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俺は〈三権分立のあの図〉はダメだと思うとる。あの図は、脳に負担がかかりすぎる。ということで、わかりやすくしてみたい。

三権分立(衆議院ウェブサイトより引用)
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm

今日はこの図がなんでダメかを語っていくぞ。


三権分立の図がダメだと思う理由

1-1 この図は、俺たちの脳に負担がかかりすぎる

人間は一度にいろんなことができない。聖徳太子じゃねーんだから、一般人は一つのことに集中したほうがいい。

マルチタスクが得意な人ももちろんいる。ところが、マルチタスク得意な人を見ていて思うのだが、シングルタスクしたらめちゃくちゃ早い。

要するにマルチタスクが得意な人は、そもそもタスクが得意な人なのだ。逆にいうと人類は押し並べてマルチタスクをするべきではないのだ。

それを踏まえてこの図を見て欲しい。

三権分立(衆議院ウェブサイトより引用)https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm

ああ〜〜〜〜〜〜っどこ見ればいいかわかんねええええ〜〜〜〜〜っ

この図は俺たちに究極のマルチタスクを突きつけてくる。

衆議院の言い分を聞いてみよう。

日本国憲法は、国会、内閣、裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合い、バランスを保つことにより、権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障する「三権分立」の原則を定めています。

衆議院
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm

わかる。これはわかる。衆議院の言う通りだ。俺たちの国は、昭和21年のあの日から、これで78年やってきた。これが大事だってのは痛いほどわかる。歴史の重みがめっちゃある。バランス大事。

ところがこれを学ぶ初学者にとっては、このバランスを一気に理解するマルチタスクぶりは少々荷が勝ちすぎる。一気に覚えるにはつらい図だ。

この図は、三権分立の三権分立ぶりを示すためにマルチに矢印が出ざるを得ないのだが、これは人間としては情報量が多すぎるのだ。


1-2 それぞれの矢印の現象が、実際には個別に起こるなど、同質性がない

んでだ、図に示されている事柄が同時に発生する、あるいは一連の流れの中にあるなら俺はまだ我慢できる。仕方がねー。だって同時に発生するんだから。あるいは一連の流れにあるんだから。

ところがそーじゃね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ。

ここで、漆器作りの超老舗、慶安年間創業、会津にある白木屋漆器店のウェブサイトの図を見てほしい。

白木屋 製造販売の仕組み
https://www.shirokiyashikkiten.com/company-info/our-job/division/division.html

ああ〜〜〜〜〜っっ図が、図がっ、脳に染み渡るぅ〜〜〜〜〜〜〜!!

この図の良いところは、白木屋が製造問屋として漆器の各工程にいる職人をコーディネートして、完成した漆器を顧客へ届ける役割が明確に示されているところだ。漆器を製造し、販売するという一連の動向が、美しい河川のように図の中に流れている。

三権分立(衆議院ウェブサイトより引用)https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm

うわあああーーーーーーーーーーーーーッッ!! なんだこの図はわぁーーーーー!!

それぞれの矢印が、連動したり、していなかったりする。例えば内閣不信任決議が出されて、衆議院を解散させる、はよくあるパターンだ。また衆議院議員総選挙の際にあわせて最高裁判所裁判官の国民審査も実施される(ただしタイミングは同じだが、それぞれ別の趣旨のことをやっている)。ほか、図の中で対称の位置にありながら、関係のないタイミングで行われるものが多い。

こんな感じで矢印どうしに緊張関係がない。ただ示されている。

三権分立の超大切さだけでゴリ押ししてくるので矢印が不均質で、それが分かり難さに拍車をかけている。


2 じゃあ、どうすればわかりやすいか

2-1 私の試案

私なりの試案はこうだ。

三権分立1
三権分立2
三権分立3

こんな感じで、あの図を投げ捨てて、3回に分けるべきだと思っている。こーすることで、一度に見る情報を絞ることができるし、矢印の意味(すなわち、それぞれの関係性)が緊密になる。1で述べた問題点を克服しうるのではないか。

要するに、最初は分解して説明してから、必要があれば最後にあれをどーんと出すって感じだ。

あれ
出典は同上

このほうが初めて覚える際には絶対にわかりやすいと思う。


2-2 実際にこんな感じで教えている事例はあるのか?

とここまで風呂敷を広げたものの、私はこれを中学校や高校で学んだ経験だけで書いている。現在の教育では、どのように教えているのだろうか。

試みに「三権分立 わかりやすく」などとGoogleで検索すると、やはりいつものあのダメ図がわんさか出てくる。

私の感覚がおかしいだけのかもしれない……と思っていたところ、以下のウェブサイトを見つけた。

中学受験:三権分立をわかりやすく!関係を系列ごとにおさえると超シンプル
https://yuzupa.com/sanken-bunritsu/
かるび勉強部屋 ぜったい合格中学受験
https://yuzupa.com/

うおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゆずぱさん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

素人の私とは分け方が異なるが、私が言いたいことはこういうことだ。細分化して動態を具体化して覚えやすくするということ。


おわりに

三権分立は私たちの民主主義の根幹だ。それぞれがそれぞれから独立し、緊張関係を持つ。だから、あの総花的な図が意味を持つ。

ところがその図は初めて民主主義を学ぶ学生にはいささか情報量が多すぎる。図の要素を関連のある場所どうしで抜き出し個別に学んでいくことで、はじめて民主主義の妙技の真奥にたどり着くだろう。

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