私とファミコン。いじめと病気に絶望した命を繋ぎ、Webライターへと導いた「ゲームの力」
「ナオヤ、ファミコン買ってきたよ!」
我が家は貧乏でした。
父はとても良い人でしたが、若い頃は血の気が荒く、職場では衝突しやすい人だったそうです。
そのため、仕事を転々としていました。
しかし、父が悪いわけではありません。
以前のエッセイで語ったように、父は晩年、本当に頑張り屋で、誰からも好かれる溶接職人でした。
そんな我が家でしたが、私が小学校に入学する少し前、母が当時入手困難だった任天堂のファミリーコンピュータを、親戚のツテを使って予約・購入してくれたのです。
当時の抱き合わせ商法により、本体とソフト3本で25,000円程度。
普通の家庭なら直ぐに出せる金額かもしれませんが、我が家にとっては決して簡単に用意できるものではありませんでした。
だからこそ、父と母と3人で本体の箱を開けた日のことは今でも鮮明に覚えています。
ファミコンがなければ、間違いなく命を絶っていた
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