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フィンランド流・ミニマルな働き方。コーヒーを飲むのも仕事のうち?

「仕事は好きだけど、無駄な会議が多すぎる。」
「職場の人間関係がめんどくさい…。仕事だけに集中できたらいいのに。」
こんなふうに思ったことはないだろうか。

日本で働いていた頃の私は、生活の大部分を”仕事”が占めていた。
「時間」も、「思考」も、「体力」も、
全てを費やしていたと思う。
でも体は正直で、何か病名の分からない不調で漢方を飲んだり、
休日の時間も全て仕事関連のことに費やしていた時には、
最終的には休職しなければならなくなった。
それでも、やりがいもあったし、尊敬できる上司や先輩との出会いもあったし、
自分の仕事は本当に好きだった。
もちろん、職種や職場環境だけの問題ではなく、
私自身の若さゆえの無理な働き方が原因であったと思っているけれど、
同じような経験をしている方は、沢山いると思う。

フィンランドでの職場での経験は、
私の仕事という概念を180度変えることとなった。

では、私が体験した、また周りのフィンランド人がしている働き方とはどんなものなのか、
今日は「フィンランド流・ミニマルな働き方」を、
大きくする3つの点に分けて、考えてみたい。


🌿「頑張る」より「賢く働く」フィンランド流・効率重視の仕事術


✔とりあえず会議、とりあえず残業はしない

そもそも話す事がないなら会議は開かない、議題に関係のない人まで招集しない
また、1時間と会議の時間が決まっていれば、
早く終わる事があっても、長引かせることはしない
みんなそれぞれのスケジュールがあるので、
個人の時間管理を尊重するためだ。

✔”長く働く=勤勉” ではなく”効率よく働いて残業しない”が正解

日本のように、長時間働くことや残業してまで仕事を終わらせることが、
求められたり、評価されたりする習慣はなく、
残業せずに最大限のパフォーマンスを発揮する」ことが、
”時間管理もできて、優秀”とされる傾向がある。
「長く働くこと」は仕事ができる証拠ではなく、
むしろ「非効率な働き方」とみなされてしまう。
また、「残業しなければ終わらない仕事量は不適切」とされ、
仕事の配分や、役割分担が見直される。

言語的な特徴もあるが、メールのやり取りもとてもシンプルで要件のみ、
短文で要件を分かりやすく、
ここでも効率が求められる。

そして効率良く仕事を配分し、「定時で帰る」というのが正解。

☕️フィンランドのコーヒー休憩文化

フィンランドの職場においても、コーヒー文化は欠かせない。
フィンランド人は世界でもトップクラスのコーヒー消費量を誇るコーヒー好き。
休憩なしに働き続けるのではなく、
午前と午後にコーヒー休憩を入れて、リフレッシュすることによって、
集中力と高める事ができる。
「休憩せずに仕事をし続ける=えらい!」ではなく、
良い仕事をするために、適度に休む」のがフィンランド流。
堂々とコーヒー休憩をとるフィンランド人。
接客業であろうが、クリニックであろうが、誰かがサービスを待っていても、働いている人の権利として、我慢せずに休憩にいくし、受付等でコーヒーを飲みながら仕事をしている人も。

ちなみに、フィンランドで一番飲まれるのがフィルターコーヒー。
大きな企業では、レンタルのコーヒーマシーンが置いてあったり、社食で常に用意されていたりするが、
多くの中小の職場では、
休憩室に普通の家庭用と大差ないフィルターコーヒーのマシーン数台が置いてある。
次から次へとコーヒーをマグに注ぎに来るので、
飲んだら飲みっぱなしではなく、きちんと次の人の分も用意してあげるのも大事。
私の職場も他には何もないのに、コーヒー準備のルールだけは張り紙があって、コーヒーが切れようもんなら、普段穏やかなフィンランド人たちがたちまち不機嫌に!
コーヒー準備、きちんとこなすとフィンランド人からの評価上がります。笑

🌿職場の人間関係もミニマル。仲良しこよしは求めない。

仕事とプライベートは別」と割り切っている人が多く、
不必要に個人的なことを話すことは求められない。
ランチの時間も、一人が良ければ一人で全然大丈夫だし、
仕事の人間関係は仕事の時間内で完結するもの」という考え方なので、
仕事後の時間を同僚との飲み会に使うことも求められない。
もちろん、職場主催のクリスマスパーティーがあったり、
同僚の誰かのサマーコテージやサウナに招待されることもあるが、
参加は全くの自由であり、欠席するにあたってのプレッシャーなどもない。

私の職場は、女性が多かったし、ペアになって一日働く事が多いので、
時間が経つにつれてプライベートな話を深くするようになった同僚も沢山いたが、同僚の中には、何年経っても全く誰ともプライベートを話さない人もいた。
夫なんかは、3年間上司だった人に子供がいるかどうかも知らなかった。
「同僚とは仕事の話をする。それ以外は干渉しない。」という考え方が強いため、特にもの静かなフィンランド男性の間ではこんなことが普通に起こる。

「仲良くなるために働いているわけじゃない。」

だからこそ、職場の人間関係でストレスを感じることが少ないのだ。


🌿ワークライフバランスの徹底。休むのも仕事のうち。

「休暇のために働いている。」とはっきりというフィンランド人。
フィンランド人はいつも次の休暇の計画を考えているというほど、
休暇を楽しみにしている。
特に夏季休暇は4週間ほどしっかり取る人が多く、
日本人からしたら、どうやって世の中回るのかと、理解できないぐらいだ。

有給の完全消化”は当たり前、
自分の計算間違えで休暇日数が余っていると、
会社の方から休暇を取るように促される。

休暇中の過ごし方も、”休暇”ということが徹底され、
余程の特殊な業種でない限り、
休みの日に、仕事のメールのやり取りをしたり、電話を受ける必要もない。

『しっかり休むのも仕事のうち。』
だからこそ、リフレッシュの後、
仕事の生産性を上げ、効率的にこなす状態が整うのだ。


🌿フィンランド流・ミニマルな働き方とは

フィンランド人の働き方は、単に”働く時間が短い”のではない。

🌱効率重視で残業をしない→ミニマルな労働時間
🌱職場の人間関係を割り切る→ミニマルな人間関係からくるストレス
🌱休暇をしっかりとる→ミニマルな心身ストレス

上記の3つをしっかり実現することで、
仕事から来るストレスを最小限にし、
ワークライフバランスが整った、心地良い暮らしができることに繋がっている。

『頑張らないのではなく、
必要以上に頑張ることをしない。無理をしない。』

彼らのミニマルな働き方には、
そんなシンプルなフィンランド流哲学があった。

フィンランドで暮らし始めた頃、
働いている人の休憩が優先されて待たされる事が気になって仕方なかったし、
ホリデーシーズンは行政の仕事がほとんど止まってしまう事が理解できなかった。
でも、自分も働く側になってみると、
あまりにも働くことからくるストレスが少なく、
待たされても役所からの連絡が来なくても気にならなくなった。
食事や医療など、日本が羨ましくなったりするけれど、
無理をしない労働環境は私にとってフィンランドが圧勝だった。
当時、フィンランド語がまだまだ未熟にも関わらず、
私を一緒に働く一員として迎えてくれて、
働くことを心から”楽しい”と思わせてくれた、職場と同僚に本当に感謝している。

ー次回ー
6回に渡り、フィンランド人のミニマルっぷりを覗いて来たが、
では、彼らは色んなことをミニマルにしてできた、
『人生の余白』をどのように使うのだろう。
次回からは、その辺りを考えていきたい。


*この記事の中ではフィンランド人の一般の傾向について書いていますが、もちろん全ての方が当てはまるわけではありません。あくまで文化的な特徴の一例としてお読みいただければと思います*

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