〔国内001〕天売島 Teuri-Island
New 2025年 5月
「note」に投稿するきっかけとなったのが、「あなたの経験をもっと多くの人に知ってもらったらいかがですか?」というある方の言葉に動かされたからです。
それまでは、こういったお誘いがあっても頑なにお断りしていました。
理由は文才がないからです。それでもたくさんの方に読んで頂けて大変うれしく思っています。声をかけて下さった方には感謝しかありません。
因みにnoteさんからお誘いがあったわけではありません。
そこで、今回は国内旅行はいかがでしょうか。
47都道府県まだ4周しかしていないのですが、行っていない場所と言えば、そう「島」なのです。
今回は「天売島バード・ウォッチング三昧」の旅です。
北海道は18回目の訪問です。
参加者は7名でした。
「島旅」は天気に左右されるために思うようにいかないのがネックです。
また、限られた季節しか行けないような場所では宿が少ないために機会を逃すと翌年となってしまいます。
今回の天売島(てうりとう)は昨年の6月に隣の焼尻島(やぎしりとう)とセットで訪問し、焼尻島までは行けたのですが、翌日の天売島までのフェリーが欠航し、今回はリベンジです。

因みに3年前に難関と言われる「青ヶ島」へ友人と二人で行ってきました。
ヘリコプターの予約は電話のみなので、それが繋がるだけで1時間10分もかかり、個人旅行の難しさを味わいました。
9人乗りなので争奪戦なのです。
船で行くことも可能ですが、就航率が50%以下とヘリコプターよりも低いのです。
まずは羽田からANAで八丈島へ飛び、すぐにそこからヘリコプターに乗り換えました。
飛行は順調でしたが、青ヶ島にあるHの文字(ヘリポート)がすぐ傍に見えているにも拘らず、荒れ狂う濃霧のために着陸断念し、八丈島へ引き返しました。たったの20分で到着します。
その時は八丈島で一泊し、翌日、臨時便を出して頂いたお陰で行くことができました。
しかし、帰りのヘリコプターも先に予約した人が優先の為に、船で八丈島まで帰ってきました。それも毎日就航しているわけではないのでラッキーでした。かかった時間は3時間半でした。
港から空港までタクシーをビュンビュン飛ばしてもらい、最終便の飛行機には何とか間に合い、更に席も空いていたのでホッとしました。
最初から最後まで友人にはお世話になりっぱなしで感謝に堪えません。

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(天売島)
北海道羽幌町から、西へ27km沖合にあり、島の西海岸には毎年3~8月にかけて8種100万羽の海鳥が繁殖をする海鳥の楽園。人口は250人。
海鳥の中でも「ケイマフリ」と「ウトウ」は世界で最も観察しやすい場所として海外にも知られた存在。
※ ガイドさんによると
3月26日の22時半頃、満天の星空と赤いオーロラが見られたとかで、写真も見せてもらった。
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出発の前日に旅行会社より電話があり、予報では波が高いために羽幌港からのフェリーが欠航になるかもしれないのとの事だった。その場合の代替え案も提示された。
1日目 5月12日
✈ 07:00 発 羽田: ANA (777-200)
08:30 着 新千歳
この旅行会社は国内旅行に関しては現地集合となるので、飛行機のチケットは自分で手配をする。
🚙 旅行会社が手配した車で約3時間半かけて羽幌港まで行く。
そこからフェリーで天売島に向かう。これも自費。
羽幌港に着くと出航の可否は13時10分ごろに決定するとのことで、ここで昼食を摂りながら、待合室で待った。
ラッキーなことに出航が決まった!!!😆
※ 後で聞いたのだが、前回の出発日の人達はフェリー欠航の為に、羽幌町で一泊したため、日程が押せ押せになり、忙しかったようだ。
⛴ 14:00 発 羽幌港 (焼尻港 経由)
15:35 着 天売港


天売島在住でバード及びネイチャーガイドさんが待っていてくれた。
ホテルへ
夕方、先に夕食を済ませてウトウの帰巣風景と巣穴に餌を運ぶ親鳥の姿の観察へ
場所は赤岩展望台の手前。
周辺にいるウトウ、ウミガラス、ケイマフリ、ウミスズメなどの海鳥たちの住処は一年中海上だそうだ。
ウトウは鼻の上に突起があり、白い口髭と目の上にも髭があるのが特徴で年に一度、抱卵をするために苦手な陸に来る。
巣穴があって毎年同じ巣穴に1個の卵を産む。深さは2~3mもある。
天売島には40万個の巣穴があるので、番で80万羽いる。
ウトウは飛行機のように滑走をしながら飛び立つ。翼が短いから。
というか、人間が鳥を真似て飛行機を発明したのが正解。
余談だが、私はライト兄弟よりも先に飛行機の原理を発見した人として「日本の飛行機の父」である「二宮忠八」をとても尊敬している。
何故、ライト兄弟に先を超されたのかというと当時日本はまだ貧しくて、有人飛行機を完成させるには経済的事情により難しかったから。
今年も既に雛が生まれており、親ウトウは夜になると餌を運んでくる。
何故、夜に来るのかというと鳥目のウミネコが餌を横取りしようとするので、それを避けるため。
ウトウは海に潜水をしてカタクチイワシやイカナゴを獲ることができるが、ウミネコは潜水ができないので、ひとさま(ウトウさま?)から横取りをするのだそうだ。要は息が続かなく、頭だけ突っ込んで魚を獲ろうとするので下手なのだ。それでもウトウ様の物を横取りするのはいかがなものか・・・
ま、これも生存競争の激しい自然界に生きる者の宿命かも。

ウミネコの略奪を防ぐためにウトウは新幹線並みのスピードで飛んでくる。
バタバタと羽音がするし、時々、見学をしている人間にもぶつかってくる。
まだ明るいうちはウミネコが横取りする様子が見られるし、同じウトウの中にも「泥棒」がいて、密かに待ち伏せをしていたりする輩もいる。
時々、ガサガサと喧嘩騒ぎがあちこちで起きていた。
兎に角、物凄い速さで戻ってくるとササササ―と自分の巣穴に入っていくので、嘴に餌をくわえたウトウを見ることはできたが、写真(スマホ)には撮れなかった。

パンフレットより
時間が遅くなるにつれてもっとウトウが帰巣するので、車を進めることが困難になるために、2時間ほどで帰った。
※ 本日見られた鳥たちを確認する作業のことを「とりあわせ」というらしい。リストには天売島で見られる292種類の鳥の名前がズラリ。😮
キジバト、ウミネコ、オオセグロカモメ、ウトウ、ウミウ、ハシブトガラスの6種類
🏩 天売島泊
ホテルは「北欧風ログハウス」でこの旅行会社が今年から営業を始めたので、新しくて綺麗だ。最初に入った途端に木の良い香りがしていた。
ただ、ひとつ気にになったのは、当初、コテージ利用でトイレとシャワーは共同とあったので、トイレとシャワーは別の建物だとばかり思っていた。
寒いのに外に出るのは嫌だなあと。何しろ、朝晩の観光用に防寒着を持参するようにと、その中には耳が隠れる帽子も含まれていたので、どれだけ寒いんだと・・・
実際は、「本館」と呼ばれる「ログハウス」の方で、トイレとシャワーは建物の中にあった。2階のシングルルームに通されたものの、部屋から一歩出るにもパジャマ姿では出られないし、一つしかない洗面台(鏡もない)を使用する際、よく他の部屋の人と鉢合わせをして、気まずかった。
その上、シングルルーム(ベッドが一つ)を利用なのに、「一人部屋追加料金」が加算されて、意味不明だった。
二人部屋(ベッドが二つ)の場合に一人で利用する時は追加料金が発生するのは分かるが。
いろいろ経験してきて疑問に思った時は、その場で解決するのが一番とわかってきたので、問い合わせたが、こちらが納得できる内容ではなかったのは残念。
それになかなか回答がないので、こちらから再度問い合わせるとやっと返事が来る始末であまりにも対応が不誠実だった。
「コテージと言ったのは間違いでした」って謝れば済むと思っていることがバレバレ。こちらから言わせれば、騙したことになるのだから。
向かいのシングルルームには個人旅行で宿泊していた人がいたが、その人は「一人部屋追加料金」など取られていないと言っていたので、余計におかしい。

後ろは焼尻島
2日目 5月13日
今朝は赤岩展望台にて「ケイマフリ」の観察へ
「ケイマフリ」は体は黒いが赤い足と口の中が赤く、目の周りが白いのが特徴。絶滅危惧種II類に分類されている。
その赤い足を広げて岩に飛び降りるさまは、チャーミングとしか言いようがないほど、可愛い。
自分のテリトリーの岩に奥さんか旦那さんが戻ってくるととても仲よさそうにしている。しかし、よそ者が来ると「あんた、どけよ」と言わんばかりに蹴落としていた。

海の方へ眼をやると「トド」が泳いでいた。首から上を出していて気持ちよさそうにしていた。もちろん、ガイドさんの望遠鏡で見せてもらった。

朝食後は森の中へ入っていき、野鳥の観察へ
中に入っていくと、すぐにいろいろな鳥の鳴き声が聞こえてくる。右からと左からは全く別の声がする。私には鶯しかわからなかったが、本当に心地よい響きで癒された。
因みに日本三大美声の鳥は鶯、コマドリ、オオルリ。
望遠レンズで見せてもらったのだが、青色がとても綺麗なオオルリが餌を幹にこすりつけていた。
ガイドさんは木にとまっている小さな鳥や空を飛んでいる鳥を簡単に見つけるし、耳だけで近くにコウライウグイスがいるなどという。まるで、仙人のようだ。

トドマツの木が生い茂る中を歩いて行くと「アカゲラ」の巣穴が見えた。
下の方にも小さい穴があるが、硬かったのか場所を上の方に変えたようだ。
卵が中にあって、オスとメスが交代しながら抱卵をするとか。交代する時間もちゃんと決まっている。

午後は黒崎海岸で「ウミネコ」が抱卵をしている様子の見学
ここは日本有数の繁殖地で、道路のすぐ傍で抱卵をしているので、近づくと声を上げて威嚇してくる。
中には立ち上がるウミネコもいるので、巣には2個の卵があることが分かる。
ウミネコとオオセグロカモメの違いは足が黄色いのがウミネコでピンクはオオセグロカモメ。見ていると個体によって顔が違っており、目の周りの赤い線が細いのやとても凛々しい顔立ちのウミネコもいたりした。
ガイドさんによると「この子は毎年、子育てがとても上手なんですよ」という個体もいた。

メンバーの5名はバードウォッチャーで、望遠レンズ付きのカメラを構えて世紀の一瞬を捉えようとじっとしている。そのカメラの重さを聞いてみると3.5キロもあるとか。
一人の方は杖を突いておられて、重いカメラを構えて写真を撮っていた姿が印象的だった。
もちろん、皆さん鳥は見ただけでほとんど名前が分かるし、鳴き声を聞いただけでも分かる。
※ 本日の「とりあわせ」は34種類だったが、ココでは省略
私は喉が赤やオレンジの「ノゴマ」が一目見て大好きになった。
ガイドさんにスマホで動画も取ってもらい、ご満悦。

動画だと声も聞こえるのですが、ここにはアップの仕方が分かりませんでした
🏩 天売島泊
3日目 5月14日
早朝、小型ボートに乗って営巣地から海へ出かけるウミガラス、ウミスズメやケイマフリを観察
10人乗りの小さなボートで有名な写真家のTさんに案内をして頂いた。
残念ながら、後ろから説明をしてもらうため、エンジンの音でかき消されて何を言っているのかはさっぱり分からなかった。他の人が向いている方向を見ると何かがいるのが分かったが。
この時は、自分の耳が遠くなってしまったと意気消沈していた。
今後、こういった旅行は無理かもしれないと。
後で、ガイドさんに「聞こえなかったのは残念だった」とボソッと言うと「はい、聞こえないですよね。これまでいろいろと試してきたけど、よい方法が見つからないのです」との事で、取りあえずは安心した。👂
赤岩の対岸にある岩壁にはウミガラスの営巣地がある。日本では天売島でしか見られない海鳥で絶滅危惧IA種に分類されている。
体は黒いがお腹は白い。
鳴き声が「オロロン」と聞こえたところから「オロロン鳥」とも呼ばれる。

北海道海鳥センターのブックレットより
その営巣地には40羽ほどのウミガラスが並んで立っていた。ボートが近づくと一斉に飛び立っていき、その姿はそれはそれはカッコよかった。
10羽ほどは残っていてそれはデコイという模型だった。更に鳴き声を流してウミガラスを誘因作戦で繁殖を試みているのだそうだ。その努力の成果が少しずつ顕れてきているとか。👍
もちろん、監視カメラも設置してある。
一時期は13羽しか確認できなかったが、こういった努力のおかげで2022年には100羽まで確認できるようになったそうだ。素晴らしい!!

他にはハヤブサがアオバトを追いかけていた様子が見られた。その時は説明が聞こえないので、何かが、喧嘩をしているなとしか思わなかったが。
港に戻ってくると誰かが勝手にこちらを撮影していた。
おまけにインタビューまで・・・
と思っていたら、「写真家のTさんを撮影するために我々を撮って、色合わせをしているんですよ」とガイドさん。NHKの取材班だった。
後で思ったが、先に「こういう者です」と名乗ると、こちらが緊張をするので、何も言わなかったのだろう。
朝食後、森の中でのバード・ウォッチング
珍しいコウライウグイスを主に探したが、見つけることはできなかった。
全身がほとんど黄色い鳥だそうだ。
午後は自由行動
私は約12キロの島をもう一人の方(初心者)と共にサイクリングで周った。
これまで見たことのない鳥たちが出てきてくれた!
名前は戻ってきてからガイドさんに聞いたが、アマツバメとお腹が真っ黄色で翼が濃い緑の・・・忘れた・・・
一目で気に入ったノゴマもたくさん。
島の半分は上り坂になっており、ココに行った事のある旅友からは驚かれた。実は電動自転車を借りたから大丈夫。😉

夕方、オプションとしてウトウ帰巣のサンセットクルーズ(別料金)
それに参加をしない人は再びウトウの帰巣風景の観察へ

※ 本日の「とりあわせ」は43種類だった。
🏩 天売島泊
4日目 5月15日
早朝より、再度「ケイマフリ」を観察し、再度森の中へ

帰る途中に「マムシ」が出てきた。まあ、北海道にマムシがいるなんて想像だにしなかったので、ビックリした。
確かに「マムシに注意」の看板は出ているが。
ガイドさんが「車から降りて見ますか?」と。
今年は巳年なので見てみようと降りたら、皆さんマムシを囲むようにして撮っていたので、更にビックリ!
ここのマムシは攻撃性がなくて大人しいのだとか。それに冬眠から出てきたばかりでやせ細っていた。いやはや、冬眠から目覚めたばかりの蛇が見られるなんて運がいいかも・・・
昨日のサイクリング中に出て来なくてよかったあ・・・😱
朝食後、天売港へ
フェリーにて羽幌港へ(ガイドさんとはここでお別れ)
⛴ 10:25 発 天売島 (焼尻島 経由)
12:10 着 羽幌港
🚙 手配の専用車にて新千歳空港へ向かう。
16時頃に新千歳空港着。着後、解散。
✈ 17:30 発 新千歳: ANA(787)
19:10 着 羽田
修学旅行の学生さん達で満席だった。
{結び}
絶滅危惧種のウミガラス、ケイマフリやウミスズメの数がこれからもどんどん増えますように。
今回はバード・ウォッチングという知らない世界を覗いてみて、とても勉強になりました。
