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1日を3倍使う時間術|会計士が実践する“緊急より重要”のGoogleカレンダー逆算法

どうも小山です。

「小山さんの1日は、普通の人の2日分も3日分も詰まっていますよね。どうやって時間を管理しているんですか?」——よく聞かれる質問に、今日は正面から答えます。VLOGを見て「無人のように動いている」と思われがちですが、その裏側には、再現できる“仕組み”があります。受験生にも経営者にも効く話なので、最後まで読んでください。

2026年6月 注記】 本記事の「緊急×重要」の考え方は、スティーブン・R・コヴィー氏『7つの習慣』の「時間管理のマトリックス(第1〜第4領域)」がベースです。世界中で読み継がれている古典的フレームで、2026年のいまも有効です。

大前提:実は「体力お化け」問題がある

きれいごとの前に、正直な前提を1つ。僕は、いわゆる体力お化けです。

普通の人がHP(ヒットポイント)100だとすると、僕は300〜500くらいある自覚があります。だからこそ動き続けられる。西野さんや堀江さんもそうですが、稼働量の多い人には、まずこの土台があります。

ただ、これは「だから真似できない」という話ではありません。体力は2種類あって、身体の体力(運動・トレーニングで鍛える)と、脳の体力=“脳筋”(勉強で鍛える)があります。脳の体力は、本を読む・思考する習慣でいまからでも上げられる。ここを上げると、長時間集中しても疲れにくくなります。土台づくりは、誰にでも開かれています。

その上で、肝心の「仕組み」の話に入ります。

カレンダーは「3階層」で埋める

僕はGoogleカレンダーで全部を管理しています。やり方はシンプルで、大項目→中項目→日々のタスクの3階層で埋めていきます。

カレンダーは“3階層”で埋める

具体例で説明します。

  • 大項目:セミナー登壇、決算発表、総会、出張・海外など、1ヶ月〜数ヶ月前に決まる「1日が潰れる系」。エアチケットの都合もあり、早い段階でカレンダーをドンと奪います

  • 中項目:その大イベントに紐づく準備と納期。たとえば10月30日にセミナーなら、10月20日までにスライド・会場手配・カリキュラム構成は完了していなければならない

  • 日々のタスク:その納期から逆算して、10月1日〜20日の月〜金に「スライド作成」「動画作成」「カリキュラム作成」を割り振る

つまり、日々の時間は宙に浮いているのではなく、大きな仕事に紐づいてブレイクダウンされたタスクとして埋まっていく。これが時間管理の背骨です。

「第2領域」を、先に予約する

ここからが本質です。多くの人がうまくいかない理由は、「緊急だけど重要じゃないこと」に時間を奪われているから。電話、突然の話しかけ、そしてSNS。これらは“緊急っぽい”から、つい優先してしまう。

『7つの習慣』では、活動を「緊急度」と「重要度」の2軸で4つに分けます。

「緊急×重要」で予定を仕分ける

成果と成長を生むのは、第2領域(重要だが緊急でない)です。読書、ジム、健康、自己投資、そして長期計画。緊急ではないから後回しにされがちですが、ここを確保できる人だけが、年単位で成長していきます。

僕の運用はこうです。仕事(第1領域)でカレンダーが埋まる前に、1日1〜2時間のジムか読書を先にブロックする。健康投資か自己投資、できれば両方。先に予約してしまえば、緊急タスクに侵食されません。逆に言うと、第2領域を先に入れて“ガード”しておかないと、受け身の予定で1日が全部埋まってしまうんです。

ちなみに僕自身、隙間時間でのSNSチェックは反省点です。投稿のついでに見てしまう。正直に言うと、SNSは見ないほうがいい。第4領域は、あくまで最後の休息として置く程度にしたいところです。

長期→中期→短期で「逆算」する

「明日から真似できることは?」とよく聞かれますが、答えは1つ。長期計画を持っていますか? です。

例えばTOEICで12月までに500点取りたい、今は400点。だったら3ヶ月を中期計画に落とす。11月時点で450点、そのためにそろそろ受験を申し込む、10月中に400→450点の勉強をする……と逆算すれば、日々のタスクは自動的に決まります。

  • 人生で大事な長期の計画を描いているか

  • それを中期の計画に落としているか

  • さらに日々のタスクまで分解できているか

これができれば、仕事や学業の時間以外も、自然と5〜6割は埋まります。残りに、緊急で重要なこと(突発の大事な案件)が入ってくる。こうして「時間管理」という意識すら不要になり、あとは淡々と作業するだけになります。

「切り売り」か「積み上げ」か

ここで一度、立ち止まってシビアに考えてほしいことがあります。

その時間、切り売り?積み上げ?

それは、その日暮らしをしていませんか? という問いです。「みんな仕事をしている」という反論はあるでしょう。でも、その仕事はどこに向かっていますか? 年収400万・500万を稼ぐために時間を“切り売り”しているのか、未来に向けて“積み上げ”ているのか。ここを意識しないと、人はどこまでも流されます。

僕がこの感覚を持ったのは、学生時代です。高校は3年間横並び、与えられた科目を潰す。その先はエスカレーター式に大学、新卒一括採用で配属……このまま行ったらどうなるんだろう、と冷静に考えた。経済学部に入っても、経済学部=経営者ではない。だから流れを変える必要があった。

そこで「手に職」として簿記・会計を学び、会計士という社会的信用を取り、それを元に独立した。大学のスケジュールはほとんど入れず、カレンダーは会計試験の勉強で埋めていました。積み上げ思考からの脱却、つまり「自分主導」への切り替えです。いまも同じで、ただの顧問業に終練させず、コンサルやマーケティング、人材紹介、事業提携の予定を意図的に入れています。なりたい自分から逆算して、能動的に予定を入れる。これをやらないと、カレンダーはスカスカなのに1日が過ぎていく、という不思議な状態になります。

月1回、「棚卸しの日」を仕組みにする

最後に、いちばんおすすめしたい習慣です。僕は月に1回、強制的に“棚卸しの日”を作っています。

5〜6時間、パソコンを触らずに、こう振り返ります。

  • 先月から今月、どんな感情の動きがあったか

  • その感情は、どんなイベントから来ているか

  • それに対して、今後どんな改善・意思決定をすべきか

加えて、会計士・税理士でもあるので、月に1日は自分の事業の業績(受注率・集客数・売上)も必ず見ます。こうして月1回、強制的に振り返る“場”を仕組みとして設けておけば、日々をいちいち管理しなくても流されない。管理ではなく、仕組みで対処する——これが本質です。

ここまで言ってもやる人はほとんどいません。でも、月1回やれるだけで大きな差がつきます。

自律という最後のテーマ

時間術の根っこにあるのは、結局自律(自分を律する)です。大谷翔平選手、イチロー選手のような一流は、ここが圧倒的にうまい。

そして経営者として面白いのは、レイヤーが上がるとお金と時間に余裕ができ、選択肢が増えるほど律するのが難しくなるという逆説です。会食もゴルフも“仕事のツール”という言い分はあるけれど、行きすぎはどうなのか。誘惑をどう律して、自分の「センターピン」を打ち続けるか。ここは僕自身、いまも問い続けているテーマです。

まとめ

  • 土台に体力(身体+脳)。脳の体力は勉強でいまからでも鍛えられる

  • カレンダーは「大項目→中項目→日々のタスク」の3階層で逆算して埋める

  • 成果を生むのは第2領域(重要だが緊急でない)。健康・学びを先に予約する

  • 長期→中期→短期で逆算すれば、時間管理は意識しなくても回る

  • 時間を「切り売り」せず「積み上げる」。自分主導の予定を入れる

  • 月1回の棚卸しを仕組み化し、管理しなくていい状態をつくる

時間がない、ではなく、重要なことを先に予約していないだけかもしれません。今日のカレンダーに、まず第2領域を1つ入れてみてください。

こうした逆算思考を経営に落とし込みたい方は、僕が主宰する小山経営塾で扱っています。学び直しやキャリア設計から始めたい方は小山キャリアゼミを覗いてみてください(温度は「興味があれば」くらいで大丈夫です)。

発信を一緒に楽しんでくれる方は、note のメンバーシップもやっています。noteのプロフィールからどうぞ。

それでは、また次回のnoteで。


小山晃弘

公認会計士・税理士・米国公認会計士

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