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[毎日エッセイ] 言葉の力

毎朝、
テレビを見ながら身支度を整えるのが、
ルーティンになっている。

今朝、
テレビから「地獄坂」というワードが聞こえてきた。

鹿児島にある急勾配の坂で、そう呼ばれているらしい。
気になって調べてみると、
「地獄坂」と呼ばれる坂は全国に点在しているようだ。

面白いのは、
同じ“急な坂”でも、
まったく違う印象の名前がついていること。

たとえば、江島大橋。
通称「ベタ踏み坂」と呼ばれ、
空に突き抜けるような景観で知られている。
そのことから、
「天国に近い坂」と例えられることもあるらしい。

実際の勾配はそこまで極端ではないらしいけれど、
その見た目から
「アクセルをベタ踏みしないと登れない坂」
として有名になった。

同じ急勾配でも、
「地獄坂」と聞くと絶対に近づきたくない。
でも、
「天国に近い坂」と言われると、ちょっと登ってみたくなる。

結局、人は、
言葉のつけ方ひとつで世界を塗り替えているのかもしれない。

たとえば、
しんどいことでも
「苦行」と呼ぶか「縛りプレイ」と呼ぶかで、
受け取り方はずいぶん変わる。
どう言葉をつけるかで、世界の見え方は変わる。

だからせめて、
自分の毎日には、少しだけ前向きな名前をつけてみたい。

この坂の名は…?

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