娘が死ぬかもしれない病室から生まれたキャラクター
Uppa【ウッパ】という名前に込めた、どん底からの願い。
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ドキっとするタイトルでごめんなさい。
今日はUppaについて書こうと思います。
3月3日生まれの苺が大好きなウーパールーパーの女の子。
このキャラクターがどうして誕生したか、今日はその秘密をお話しします。
ちょっと過激な発言とかもあります。でも、その時思った自分の気持ちを
素直に吐き出そうと思って書きました。

私には娘がいます。未熟児で生まれました。
娘が入院していた208日間、私は毎日搾乳をして病院に通いました。
「今日が生きた娘に会えるのは最後になるかもしれない」と思いながら
毎日NICUに通ってました。
母体の状態も非常に悪く、ブーツで入院したのに退院したのはとても暑く
サンダルを履いている人がいる、そんな日でした。
自分が先に自宅に戻ってから、スマホの音量は常にMAXにしました。
寝ているときも耳元において。
娘のいる病院から
「娘さんは、天寿を全うされました」
という電話がいつあってもいいように。
でも、そのどうにもできない心配な気持ちは、誰にも理解してもらえず。
私はずっと、ひとりでした。

「天寿を全うさせてあげるのも仕事の一つなんです」
医師が選んだ言葉が忘れられません。
こんなに苦しんでいるのなら、なかなかよくならないのなら、もう終わりにさせてあげたい。病室の窓から娘を抱いて一緒に飛び降りようと思ったのも1度や2度では無くて・・・
そのたび、私は娘が大好きすぎて、きっと地面のコンクリートにあたる
その瞬間まで娘を守ってしまう。それでは一緒に死ねない。
一緒に死ねないならその行動が無駄に思えてやめる。その繰り返しでした。
もう極限だったんです。
混沌とした時間の中で、娘のそばで私にできることをぼーっと考えました。
最初はただの落書きで。病室の娘が眠っている隣で、かわいくて、ふわっとしていて、見ているだけで気持ちが和らぐような何かを描きました。
ウーパールーパーをモチーフにした、何かを。まだ髪の毛が少なかった娘とちょっぴり似てたんです。こうして、Uppaが生まれました。

その後、数か月経って呼吸器を自宅に持ち込めることになり、
ついに退院が決まりました。生きて病院を出られる。夢みたいでした。
それからしばらく。娘がまた入院することになりました。
2歳になっていました。
また、あの、入院生活が始まるのか
・・・そんな思いが私の頭をよぎりました。
着替えをとりに家に帰っても耳に残るモニターの警告音。
酸素濃度低下や点滴不具合・・・甲高い音がループする。
寝ても起きてもどこまでが現実かわからない、
何が何だかわからないまま、ただ目の前の一日を精一杯に過ごす日々。
そのとき、ふとNICU時代のノートに描いた、
あのピンクの小さな生き物を思い出したんです。
どん底の生活からいつか這い上がれる日が来る、せめてここが底であってほしい。そしたらあとは上がるしかないんだ。
そう強く強く自分に言い聞かせるだけの日々。
娘が寝ている横で、その思いを念じて話す相手がそのピンクの小さな生き物。今思えば、傍から見たら変な人だったと思います、私。
ただ、それは私の心を少しだけ軽くしてくれる存在でした。
のちにUppa(ウッパ)と呼ぶことになったこのキャラクター。
当時はウーパールーパーだからウパちゃん。単純な名前でした。
その後さらに入退院を繰り返し、手術を経て娘は元気になりました。

あれから10年。娘は元気に育っています。
今では生意気なことを言いながら小学校に休むことなく毎日通い、お友達とたくさん遊んでいます。将来はお医者になりたい、看護師さんになりたい、と勉強も頑張っています。
あの病室の日々が、嘘みたいに思えることがあります。
退院して少し落ち着いた頃、2000ページにもおよぶ開示したカルテを見返しながら考えたことがありました。
何気なく目に留まったウパちゃん。ふと気が付いたんです。
ローマ字にすると「Up」という単語が隠れていることに!!
上を向く、上がっていく、という言葉が隠れていたことに!!
まるで当時の私の願いが、そのまま名前になったようでした。
208日間のNICU生活、その後の133日間の在宅医療、
そして2歳になってからの再入院
どん底にいても負けない。ここが底なら、あとは上がるしかない。
そう強く思ったあの日々を。
そんな願いを込めて、Uppa(ウッパ)という名前が生まれました。
もしあの時Uppaがそばにいてくれたら。
もちろん現実は何も変わらなかったかもしれません。
それでも、ほんの少しだけ笑顔になれたり、ほんの少しだけ心が軽くなったりしたかもしれない。
そんなことを考えるようになりました。
だから私はとくに病院で頑張る子どもやママたちにUppaを届けたい。
そう強く思っています。もし今、同じ気持ちでいるお母さんがいたら
「あなたは一人じゃないよ」って言いたいです。
Uppaは今、塗り絵や迷路になって、Amazonで世界中の子どもたちのもとに届いています。楽しい時間を届けるためにね。
どん底があったから、Uppaが生まれたんです。
上を向いて歩いていこう、大丈夫、
今は信じられなくても、未来にはきっと今とは違う景色が待ってるから。


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