「不便を楽しむ」:民泊で出会った最強ランナー
ニュージーランドは今週末のLabour Dayという祝日を境に春から初夏に移行する。いい季節の到来で、この時期に一気に観光客が増え、それに伴いウチの民泊を選んでくださるお客様も徐々に増えてきた。
今月10月は中国、ドイツ、日本、日本、NZ国内からの予約。
その中で日本から5大陸を縦走目指す飯野航(いいのわたる)さんという方が、数あるAirbnbの中からたまたまウチを選んで宿泊してくれた。
事前に「五大陸走っています」というご連絡をいただきどんな方なのか想像もできなかった。
「五大陸」と「走る」というワードが私の中でうまく合致しなかったけど、せっかくウチを選んでくださったのでお受けすることにした。
お会いした途端に「良い方」だと直感できる笑顔で誠実そうな方。
「本当に」5大陸を6年ほどかけて縦走してるんだとか。
毎日70キロ走る。。。想像もできない。
ウチの普通の晩ご飯を一緒に食べ(1日目は手作りピザ、2日目は日本のカレー)たくさんの武勇伝を聞いたり(アラスカで熊が追っかけてきた、メキシコで麻薬カーテルからカツアゲされた、などなど)、健康維持・疲労回復のコツまでお話ししてもらった。
ご経験自体が究極のエンターテーメントだ。
こんな「超貴重な」話題はご本人のトークショーやSNSで発信されてるだろうから、そういう話題についてはここでは触れないことにする。
その中で、共感できたこと。
冒険嫌い、20分走ったらへとへとになる私と、飯野さんの功績を比較して「共感できる」と言うのは、烏滸がましいのは重々承知しているけど。苦笑
ニュージーランドの生活は日本と比べてどうか、と言う質問に対しての私の答え。
日本はこの上もなく便利で過ごしやすい国だけど、その便利さが生きる強さや、工夫をする楽しみを失っているのではないかと感じる時がある。
ニュージーランドは日本に比べて、便利じゃない分、自分で工夫したり人に助けてもらったり、新しく学んだりする必要があって、それが自分の人生を充実したものにしてる、というもの。
そして両方の国が大好きであること。一つの場所がイヤで逃げ出しても、別のところに答えはないような気がする。両方好きだから・楽しいからのような「ポジティブな動機」の方がいい。
それに対して、飯野さんも走る生活は「便利」の対極にあるけど、それだからこそ、喜びや生きる意味を見出していらっしゃるのかも、と。
不便だからこそ、人とのつながりが一番大切になるし、それが人生を究極豊かにするのでは、とも。
人間ってなかなか難しい生き物だな、って思う。
不便な時はそれを嘆き、それからどう脱却するかを考えるのに、便利を手にいれると何か目標みたいなものを失う。
先ほど言ったように、飯野さんのご経験と私の人生観が重なるなどとは畏れ多くてそんなことは一才考えてないけど、「不便の中に楽しさを見つける、そんな時にこそ人の温かさや面白さがわかる」という共通項はなんとなく理解できた。
そもそもニュージーランドは大陸じゃない。
「なぜ?」と思ったけど、今オーストラリア縦走中で、ビザが切れるから一度オーストラリア国外に出る必要があって、たまたまNZへ!その貴重な2泊をうちで過ごすことになったわけ。
これからオーストラリア縦走達成後は、ユーラシア大陸・アフリカ大陸と続くんだそうな。
心から今後のご活躍を期待して応援したい。
ご縁とは奇なもの、だ。
