なんとかして2枚目無料ピザの2枚目だけを注文できんのか?
はじめに
宅配ピザのキャンペーンで2枚目注文が半額になったり、あまつさえ無料になることがある。
なんとか工夫して、2枚目だけ注文できないか。
「すみません、2枚目だけ注文できませんかね? 無料の2枚目だけもらえませんかね? いえ1枚目は有料なのでいらないので、2枚目だけ欲しいんです」
こんな電話に、ピザーラやピザハット、あるいはドミノ・ピザなどは日夜対応しているに相違ない。
今日は、2枚目無料のピザの1枚目を頼まないで直接2枚目を頼む方法について考えるnoteを書いてみよう。
2枚目のピザだけを注文する方法
1枚目を頼んだ他の人の後ろから2枚目を注文する
改札機を前の人にくっついて強行突破する方法に似ている。1枚目を頼んだ人の後ろにくっついて、1枚目を注文した瞬間に2枚目の注文をねじ込むわけである。
この方法には大きなデメリットが二つある。まず、普通に1枚目を注文した人にバレる。ただ、1枚目を注文した人が1枚しか注文する予定がなかった場合、交渉次第ではなんとかなるかもしれない。
ところがデメリットのふたつめにつながるのだが、普通「2枚目無料」のキャンペーンを行なっている場合、お客はピザを2枚注文する。つまり、1枚目を頼んだ人もまた、2枚目を注文したがっているのである。
つまり、2枚目が被ってしまう。
この方法は打率としてはあまり高くない方法と言えるのではないか。
2枚目のピザを初めに注文する
本来2枚目に頼むピザを、1枚目に注文すれば、この問題は解決する。なぜなら2枚目のピザを直接頼むことができるからだ。
ところがこの方法論は大きな問題を抱えている。
2枚目のピザを1枚目に頼むと、普通に有料になってしまうのである。無料の部分がごっそり捨象されてしまうところにこの方法の問題点がある。
ただし、ひとつだけリカバリー策がある。それは本来1枚目に頼む予定だったピザを2枚目に頼むという方法だ。2枚目のピザは無料になるのだから、本来1枚目に頼む予定だったピザが無料になり、なんとか首の皮一枚つながってことをフラットにすることができるだろう。
普通に友達や家族と楽しむ
普通に、何人かでピザを頼むと良い。
1枚目を知人や家族に、そして肝心の2枚目をあなたが注文する。するとダイレクトに無料分の2枚目のピザにアクセスできる。
当然ながら、この方法では金銭の支払いは割り勘になるケースが多い。ただし、もしあなたがお嬢様でお父様やお母様に1枚目のピザの代金をお支払いいただけるのであれば、問題解決に限りなく近づける。
つまりみんなでピザを頼む、かつ、1枚目のピザの代金を支払ってもらうという条件が揃えば、直接2枚目のピザを頼む状態にかなり私たちは近づくことができる。当然ながら割り勘でも、2枚目のピザは無料にはならないけれども平均して半額でアクセスできるので、かなり良い線行っているといえるだろう。
しかしここにはどでかい問題が孕んでいる。先程のお嬢様のケースをもう一度考えていただきたい。お父様お母様に1枚目の料金を支払ってもらうことで、無料である2枚目のピザを直に注文できる状況を説明した。しかし冷静に考えて欲しい。お父様お母様は、たとえ2枚目のピザが有料であっても、お嬢様かわいさあまり支払ってしまうのではないか。あるいは3枚注文したとしても、そのすべてのピザの代金を支払ってしまうのではないか。
つまり、2枚目無料が、資本家においてはあまり意味をなさないのである。裕福すぎて2枚目無料が価値をあまり持たない状況でしか、2枚目無料に直にアクセスできないという不思議なことになってしまう。
2枚目無料だけにアクセスしようとして、理想的な状況を追求した結果、かえってピザを何枚でも有料で買えてしまう状況に解決策を求めてしまうこととなった。
これでは、本末転倒ではないか?
おわりに
いかがでしたか?
我々は、2枚目無料という甘い言葉を最大限に功利的に活用するため、直接2枚目だけを手に入れようとしてしまった。その結果、光を追い求めて誘蛾灯に自らを墜落せしめる哀れな羽虫のように、2枚目のピザにがんじがらめになってしまった。
2枚目のピザだけを注文するより、もっと幸福なあり方がある。
それは1枚目のピザを真っ当に注文し、その上で無料となる2枚目を物色するという方法だ。このごく普通のあり方こそが、最もこの場合の幸福を最大化するのではないか。
実は幸福は、真っ当で普通のあり方の中に最大化されるのではないか。昨今の世の中、ハックだとかソリューションだとか、効率や裏技のような手段ばかりがもてはやされる。あるいは感動だとか変化だとか、ダイナミックな事柄ばかりがもてはやされる。
今回確認した通り、ただ真っ当に1枚目のピザを注文し2枚目をさらに選ぶという、なんらの工夫もない普通のあり方に幸福が宿っていた。特別なこと、特別な感動、特別な変化などではなく、スタティックで何気なくて日常的なことにむしろ本質があるのではないか。
無料である2枚目のピザが、そう語りかけて来ている。
