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hennanono
321 食卓から『豊かさ』が雲隠れ
お米のストックが尽きた。
ニュースでは「価格は依然として高止まり」という記事が躍り、確かにいつも行くスーパーでも、お米は高いままの値段で棚に並んでいる。
いつの間にか、我が家の食卓は「炊き立ての湯気が立ちのぼる白いご飯」が主役ではなくなってしまった。麺類でもパンでも、なんなら粉もので何かを作る。「何とかなる!」美味しいし、お腹もしっかり膨れる。「もう慣れた!」そう割り切ってしまう自分に、ふと恐怖を感じる。このまま私のように、お米を買わない人が増えれば、日本の米農家への打撃も避けられないだろう。
ところが、久しぶりにネットでお米を検索してみると、意外なことに価格が下がり始めていた。私がいつも買う5キロの銘柄も、なんと1500円以上値下がりしている。他のお米も軒並み下落傾向だ。卸業者が在庫を放出したのだろうか。夏以降の新米シーズンまでに売り切るための動きなのだろうか。
ちょっと嬉しいけど、素直には喜べない。
一昨年からの騒動は、日本人の「米離れ」を加速させてしまったようにも思える。
そして驚くのは、堂々と外国米が肩を並べていることだ。
品種によっては日本米よりも高値がついている。かつて「米どころ」と呼ばれた日本のお米。品質は折り紙付きなのに、その価値はもう昔とは変わってしまったように思える。
安心安全である日本のお米は、私たちの誇りだった。
価格の乱高下に振り回され、その価値を見失ってしまうのは、あまりにも悲しい。そして贅沢品となりつつある今、購入を一瞬ためらう。我が家の食卓から「豊かさ」が雲隠れしてしまった…それは、まちがいない。
炊き立てのご飯がある風景に『豊かさ』を感じるのは、昭和女だからなのか…
※今日のヘッダーは、変なののさんのをお借りしました。
ありがとうございます。
