OpenAI Codex で「自分の嗜好やこだわり」を反映したプロンプトを生成させる手順(初心者向け) - 参照用
前回のMicroEpic Club オンラインミーティングでは、いきなり難易度の高い解説をしてしまったので、今回は単機能なツールのシンプルな方法を紹介します。
Codexに入力するプロンプトが長いので、こちらに掲載しました(前回はスライドに無理やり詰め込んでしまったので)。
明日のライブは、プロンプトの部分を割愛しますので、このページを参照してください。
初心者向けのファーストステップ
Codexアプリだけでシンプルに使う
目的は、「自分の嗜好やこだわり、美学、絶対にやってほしくないこと、妥協できること」などをプロンプトに反映する「自分専用」の最適化プロンプトをCodexに考案させるツールにすることです。
対象とする生成AIモデルは、Seedance 2.0です。
この仕組みの(初心者向けの)最もシンプルで簡単な方法を紹介します。
大まかな手順です。
デスクトップに「MyData」という名前のフォルダを作成します。
※以下の画像は、明日のライブのスライド資料から抜粋しています。

フォルダの中に3つのサブフォルダを作成します。
ここでは、AIドラマ用、MV(ミュージックビデオ)用、AIアニメ用の3つのフォルダを作成しています。

ここはとても重要なプロセスです。
過去の使用プロンプト、(プロンプトを考案させるために記述した)LLMに対する質問をテキストファイルにコピー&ペーストします。
テキストファイルは、作成したフィルダの中に入れます。
フォルダ名:Drama
(AIドラマ制作の作業時に使用したプロンプトや質問文を入れます)フォルダ名:MV
(MV制作の作業時に使用したプロンプトや質問文を入れます)フォルダ名:Anime
(AIアニメ制作の作業時に使用したプロンプトや質問文を入れます)
このデータからCodexは、「嗜好」や「こだわり」「妥協できること」、「どのような表現をかっこいい、美しいと感じるか」「最も嫌う表現」など、さまざまな情報を抽出して、プロンプト開発に役立てます。
このデータによって「自分専用」の「自分だけのクリエイティブ」が育っていきます。

ここでは、Seedance 2.0で使用した全てのプロンプト、LLM(ChatGPTやClaude、Gemini)にプロンプトを考案させるために入力した質問文をテキストファイルにコピーしました。
※このデータが少ないと「自分仕様」のプロンプトが生成されないので、Codexの作業は一旦保留にして、動画生成の試行錯誤を優先してください。

Codexを起動します。
新しいプロジェクトを作成します(デスクトップの「MyData」フォルダを選択します)。

初回セットアップ
以下のプロンプトを入力します。
ここから
↓
MyDataフォルダ内にある Drama / MV / Anime の3フォルダを分析して、Seedance 2.0向けのプロンプト生成支援システムを作ってください。
目的:
私が動画生成したい内容を箇条書きで入力すると、Codexが Seedance 2.0 に最適化されたプロンプトへ拡張できるようにしたいです。
重要条件:
Drama / MV / Anime 内の元テキストファイルは絶対に編集しないでください。
削除、移動、リネームもしないでください。
作成・更新してよいのは MyData直下の AGENTS.md と _SeedancePromptSystem フォルダ内だけです。
ネットワークアクセスは不要です。外部情報は使わず、ローカルファイルだけを分析してください。
追加インストールはしないでください。
GitHub前提、Python操作前提、ターミナル操作前提の説明にしないでください。
私がCodexアプリだけで使えるようにしてください。
作成してほしい構成:
MyData/
AGENTS.md
_SeedancePromptSystem/
00_README.md
01_inventory.md
02_global_preferences.md
03_drama_profile.md
04_mv_profile.md
05_anime_profile.md
06_seedance20_rules.md
07_prompt_builder.md
08_update_log.md
outputs/
分析対象:
Drama:AIドラマ用のSeedance 2.0プロンプト、LLM向け質問、試行錯誤メモ
MV:ミュージックビデオ用のSeedance 2.0プロンプト、LLM向け質問、試行錯誤メモ
Anime:AIアニメ用のSeedance 2.0プロンプト、LLM向け質問、試行錯誤メモ
抽出してほしい内容:
私の映像表現の嗜好
私のプロンプト設計上のこだわり
絶対にやってほしくないこと
抽象表現を避けるための具体ルール
Seedance 2.0向けに有効そうな指示パターン
Drama / MV / Anime で共通するルール
Drama / MV / Anime で分けるべきルール
実際に使われているプロンプトの構造
LLMにプロンプトを考案させる時の質問パターン
今後、箇条書きからプロンプトへ拡張する時の変換ルール
各ファイルの役割:
01_inventory.md:読み込んだファイル一覧、分類、最終確認日、簡単な内容メモ
02_global_preferences.md:全ジャンル共通の嗜好・禁止事項・こだわり
03_drama_profile.md:AIドラマ用の傾向とルール
04_mv_profile.md:MV用の傾向とルール
05_anime_profile.md:AIアニメ用の傾向とルール
06_seedance20_rules.md:Seedance 2.0向けのプロンプト設計ルール
07_prompt_builder.md:箇条書きから完成プロンプトへ変換する手順書
08_update_log.md:今回の分析で何を作成・更新したかの記録
AGENTS.md:今後CodexがこのMyDataプロジェクトで必ず守る作業ルール
AGENTS.mdには、以下を必ず入れてください。
元ファイルは編集しない
新しいプロンプト生成時は、まず _SeedancePromptSystem の知識ファイルを確認する
必要に応じて Drama / MV / Anime の新規・変更ファイルを再確認する
抽象的な表現を避け、具体的な画面要素、人物配置、動作、カメラ、時間変化、視線、身体方向、背景、照明、画面内因果関係を明記する
「映画的」「美しい」「自然な」「雰囲気のある」など、映像生成で曖昧になりやすい語を単独で使わない
Seedance 2.0用プロンプトでは、誰が、どこで、何をして、どちらを向き、カメラがどこにあり、何秒間で何が変化するかを優先する
否定命令だけに依存せず、望ましい状態を具体的に書く
出力は必要に応じて日本語版と英語版を作る
最後に、作成・更新したファイル一覧と、次に私がどう使えばよいかを簡潔に説明してください。
↑
ここまで
入力したプロンプトを実行します。
5〜10分程度、時間がかかります(フォルダ内のデータ量で変わります)。

Codexが構築したプロジェクトの内容を確認しておきます。

新しいCodexスレッドを開始します。
AGENTS.mdは、Codexに継続的な作業方針を与えるためのファイルですが、公式ドキュメントでは「Codexが作業開始時にAGENTS.mdを読む仕組み」として説明されています。
そのため、初回にAGENTS.mdを作らせた後は、同じスレッドで続けるより、新しいスレッドを開いてMyDataプロジェクトで作業を始める方が安全です。


今後の通常運用
次からは、動画生成したい内容を箇条書きでCodexに入力します。その際、Codexには毎回「先にMyDataを再確認し、必要なら知識ファイルを更新してからプロンプトを作る」と指示します。
通常運用用のプロンプトは以下のとおりです。
ここから
↓
MyDataプロジェクトの AGENTS.md と _SeedancePromptSystem 内の知識ファイルを読んでください。
そのうえで、Drama / MV / Anime フォルダに新しいテキストファイルや変更されたテキストファイルがないか確認してください。追加・変更があれば、元ファイルは編集せず、_SeedancePromptSystem 内の該当ファイルだけを更新してください。
その後、以下の箇条書きを Seedance 2.0 用の動画生成プロンプトに拡張してください。
ジャンル:
【Drama / MV / Anime のどれかを入力】
動画生成したい内容:
【ここに箇条書き】
【ここに箇条書き】
【ここに箇条書き】
出力条件:
まず日本語プロンプト
次に英語プロンプト
抽象表現は禁止
否定命令だけに依存しない
人物の向き、視線、身体方向、カメラ位置、画面内の因果関係、時間変化を明記する
Seedance 2.0で誤解されやすい箇所があれば、最後に「注意点」として簡潔に書く
必要以上に長くしない
↑
ここまで
自分のデータの追加について
新しいテキストファイルをDrama / MV / Animeに入れた後でも、次にCodexへ依頼した時点で再走査を実行します。
完全な常時監視ではありませんが、Codexアプリだけで使うならこの方式が最も現実的です。
厳密な意味での自動更新、つまり「フォルダにファイルを入れた瞬間に何も指示しなくても裏で分析が走る」仕組みは、今回の条件ではお奨めしません。実現しようとすると、常駐スクリプト、ファイル監視、ショートカット、ターミナル起動、追加設定などが必要になり、初心者向けのファーストステップである「Codexアプリだけでシンプルに使う」から外れてしまいます。
承認が出た場合の判断基準
Codexが承認を求めてきた場合は、以下の基準で判断してください。
MyData内のAGENTS.md作成、_SeedancePromptSystem内のMarkdown作成・更新なら承認して問題ありません。
Drama / MV / Anime内の元ファイルを編集・削除・移動しようとしていたら承認しないでください。
ネットワークアクセス、外部パッケージのインストール、GitHub関連の操作、Python環境作成を求めてきた場合も、今回の目的では承認しない方がよいです。

とてもシンプルな使い方ですが、最初はこのくらい単機能なツールにしておいて、慣れてきたら必要に応じて機能を追加していきましょう。
Codexは、過去のDrama / MV / Animeの傾向から、あなたの嗜好、禁止事項、Seedance 2.0向けの書き方を反映して、完成プロンプトへ拡張してくれます。
詳細は、明日のライブでお話します。
第3回 MicroEpic Club オンラインミーティング
明日、土曜日(27日)午前10時から
どなたでも参加できます(無料)
※Zoomの上限に達すると自動的に受付終了となります。

関連マガジン:
更新日:2026年6月26日(金)/公開日:2026年6月26日(金)
