【毎週SS】簡単トーテンポール昼食
「だれでもできる簡単なお仕事です」 その文言につられて、俺はこのバイトにやって来た。
町の定食屋。 だが、作業場に入った瞬間、俺は言葉を失った。 異国の音楽が流れ、そこには何本ものトーテンポールが立ち並んでいた。 異様な光景だ。
大将はおもむろに言った。
「じゃあこの見本通りに、唐揚げ弁当、焼き魚弁当、焼肉弁当、とんかつ弁当を作って丸いトレーに詰めて、それをこの“顔”ひとつにつき4つ入れていって♪」
“顔”? 見ると、トーテンポールは顔がそれぞれ外せるようになって中が空洞になっている。そこにトレーを入れていって、そしてその弁当を入れた”顔”を積んでいくらしい。
自分の背より高いポールがずらりと並んでいる。 入れるのも、積み上げるのも一苦労そうだ。。。
汗だくで揚げ物をあげ、総菜を作り、
それをトレーに詰め、1顔につき4トレー顔に入れ込み、それを1顔ずつ慎重に積み上げる。 それを延々と繰り返す。
「あ、そうそう!これ昼食用だから早めにお願いね!」
オイオイ、かなりのムチャブリだな。
これ全部ひとりでやんのかよ!?
気が遠くなる量だ。しかも顔怖いし。。。
でも結構時給いいから、ここで辞めるわけにはいかない。
そう思いながら黙々と手を動かす。
作業するにつれ、だんだんコツをつかんできて、バランスよく顔を積めるようになってきた。ちょっと顔に親近感も感じるようになった。
そうこうしてるうちになんとか全部積み切り、俺は達成感と安堵に包まれた。
が、その瞬間——
「じゃあこれ全部、配達よろしく!」 大将が玄関先のスクーターを指さす。
……まじかよ! 全然「簡単」じゃないじゃないか〜!!
でもまあ、、、いっちょやってやるか!
俺は慎重にスクーターにトーテンポール昼食を積み、倒れないように慎重にエンジンをかけた。
「最後までたのむぞ、トーテンポールさんよ!」
心なしか顔が笑ってるように見えた。
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<★あとがき★>
こんな昼食デリバリーあったらおもしろいな♪という発想から創作いたしました(*^-^*)🌸
<★今回の創作★>
人間70% AI 30%
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★こちらの企画に参加させていただきました♪〈すいません💦文字数だいぶオーバーしちゃいました)
たらはかにさん、いつも楽しいお題をありがとうございます!
