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TALESに、新作投下しました:『鳩村岬のオカルト超特急!~三度の飯よりレプティリアン~』

初めて書いた小説の、設定資料の上でのみ
存在していたキャラクターを動かしたら……
えらいことになりました(白目)。

コメディのような、ちゃんとミステリーしているような、そんなお話。
派生元の小説ともども
『流行り神』リスペクト……といえば、
目指しているところが何なのか、分かる人には分かるはず。

ご興味があれば、よろしくお願いいたします。

1枚で表すとこういうキャラクター

試し読み


「おー、ポッポちゃんいいねー! 次、斜めちょうだい!」
 黒いサイクロプスがパシャパシャと目が眩むような光を放っては、私の姿を保存していく。
 言われるがままに体を動かしていれば、彼らは野太い声で褒めちぎってくる。悪い気はしない……我ながらちょろいもんだ。

「いいよー、次はすこーしアンニュイな表情で行こうか!」
 ……はて、アンニュイとはなんだろうか。安納芋の親戚か? ああ、しばらく食べてないなぁ……お腹減った。

 それはそれとしてアンニュイがよく分からないので首を傾げてみる。

「アンニュイってなんですかー?」
「おっ! その仕草いただき! えーと、アンニュイっていうのは……そう、物憂げ、心配事をしているっていうか!」
 物憂げ、心配事と来ましたか。それなら大得意だ。

 今月の家賃とか、機材のローンとか。あと、具無しペペロンチーノや、もやし炒めもそろそろ飽きてきたなあ、とか。昨日スーパーでブリ・ド・モーが安くなってたのに、お金足りなかったなあっていうのとか。

 
 思いつく限りを頭に並べて、それらしい表情になってみる。
 さあ、どうだい、この私──ポッポちゃんこと鳩村はとむらみさきの煩悩と金欠の悲哀に満ちた渾身のアンニュイは?

「オッケー! いい雰囲気だ、真に迫ってる!」
「ありがとうございますー!」
 ふっ、さすが私さすわただぜ……昨日今日の安納芋とは年季が違わぁ。

 

 時刻は午後二時。場所は都内外れにある、やたらと天井の高いアンティーク調のハウススタジオ。
 「小柄さん向け」を謳うニッチなファッション誌、『Lilliputリリパット』の企画で、私は着せ替え人形となっている。

 いわく、『小柄”だから”映える! ドーリーヴィンテージ』とのこと。まあ私も、お人形さんみたいだねとは昔から言われてたからね。放っとけ。

 ともかく、私はいま、己の肉体をいけにえに捧げてシブサワ様を降臨させる儀式──もとい、副業のモデル業の真っ最中だ。
ああ、はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざり、ぢっと手を見る。
……生命線が短い、何てこったい。


 なにかとお金は入用なのだ。
 曰く付きの廃村になんかバスは通ってないので、タクシーを使うしかなかったり。怪しい古文書の翻訳を怪しいやつに頼んで、足元を見られたり。
 買い取ってもらえるような写真のためには、まあそれなりに要るし。ひと仕事終えたあとのカマンベールは良いのが欲しいし。


 とまあ、そういうわけで。それらを賄うためなら、私はマカロンのように甘いスマイルも、腹を空かした子供のような物欲しげな目線も躊躇なく振りまくのだ。誰が子供だこら。


#続きはTALESで

#ているず
#TALES


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