすミナトに、また我慢症が出てしまう鮎美。
鮎美はそれでも上手くやっていこうとしたが、
自分に結婚願望がないことを理由に
前触れもなく突然振るミナト。(勝手すぎるが別れて正解)
鮎美は見た目だけ変えても中身が変わっていなかったことに気付く。
お互いフリーになり、
変わってゆく勝男と
今度こそ本当の自分を見つけたい鮎美が
これからどう交わっていくのか?
今こんな感じなわけですけれども、
よくできたドラマですよね。
バランス感覚がすごい。
ここ10年ほどドラマウォッチャーをしていますが、TBSは民放局の中では、
ドラマにかける力とかクオリティが
頭一つ抜けている印象です。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」というタイトルから、始まる前は流行りのざまぁ系の話なのかと思っていたのですが、実際は全くそんな話じゃなかったですね。
思い返しても、昭和価値観の言動に対してイラっとすることはあっても、それに対して誰かを責め立てるような描写は無かったと思います。
原作がそうなっているのかもしれないけど、
それぞれが経験から自分の問題に気付いているので、学びがあるのに押し付けがましくないし、説教くさくないのがいいですね。
それに責めるシーンは、責めている側と完全に共感できたら気持ちいいかもしれないけれど、そうでなければドラマを見ているだけの無関係の私でもあまり良い気持ちはしないものです。
ドラマによって、展開的に見るのに重苦しい気持ちになることもあるので、
安定してモヤモヤせず、安心して見れるのは嬉しいところ。
ところで最新の第8話は、勝男の父母がメインの話でしたけど、あの昭和なお父さんが、家出した奥さんに一切怒鳴ってなかったですね。
奥さんがちゃんとやってる普段の方がパワハラ気質ってどういうこと?笑
2人の間で口喧嘩もなく自然に家に戻っていったのは、よく考えたらすごく奇跡的な気がしますが、違和感もなく見られたのは脚本と演出の力なのかな?
早くメガ進化した勝男に鮎美が気付いて欲しいー!!
