【解剖学】腰神経叢について
またしても神経の時間がやってきました
私の復習も兼ねて、腰部の神経をまとめようと思います
こんにちは、これじお@柔道整復師です
今回は国家試験でも出題されるが、イメージしにくくてつまずきやすい「腰神経叢」をテーマにまとめてみました!
■ そもそも「神経叢」とは?
神経叢とは、複数の脊髄神経の前枝が絡み合って再編成されたネットワークのこと
ヒトには大きく分けて4つの神経叢があります
頚神経叢(C1~C4)
腕神経叢(C5~T1)
腰神経叢(T12~L4)
仙骨神経叢(L4~S4)
胸部は神経"叢"にはならないですね
それぞれが肋骨沿いに進んでいきます
(と思ってネットレベルで調べたら『胸神経叢』で引っかかるんですよね・・・これはきちんと調べないと・・・)
このうち、下肢の運動・感覚に関わるのが「腰神経叢と仙骨神経叢」です
今回はそのうち「腰神経叢」にフォーカスしていきます
■ 腰神経叢はどこから出て、何を支配するか?
構成する神経根:
T12~L4前枝
つまり、胸腰移行部から腰椎中部にかけての神経です
腰神経叢から出る主な末梢神経

※これらは、筋の支配と皮膚の支配の“両方”で国家試験に問われます!
■「走行」と「支配筋・皮膚」でイメージを
腸骨下腹神経・腸骨鼠径神経
これはどちらも腹筋群の外側を走る"感覚神経"です
臨床的には「鼠径ヘルニア」「術後の知覚障害」と関係します
・・・が、これはマニアックで国家試験レベルでは覚えなくても良いのかも
(私も学生の時は自信がなかったですね)
外側大腿皮神経
腸骨稜の内側を通り、大腿前外側の感覚を支配
こちらも、『国家試験』という枠組みではあまり出ないかも・・・
ですが、臨床上は無関係とも知らないとも言えないところ
例えば「スキニーパンツを履きすぎて足の外がしびれる!」
→外側大腿皮神経障害(締め付けによる)の可能性があります
大腿神経
大腿前面の"運動"を支配する神経
大腿四頭筋・縫工筋・恥骨筋・腸腰筋の一部を支配
※膝伸展ができるのは、この神経のおかげ!
閉鎖神経
内転筋群の"運動"神経
薄筋・長内転筋・短内転筋・大内転筋・恥骨筋の一部を支配
※閉鎖孔を通って骨盤内→大腿内側へ
■ 国家試験ではここが出る!
【神経叢】としての構成レベル(T12〜L4)
外側大腿皮神経 → 感覚領域(大腿前外側)
大腿神経 → 支配筋(大腿四頭筋など)
閉鎖神経 → 内転筋群の支配と走行(閉鎖孔通過)
解剖上はとても大切ですが、国家試験レベルではこのくらいでよさそうです
ただし、それぞれの支配筋は最低限覚えていることが前提です
(ここでは列記しませんが)
■ まとめ
腰神経叢=「股関節から膝上くらい」までを担う!
というイメージになります
股関節まわりの*前”と“内”を動かす&感じるのが腰神経叢
それより後ろ側(殿筋・ハムストリングなど)や足部は仙骨神経叢の管轄
腰神経叢の理解は、下肢の運動機能の全体像をつかむ第一歩
確かに、国家試験上ではこの程度ですみます
しかし!
臨床ではそうはいきません(´_ゝ`)
正直な話、SLRやKempテストで神経症状が悪化する、なんていうのは稀です
と言いますか、そのテストで本当に陽性ならば医者に行ってもらってください(ヘルニアとかそういう器質的問題の可能性があります)
そういう検査で判別が困難な足のしびれなども沢山経験します
どうしたらいいのか分からないことがあります
それでも、最低限「脚に向かっている神経はこれだな」「この部位の感覚異常や筋力低下があるならこの神経かな」と考えることが大切だと思います
つーか、その程度すら知らずに人の身体触んな( ゚Д゚)
と、後輩に小言を言ってしまうワタクシでした
臨床に出て再度勉強するくらいなら、学生の間に覚えて下さい
もっとやらないといけないことが沢山出てきてしまいますよ
📌 過去記事(腕神経叢)はこちら:
https://note.com/corregio/n/n6cb4aea39772
次回は、腰神経叢とセットで出やすい「仙骨神経叢」をまとめると流れが良いのかな?とも感じていますが、気分で決めます(´・ω・`)
