【絵本】大人ってさぁ…の視点でみる『いつもちこくのおとこのこ』他ユーモア絵本
キューライスさんのインタビュー記事に、オススメ絵本としてバーニンガムの作品が載っていたので、図書館へ。
この絵本は市民図書館の児童書絵本の階では
【おもしゃい絵本】コーナーに配置されていました。
シュールでユーモアの効いた作風の
キューライスさんオススメ絵本というのも頷ける。
「せんせい、ぼくが ちこくしたのは、
とちゅうで マンホールから わにが あらわれ、ぼくの かばんに かみついて、てぶくろ かたっぽ なげつけなければ、はなしてくれなかったからです、てぶくろは わにが たべてしまいました。」
ージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー』より
ジョン・バーニンガム/作
たにかわしゅんたろう/訳
あかね書房(1988.9月初)
まず見開きを開いて、おぉっと驚く。
”I must not lies about crocodiles and I must not lose my gloves”
<もうわにのうそはつきません、てぶくろもなくしません>
ビッシリ並んだ手書きの反省文。遅刻した罰として居残りして300回も書かされた文章なのだ。
(所々に汚れた部分もあってリアル!)
谷川さんのリズムと韻を踏んだ訳もいい。
タイトルもそうだけど、
文中の言葉に男の子のフルネームを入れている面白さ。
(これは原作のバーニンガムの案だろうけど)
何度も先生にうそつき呼ばわりされ罰を与えられても、無表情で淡々とこなす男の子。
うそをつき言うことを聞かない生徒に、毎回怒りをあらわにする先生。
最後に状況が反転した時のおかしさに繋がります。
ホントこんな大人ってねぇ…(笑)
同じ棚に面置きされていて目立っていた絵本も、
借りてきました。
ウィリアム・スタイグだよ~。
おとなって いじが わるい。
おとなって、ひとの手が きれいじゃないと 気がすまないみたい。
おとなって、いつでも キスされるのが すきなんだ。
おとなって、やたら 体重を はかるし、カガミを のぞいて ばっかり。
ウィリアム・スタイグ/作
木坂涼/訳
セーラー出版(1993.3月)
ページごとに「おとなって、」から始まる、
厳しい子ども視点から見る大人たちが描かれる絵本。なかなかに身につまされるおかしさが(笑)
タイトルの文章は、
普段は足で漕ぐおもちゃの車のハンドルを握っているのに助手席に座らされシートベルトに縛られる子どもにとっては「おとなってズルイ。」ってことなのね。
ルールや躾を口やかましくいう大人も
意外と自分たちはうやむやだったり、
それとこれとは別だと言い訳したり。
子どもからすると、
大人って自分勝手で、ヘンな生き物。
「子どもにばかり制限かけないでよ!」
「子どもだって、好きにさせてよ」って
大人に訴えかけてくるような、ユーモア絵本。
もう一冊は、趣向がおもしゃいなぁーと思う絵本。
絵本を開くと大きなポケットに折りたたまれて入っている4枚の新聞。
『ぐるんぱのようちえん』の堀内誠一さんの挿絵で、谷川くまた編集長(笑)のどうぶつ新聞が発刊!!
春の号から冬の号まで、事件やレシピ、健康相談、新聞小説、短歌や詩のコーナー、お店の広告まで載っています。
岸田衿子、松竹いね子、谷川俊太郎/ぶん
堀内誠一/え
福音館書店(1983.3月)
小学校高学年の時に授業の一環で、グループ新聞を作っていた事を思い出しました。毎月どんな記事を書こうか?アイデアを出しあいながら、新聞制作。記事を書くのも楽しかったなぁー。
そんな子ども達の新聞作りの参考ともなる本書です。必見!
きちんと畳んで丁寧にポケットに新聞を戻して返却しました(笑)
