【設計者×AI】Inventor→AutoCADのレイヤ変換を"ワンクリック"にするツールをClaudeで作った
「1つずつ変換するの、やめました」——Inventor→AutoCADのレイヤ変換を、Claudeと作ったツールでワンクリックにした話この面倒、伝わりますか
Inventorで描いた図面をAutoCADのDWGに変換すると、レイヤ(画層)は
ぜんぶInventorのまま付いてきます。
これを客先の図面規則に合わせようとすると、レイヤ名・色・線種・線種尺度・線の太さを、1つずつ手作業で直していくことになります。
数が多いと、これがなかなかに心を削る作業です。
しかもInventorからの書き出しは「線のダブり(重複線)」も多くて、後始末までついてくる。
毎回この作業をしながら、「これ、丸ごと自動にできないの?」とずっと思っていました。
今回、その"面倒"を、プログラミングをほぼ書かずに——AI(Claude)との対話だけで——ワンクリック化するツールにできたので、その過程を残しておきます。

作ったもの(先に結論)
作ったのは、Inventor→客先レイヤへの一括変換ツールです。単体で動くオフラインのHTMLファイルで、ダブルクリックするだけで開きます。
やることはシンプルです。
変換元(Inventor)の図面を左枠にドラッグ&ドロップ
変換先(客先AutoCAD)の図面を右枠にドラッグ&ドロップ
左右のレイヤを、プルダウンで対応付ける
.lspを保存して、AutoCADでコマンドを1回実行
これで、レイヤ名も色も線種も線の太さも、まとめて客先仕様に変わります。もう1つずつ選んで直す必要はありません。
変換先レイヤの色や線種は、読み込んだ客先図面の設定を自動で拾ってくれるので、基本的に手入力もいりません。
なぜ作ったか
きっかけは、お客様へ納品する図面において、InventorのDWG図面のままでは編集ができないことです。
そこでInventorの図面をエクスポートし、AutoCADの図面に変換して納入する。ここでレイヤー・線種・色などを変換する必要があります。
その作業が結構面倒で、大変な作業でした。
このプログラムから思いついた作品です。ご自由にお使いください。
Claudeとの"対話だけ"で、ここまで来た
面白かったのは、作り方です。最初の一言は、こんな感じでした。
「HTMLでLISPファイルを作るツールって作れる?」
そこから、要望を伝えるたびにClaudeが作り直してくれて、ツールがどんどん育っていきました。ざっくり振り返るとこんな流れです。
まず「HTMLで入力→AutoLISP(.lsp)を書き出す」の基本形ができた
次に「Inventorレイヤ→客先レイヤの対応表」を作れるようにした
さらに「2枚の図面を読み込んで、左右のレイヤを突き合わせる」ところまで発展
色・線種はByLayer/ByBlockも選べるように
Inventor書き出しの重複線対策としてOVERKILLを追加
図面を触るツールなので、免責事項もきちんと入れた
最後に取扱説明書まで用意
私の本職は設計で、プログラマーではありません。それでも、やりたいことを日本語で伝えるだけで、実務で使えるところまで持っていけました。「コードを書く」というより「仕様を会話で詰めていく」感覚に近いです。
作ってみて思ったこと
一番の気づきは、「設計者が、自分の手元の面倒を、自分でツールにできる時代になった」ということです。
これまでは、こういう自動化はプログラミングができる人の領域でした。
でも今は、"何に困っていて、どうなってほしいか"を言葉にできれば、そこから先はAIが形にしてくれる。設計者にとって強いのは、まさにこの「何に困っているか」を一番よく分かっていることです。
道具は、使う人が一番いいものを作れる。そう実感しました。
おわりに
同じように「Inventor→AutoCADのレイヤ変換、毎回1つずつやってる…」という方がいたら、この考え方だけでも参考になれば嬉しいです。
作っていく様子は動画にもまとめています(YouTube)
。よかったらそちらも覗いてみてください。
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