種の記憶
種はあんなに小さい。
かぼちゃの種なんかはまぁまぁ大きいけれども。
あんな小さな塊に
根っこも茎も葉っぱも
実の情報も全てが詰め込まれてる。
とても神秘的だ。
今までスーパーで売っているものだけを
見てきた間は
何も感じていなかったけど
種を土に植えて
芽を出した時
なんとも言えない感動が毎回ある。
生きている、この子も。
そう思う。
そして、人間にはまだわからない
たくさんの記憶と
神秘的なものが
あの小さな塊に詰まってる。
そんな気がする。
種は育った場所の情報を
記憶するんだとか。
だから自分のところで育った
植物の種をまた植えると
よく育つらしい。
人間が遺伝子やら何やら研究する
けれど、
自然は始めからそんなのなんて
計り知れないほどの情報を
あの小さなものに残して
私たちを生かしてくれている。
敵わないなぁって
だから、やっぱり思う。
私が去年秋に植えて
芽が出てこなかった人参も、
草むしりをしていたら
見たことのある葉っぱがあって
あら、人参だ、
と思って驚いたことや
全然整えていないぼこぼこの土からでも
去年の秋に落ちたのであろう種から
暖かくなったら突然芽を出していた
レタスを見つけた時も
私の少ない知識の計算では
ありえない、と思う時にでも、
教科書にそんなの載ってなかったじゃん!と思う時に、
自然は時が来て、よし!となれば
自分のタイミングで芽を出す。
私の、人間の、
知識よりも
もう少しおおらかできっと精密な
何かがこの小さなものに
詰まっている。
私は日々の事に追われて
決しておおらかでいられていないから 笑
土の上の時間は
現実社会から離れていられる、
身体に張り付いている電気みたいな
ものから何から
少し地面に流しているような
何も言わないけど土が癒してくれる。
今年は去年より虫がきていて
ちょっと四苦八苦。
葉っぱについた虫を取りながら
心をほぐしている。
