【パンチの奇跡の裏にあるもの】パンチ君から見る人間心理②
こちらはシリーズ2回目。
よかったら最初から読んでみてください。
今日は、
≪なぜ世界中がパンチ君に夢中なのか?
その“奇跡”の裏に隠された秘密≫に迫ります。
(以下、くん省略)
≪優しさと「距離感」を両立する父親像≫
私は、
たくさんの動画等を拝見しながら、
飼育員のお二人は
どちらもパパさんですが、
タイプを少し分けて分析してみました。
ミヤコシさん(公表時34歳):父親・母親・リーダー的存在として、人工哺育の責任者で慎重に距離感を管理している。
・シカノさん(公表時24歳):面倒見の良いお兄さん的存在として、明るくパンチに寄り添うタイプ(切り替えが早く逞しい性格のように見える)。
動画などを見ての私の勝手な分析ですが、
パンチへのメロメロぶりは
2人とも本当はすさまじいと思います。
ミヤコシさんの方が、
動物の飼育経験が多いので、
「距離感」を常に考えて
プロとして
自分を律しながら行動されているのかな?
と感じました。
(シカノさんがそうではないということではありません。本当に素晴らしいです)
それは、
最初から一貫して
「パンチをサルの群れに戻す」
ことが絶対の目標だから。
当たり前ですが、
人間とサルでは成長速度が違います。
パンチは小さいけれど、
日に日に目覚ましく成長している様子です。
頭もどんどん賢くなっています。
そして、
自然にはもう戻れないので、
今の群れに戻すことが、
これから何十年と続く
パンチの人生には必要なことだし、
パンチの幸せでもあります。
そのために、
園のスタッフさんは、
今までも様々話し合いながら
されていると思いますが、
以前、
人口哺育で成功した
今も群れにいる「オトメ」ちゃんは
人口哺育⇒保育器⇒生後一年で群れに戻る
という形のようですが、
パンチに関しては、
保育器なども活用せず、
(真夏に生まれたことが功を奏した)
人口哺育⇒サル山の中ですべて行う⇒5カ月で群れに戻る
というやり方だったようです。
他のサルから隔離せず、
サルの世界の中で育てる。
そして人に慣れすぎると
群れ入りに影響もでるため、
接触時間も大切にしながら、
オランママなどを活用して
依存しすぎないようにしてきた。
パンチを群れに戻したのは生後5か月。
そして群れに戻す前に飼育員さんたちは、
地面に下して遊ばせたり、
少し離れてみたり、
群れへの復帰の手順を
少しずつ相談しながら踏んでいったそうです。
**
2人の飼育員さんたちが、
ニホンザルの担当になったのは
去年の6月と聞きました。
それからわずか一カ月半で
パンチを人工哺育で育てながら
サル山の管理、
他の動物の管理もしているのですから、
自分の時間や家族との時間を削って、
どれだけ見えないところで勉強や努力を重ね、
献身的に育ててこられたのかと思うと、
それだけで胸が熱くなります。

そしてそれと同時に、
「パンチに優しく接してくれるサル」も
探して見極めて、
一定期間一緒にさせていたそう。
パンチの性格も相まって、
怖がることもなかったので、
「これなら群れに帰せる」と
5カ月で群れ入りになったんだそうです。
ここからは私の勝手な主観ですが、
それがモエちゃんなのかなぁ?と思っています。
1月の初めて他のサルに
パンチが抱っこされた
密なコミュニケーションも
モエちゃんかなぁと思ったので。
もし仮にそうだったとして、
これはどこかで読んだので
定かではありませんが、
モエちゃんのお母さんは
群れの中では上位のメスなんだとか。
ニホンザルは人間とは違うTHE階級社会。
それがひっくり返ることもありません。
その社会は母系社会で、
メスが社会生活は担ってるので、
上位のメスの子供から可愛がられていると
パンチに手が出しにくくなる。
情報が正しいかはわかりませんが、
そんな細かい様々な話し合いの元で、
そして常に見守り冷静に判断も重ねながら
時に様々な対応も取りながらしているからの
「今」があるのだと思うのです。
余談ですが、
パンチの名前が
「モンキーパンチ」からきているのは有名です。
「パンチ」とつけることで、
強くたくましく育ってねという
命名されたミヤコシさんの想いも
乗っかっているのかなぁと
これまた勝手に感じました。
これらの拙い文で
もし伝わってたらうれしいのですが、
パンチのこれからの長いサル生活において、
群れに帰すために、
スタッフ全員が特に飼育員さんたちが
どれだけの時間と労力を
今現在も考えて接しているのか。
パンチという個の特徴をよく理解し、
状況をみているからこそ、
5か月で群れに帰すという
選択もできたわけです。
そこまで至るにも、
昼夜問わずミルクをあげたり
体調管理をしたり、
様々な
「見えない膨大な時間」
が費やされています。
私は、
日本一の赤字の動物園だったこの園を
過去最大人数集客し続け、
寄附も集まり続ける
一連のパンチの奇跡の裏には、
飼育員やスタッフさんたちの
≪見えない膨大な愛と覚悟≫
を感じます。
だから、
ごくわずかな断片部分だけを切り取って、
ケガさせられたとか
飼育員は見てないとか
いじめられてて
パンチはかわいそうとか。
外から見えることは
わずかなのではないでしょうか。
どれだけの愛情を
たっぷり与えられているのか。
献身的に、
でもパンチを
「ペット」にするのではなく、
群れに戻す
という前提で考えているのか。
ペットなら可愛がればいいけど、
群れに帰るなら、
その社会の社会性を
身につけなくてはいけない。
それは、
その社会に出て、
失敗を繰り返しながら、
パンチの力で学んで
立ち上がっていくしかない。
パンチにも人間側にも
非常に難しい選択だと思います。
今は、そこに向けて
試行錯誤の段階に入っているのだと思います。
だから見る側の私たちは、
≪パンチのこれからの人生を見守る心の余裕≫
が少し必要かもしれません。
そのために
膨大の愛と時間を
注ぎ続けてくれています。
私たちは、
そんな苦労はしなくて、
可愛い部分だけを
見せてもらっている立場なので、
一番近くにいて、
一番パンチのことを考えている、
スタッフさんたちをもっと信頼して、
「信じて見守る」必要があるのではないかと。
特に最近感じています。
といっても、
想像以上にパンチは強いです 笑
メンタル強いなって見てて本当に思います。
そんなよい資質を持っていても
大人側がダメにしたら
もったいないと思いませんか?
これは人間の子育てにも言えることで。
親は忍耐力がどれだけ持てるかで
子供の伸び方が変わります。
一つ言えることは、
飼育員のお2人は、
将来パンチが困らないための
「責任と覚悟をもった親」として
今だけでない、
パンチの長い将来を考えて
行動しているということ。
だから私たちは
「心配」じゃなくて、
「信頼」をパンチに向けてあげませんか?
それがきっと、
パンチの群れ入りの
大きなサポートに繋がると感じています。
ではまた次回。
「パンチ君を群れに戻すための裏側には、
飼育員さんたちの計り知れない愛と
責任感があります。
私たちはその努力を信じて
見守り続けることが、
パンチ君への真の応援に
なるのではないでしょうか。」
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