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【超かぐや姫!】大量のネタと伏線について語る【解釈・解説】

映画館で見てきた&小説版を読んだ記念で、気付いたネタ、伏線、2周目以降に味の変わる部分など、個人的に納得できる解釈をできる限り挙げていく。

一瞬見えるKASSENのルールなどのメチャクチャ細かい点や、監督のインタビューや舞台挨拶の内容も触ったりしていたら13,000字超えてしまった。

「書きたくなったこと全部書くだけ!」という感じのテキストですが、超かぐや姫!を見た人に、一つでも新たな視点を提供できたら幸いです。

※※※ ネタバレしか書いていない&本編を見ていないと何も理解できない内容です。小説など書籍の内容にも触れます。 ※※※



ロゴ

”か”と”や”の形が殆ど同じ
→かぐやとヤチヨが同一人物(だけど少し変わってしまった存在)であることを示唆
左から右にかけて(”か”から”や”の方向にむけて)かぐやのアバターっぽい暖色からヤチヨのアバターっぽい寒色へのグラデーションになっている。


昔話との対比

当然、物語全体が『竹取物語』であり、かぐやはかぐや姫のオマージュであるのだが、他のキャラや物語の構図として、他の物語の要素も重ねることができる。

浦島太郎

ヤチヨのキャラデザは海の姫のようになっており、乙姫を強く連想させる(大きなツインテールやカラーリングなどは初音ミクっぽいが)。ライブの登場でも玉手箱のような演出が使われる。

またツクヨミは電子の魚が泳いでいたりと、竜宮城のイメージがある。竜宮城は異界であり、現世とは離れた、神々(クリエイター)の住まう世界である。
ヤチヨはライブでファンに対して「神々のみんな~」と呼びかける。
この異界たる竜宮城というモチーフは、この世ならざる世界の住人である月人が干渉しやすいという点とも繋がる。(もちろん、月人[情報思念体]が干渉しやすいのは、同じく月人たるヤチヨが活動できるように作った世界だからという理由もあるだろう)
ログインシーンでは橋を渡って入るのも異界のイメージに繋がる。民話や別作品でも、橋が現世と異界を繋ぐモチーフとなることが多い(ex. 千と千尋の神隠し)。


物語の流れも、
浦島太郎(彩葉)は、助けた亀(かぐや)と竜宮城(ツクヨミ)にきて、楽しい日々(ヤチヨカップ優勝を目指す)を過ごす。帰ってみると長い時間が経っていて(ヤチヨの主観時間)、玉手箱を開けた浦島太郎が年を取る(彩葉が8000年の情報を受け取る)という風に対応している。
しかし超かぐや姫は続きがあって(”超”だから)、乙姫たるヤチヨと彩葉は人間として生きていくハッピーエンドになる。

玉水物語

狐がお姫様に一目惚れして、人間の娘に化けて従者になる物語だが、
彩葉のアバターデザインが狐モチーフであり、かぐや(姫)のプロデューサーとして側にいることと重なる。
また、 狐が姫のため兄に助力を仰ぐ場面があり、彩葉がかぐやの望んだ家に引っ越すために保証人を頼んだり、最後には出資を頼む関係性に似た部分がある。
監督曰く、『彩葉は本音を言わず、「自分を騙している」子』という意味で嘘つきのイメージがある狐にしているらしい)


個別

ここからは物語の流れに沿って気になった部分を引用しながらオタク語りしていく。

かぐやと彩葉の出会い


「今は昔――」

後で判明する、『竹取物語』の発祥が8000年の孤独を生きるウミウシヤチヨかも?ということを踏まえると、この竹取物語風ナレーションをヤチヨが語ることの味が変わるし、「いろはって呼ぶべし♪」の部分はヤチヨが彩葉を好きすぎる。


「私なんか恵まれてるって思ったら逃げ場がないよね~」

彩葉が朝の支度をしながら聞いている最中、微かに聞こえるヤチヨの配信。リスナーからの相談に答える体で、彩葉に伝えたいことを喋っているようにしか聞こえないシーン。

小説では「映画とかで時々ある年の差ある友達みたいなの大好物」という話もしている。年の差。0歳と女子高生とか、8000歳とかな。ヤチヨは彩葉かかぐやのことをずっと話している。


彩葉のアカウント『色々@NihoheYCY』→”いろはにほへと”とヤチヨのモジリ
ポストの内容から結構最近神棚アクリルスタンドを買ったっぽいことがわかる。
親ガチャというワードもあり、親子関係で悩んでいることが示唆される。


ヤチヨのキャラデザはメンダコのマスコットを抱えているが、メンダコの通称にpancake devilfishというのがある。「パンケーキ」はヤチヨが恋い焦がれる彩葉との思い出、取り戻したい宝箱のような日々の象徴として重要。



Rememberには大切なメロディが流れている。歌詞も


「たどたどしいピアノ ほの甘いパンケーキ 何故か懐かしい」

と、かぐやと彩葉の思い出が入っていて、フルで聞くとぐっとキてしまう。この時の彩葉からしたら、この歌詞も平和だった家族との思い出と重なるものだったのかもしれない。

Rememberの『大切なメロディ』は彩葉と父親の朝久が作りかけていた曲のメロディでもある。
この曲を聞いてから、彩葉は無意識下でかつての家庭では親に与えられていた(そして父親がなくなってからは母親に求めても与えてもらえなかった)優しさや温かさをヤチヨから受け取っていたのではないか。
(rayのMVでは、ヤチヨの相談アプリに彩葉が相談するシーンがある。)
そして、その親としての温かさをかぐやに与え返すという美しいループ構造がある。彩葉にとってかぐや=ヤチヨは、親であり、子である。

「憧れた物語歩こうとして 何一つ上手には描けなくて それでいい いいんだって信じてよ」

母親と同じようにうまくやって褒められたいという思いに囚われたまま必死に生きる彩葉にクリティカルに刺さる応援歌になっている。
(ヤチヨは彩葉のためにこの曲を作り、届けるために歌っているから。)

彩葉はこの『大切なメロディ』を心の支えに現代を生き、そしてそのメロディをかぐやに伝え(Reply)、ヤチヨも8000年の孤独の中この『大切なメロディ』を何度もリフレインしながら生き、彩葉への応援歌(Remember)にして届ける、という美しいループ構造がある。


流れ星を見た彩葉は

「か、金……」

と瞬間的に祈るわけだが、これはかぐやが稼いだ「ふじゅ~」を最後に送金されるシーンで叶うことになる。よかったね!(よくない)

おそらくここで彩葉には無意識下に真の願いがあって、それは「母親との関係性と、それに囚われた今の生き方が辛くて改善したい」のようなもの。
こちらの願いもかぐやが叶えていく物語構造になっている。



ところで「ふじゅ~」という仮想通貨の由来なのだが、

  • ”不死”の薬→フジ→ふじゅ~(個人的最有力)
    ”竹取物語”でかぐや姫は帝に不死の薬を残すのだが、「愛するものがいないのに永遠に生きても意味がない」ということで山で燃やす(その山が富士山)。ふじゅと不死の薬で、「かぐやが遺していったが、かぐやがいないんじゃ意味がない」という点が共通している。

  • 不自由→ふじゅ~
    金って不自由よなあ。彩葉も金欠で苦しんでいるし、あればいいというものでもない(かぐやに大金を遺されても嬉しくない)という資本主義へのアンチテーゼ

  • くぎゅ→ふじゅ~
    ふじゅペイの決済音やFUSHIの声を担当しているのが釘宮理恵さん(くぎゅ)であり、くぎゅに「ふじゅ~!」って会計音を鳴かせたかった説

色々考えたので好きなものを信じてください。


隕石から電気が迸った先にゲーミング電柱が現れる。
この電気の迸りは、情報思念体のような存在の月人だから、電線(回線)を伝って移動できているのだと考えられそう。


壁ドンも暮らしを盛り上げるプレリュード(Replyのメロディを聞いたかぐやの即興の歌詞)。
(何故かこれ以降かぐやがよる配信とかしていても、壁丼されている様子はない。かぐやが時間帯に配慮しているのか、お隣もファンなのか)


子守唄に「大切なメロディ」を聞かせる彩葉。
子守唄として彩葉に何度も歌ってもらったであろう音楽を支えに8000年の時を耐えきるヤチヨが健気すぎる。

かぐやの母親役として奔走することも、彩葉の母親の呪いを解くための重要なステップになっていそう。問題となっている人間関係を転移させることで解決していくカウンセリングのような流れ。



それまでも異常な速さで大きくなっていたかぐやだが、タブレットをザッピングした夜で更に急激に成長する。これはやはり月人が情報思念体であり、情報を得ることが肉体の成長にも繋がっているのか?


「今どきは何もかものスピードが早いんですわ」

タブレットで流れていたネットでバズったニュース切り抜きのような台詞をかぐやが用いることで、かぐやの学習がタブレットを通じて行われていて、しかもそのスピードが急激であることを一言で説明している。



「頭痛い~~手も痛い~~誰か助けて~~」

かぐやは素直に周囲(だいたい彩葉)に助けを求められる。
彩葉は「助けて」というと母親に説教されていた(この世で頼れるのは自分ひとりやゆうたよな?)から、周囲に助けを求めるのが苦手だが、かぐやの影響で改善していく。卒業ライブでは周囲に助けを求められたし、最後には朝日に出資のおねだりをできるようになる(朝日もかぐやの影響だと思っている節がある)。


かぐやがどこからきたのか説明するシーンで、月の世界がゲーム風のドット絵で描かれるのも、月人が情報的存在であることを示唆している。


ハッピーエンドにしたいと駄々をこねる声の音程がニコニコ動画の時報のメロディになっている(アドリブ)


かぐやは左手で物を食べるが、これは彩葉がタコライスを食べる様子を鏡写しで真似して学んだから。


「どうしようもないじゃん。暴れたって、歌ったって、決まってることが変わるわけじゃないし。受け入れて覚悟するしか、ない」

完全にかぐやの卒業ライブへの伏線になっていて、こんな事言っていた彩葉が暴れて、かぐやの歌っているステージを守ることになる。そして、『受け入れて覚悟する』のはかぐやになる、という美しい反転構造がある。

ここの表情でかぐやは彩葉を好きになったと後で判明する。
(判明と言っても、かぐやが「すぐ好きになったんだ」と語る時の映像でこの部分が描写されているだけで、明確に言葉で説明はされない。こういう情報圧縮をしまくっている作品が『超かぐや姫!』になっている)
『受け入れて覚悟する』という人間の美しさをもかぐやは学んでしまった。



「そんでハッピーエンドまで彩葉もつれてく、一緒に!」
「ハッピーエンドいらない。普通のエンドで結構です」

母親の呪い(都合のいい話は毒)によってハッピーエンドをこんな風に拒絶していた彩葉が、終にはヤチヨに「本当のハッピーエンドまで付き合ってよね!」と宣言する美しい反転構造がある。


シンク下の戸棚に隠れるかぐやと、かぐやがいなくなったことを喜ぶ彩葉

かぐやの卒業ライブのあと、キッチンの戸棚を全部開け、かぐやがいないことを確認して絶望する彩葉の美しい反転構造がある。


彩葉と芦花達の会話

正論パンチで茶化してはいるが、芦花と真実は最初からずっと彩葉のことを心配している(特に芦花は彩葉に特別な感情を持っている)


「おかげさまで生きております」

オモコロチャンネルの案件動画で恒例となっている、原宿の台詞のパロディの可能性がある。


パンケーキのシーン。名付けのシーンでもある(かぐやはかなり名前のことを喜んでいて、小説版では名前のお返しがブレスレット)。


「そんな風に生きてると自滅するよ。時には我慢ってもんも必要で」

『お母さん語録』
彩葉の思考はお母さんの紅葉による”教育”に染められている部分があり、その母子の関係性が彩葉とかぐやの間に転移するようなシーンがある。
本作は彩葉が母親の支配から解放される成長譚でもある(というか1周目は途中まで「母親との対決がメインの見せ場やろなあ……」と思って見ていたし、小説版はその色が原作よりもかなり濃い)。


「あ、大丈夫!なんか銀行?のデータ書き換えればウォレットの数字増やせるっぽかったよ!」

この時点でかぐやに遵法意識というか、そのへんの常識が薄いが、ここで学習したように見える(ライバーとして稼いだお金について「合法でございましょ~?」と言い出す)。
他の月人についても、襲撃時にヤチヨから「おいたはだめだよー」と怒られてやり方をかえているし、卒業ライブの余興にちゃんと付き合ってくれている。言えばわかる、学習能力が高いという結構ストレスフリーな隣人。


犬DOGE

童子とDOGE(犬のスラングだが、多分ドージコインをイメージしてそう)をかけた名前っぽい。


ツクヨミに初ログイン

ヤチヨのわざとらしいギャグっぽい笑った目元( ^ ^ )は”作られた笑い”の象徴に見える。


パフェを食べるシーン。ツクヨミの食べ物は味がしない

だからヤチヨはパンケーキが食べられないんだよなあ……食べさせてやりたいよなあ。


星降る海の歌詞


幾千の時を巡って今
僕ら出会えたの

本当にそうじゃん……(この曲の歌詞のすべてが”そう”)



「そういう運命なら、もちろんヤチヨは従うよ」

「そういう運命」ではないことをヤチヨは知っている。
”運命”という言葉に8000年の重みを感じる。



「いとかわゆし」

8000年で摩耗させてしまった自分の天真爛漫さを見出してしまっていないか?
ちなみに、人智を超えた時間を過ごして変質してしまった者が、以前の真っ直ぐな自分に出会うというのはかなり”エミヤ”なわけですが、ヤチヨはエミヤと違ってこじれてなくていいですね。令和を感じる。


ちびヤチヨで握手しに来るシーン

これ、おばあちゃんになってしまったことをコンプレックスに感じて、彩葉の前で若作りしてませんか?? いとかわゆしはお前だよ

去り際にも彩葉の名前呼んじゃうし。ちょっと”かぐや”でちゃってませんか?? いとかわゆしはお前だよ
(FUSHIはずっと泣かないように踏ん張って威嚇してるし、かぐや達へのアタリが強い。)


ヤチヨカップ開始

ジングルを作曲する彩葉
「茶碗を割るシーン」がカットインするが、京都の葬儀では、故人の愛用していた茶碗を割る風習があり、"故人が現世への未練を断ち切り、安心して成仏できるよう願う"らしい

ここで父の死、母の叱責を思い出し彩葉は一瞬怯むのだが、かぐやの期待の眼差しを受けて鍵盤を引き始めることができる。ここから既に「彩葉の母親の呪いを解いていくかぐや」の効果が目に見える。

賢いかわいいかぐやちゃんは彩葉も楽しんでいることを見抜き、更に嬉しくなって表情を変える。これから積極的に演奏を頼むようになっているように思う。


https://youtu.be/T1AW8Gj1Xyg?si=_d3SGu9XNJa3veKk

かぐやの歌っている曲の再生リストに竹取オーバーナイトセンセーションとメルトがある。
本編公開前に挙げられている歌ってみたの中に竹取センセーションはあるのだが、メルトはないので、EDの伏線と言えるかも。


かぐやの路上ライブ、初回の人が少ない時から忠犬オタ公がいる。人が増えた2回目も当然最前列にオタ公がいる。オタ公がかぐやのオタクすぎる



「きっちり片をつけ、忘れる!」

小説版では「忘れるって人生でいちばん大切な能力」とまで言っている。
そう言っておきながら、8000年を生きて「大切なメロディー」を忘れず、彩葉に引き継いだ。8000年を生きる中で救えなかった人たちのことも覚えてるよな?? ありがとう。


朝日(帝)の部屋が映るシーン。殺風景めの部屋にかぐやぬいが置かれており、結構しっかりかぐやを推しているっぽい


KASSENのSETSUNAモードによる求婚騒動は、言わずもがな竹取物語でかぐや姫が貴族の求婚を断る部分のオマージュ
SETSUNAモードはスト6みたいな格ゲーになっている。
倒されるオタクの名前は、ちゃんと竹取物語で求婚する貴族の名前をもじっている。

  • 金作王子【詳細はプロフへ】→石作皇子
     情報商材売ってそう。

  • 車いっぱい持ちおじさん^_^→車持皇子
     おじさん構文使いそう。
     負けると^_^がT△Tになる細かすぎる演出がある

  • 大きなお伴だち|FX/CFD→大伴御行
     女児アニメ好きそうだし破産しそう。

  • 阿倍野みう氏→阿倍御主人
     ~~氏は古き良きオタクっぽい。

  • まろたり@DK2→石上麻呂足
     DK=男子高校生?


名前出てないけど、SETSUNAの流れを実況してる声はオタ公と乙事っぽい。


彩葉とかぐやの仲良しのやつはテストに出ます。
8000年後の時を超えてもやるので覚えておいてください。


かぐやの稼いだふじゅ~の額が15,168,142(行こう、いろは、一緒に)


彩葉が倒れたから、バ先に妹として欠勤ビデオチャットしている。完全に現代に適応しており成長と学習を感じる。


「かぐやには……」
「え?」
「ううん、なんでもない」

彩葉がダウンして、かぐやが踏み込んだ話題を口にするパート。ここで衝突させて、仲直りさせるんやろなあ……と思ったら見事に回避するから驚く。
かぐやも途切れた台詞の続きはわかっていたと後で判明するわけだが、こいつ本当に宇宙人か? 彩葉の感情の機微をわかりすぎている。

ここで踏み込んだのはかぐやだが、後に花火大会で彩葉がかぐやに踏み込むことになるという美しい反転構造がある。


忠犬オタ公によるヤチヨカップの特集
ランキング外の紹介で、名前を出さないけどかぐやの活躍を映している。
忠犬オタ公が完全にかぐやのファン


『まみまみ』の部屋で集まっているときにかぐやが御門からのメールを受け取る。
水がブロック状になって流れている描写があるが、監督曰くマインクラフトっぽいローポリにしたかっただけで深い意味はない。



かぐやVS帝の竹取合戦

帝がかぐやに求婚してくる。
これは言わずもがな竹取物語の帝がかぐや姫に求婚するオマージュ。


KASSENが始まる前からかぐやと彩葉を見る帝の表情がお兄ちゃんすぎる。最初から「やりゃできんじゃん」の顔してないか?


KASSENのSENGOKUモードはレーンの概念があり、MOBA系対戦ゲームになっているが、結構オリジナルルールで、1周目で完全理解するのはLoLなどを知っていても難しい気がする。

SENGOKUは3vs3の陣営に分かれて戦うモードで、マップの両端にそれぞれのチームの守るべき天守閣と、スタート地点である幕僚地がある。
やられてしまうと残機を使って幕僚地にリスポーンできる。
両陣地はトップレーン、ミドルレーン、ボトムレーンと呼ばれる3つの道で繋がっている。トップとボトムにはヤグラがあり、それを守る牛鬼がいるという構成。
天守閣を落とすためには、いずれかのヤグラを占拠して、相手の天守閣前に大将落とし(クソデカダルマ落とし)を出現させて、それを打ち込む必要がある。

つまり勝利への道筋は、

  1. 雑魚敵を倒しながらヤグラに向かう

  2. ヤグラを守る牛鬼を倒し、ヤグラを占拠する(鐘を鳴らす)
    (当然相手もヤグラを占拠したいので、基本ヤグラの取り合いが発生する)

  3. 敵陣営に大将落としが出現、それを叩いて勝利
    (めっちゃ長い神社の階段みたいなやつの先に出現するから、急いで登る)

理想の勝ち方としては、ヤグラ占拠と大将落としを分担して、最速でゲームを終わらせること

天守閣を落とさない勝ち方が存在し、それは2つのヤグラを占拠すること。(相手の勝ち筋がなくなるのでコールドゲームになる。)
コールドは黒鬼の1戦目の勝ち方であり、しかもトライデントでこれをやっているので、ミドルを進んでいた雷は仕事してないはず(舐めプ)。


「ずっとウミウシ状態でした」

8000年ウミウシでの活動を強いられていた存在によるブラックジョーク
(小説版だとナメクジ状態)


「かぐやとヤッチョもついてるからさ、頼って~!」

彩葉がこのKASSENで”頼る”ことを決断するというのも、助けを求められなかった彩葉の成長(あるいは紅葉の呪いの解呪)に必要なステップなのだろうと思う。

  1. 彩葉が熱を出して倒れ、不可抗力的にかぐやを頼る。

  2. KASSENでヤチヨに「頼って」と言われてから頼る。

  3. かぐやの卒業ライブのために自発的に頼る。

  4. サイボーグ完成のため、朝日に出資を頼る。
    (図々しくなったねと言われるくらいになる)


かぐやがメロンパンで手懐けて奇襲に利用した生き物はレプトケファルス(うなぎの幼生)。
雷の地面を隆起させる攻撃の余波?でうなぎが飛び出す描写もあり、うなぎモチーフが重なっている。
京都の三嶋神社でうなぎが神の使いとされているようだが、関連は不明


「母さん、大丈夫。彩葉にも譲れへんもんはあるよ」

朝日が彩葉を母親から庇ってくれる回想。朝日は彩葉が「やりゃできる」ことを分かっている。
これから”譲れへんもん”を見つけて、彩葉は母親と対峙できるようになる。


「かぐやがミスっても私は置いてく〜」

ドジッちゃったかぐやのために8000年の情報負荷に耐え、置いてくどころか追いつくのは誰だよ。

「ヤチヨは優柔不断で悪いやつなのです~~」

竹を割ったようなあの頃の性格ではなくなったとしても、それは人の機微というものを知ったからやろ? 彩葉に追いついてしまったんやろ?
ヤチヨ視点では、かぐやには8000年の時を経てヤチヨとなり、彩葉を支えてもらわなければならないので、かぐやが帰るまではすべてを知っていても”運命”に従うことしかできない。そんな自分の態度を”悪い”と思っていそう。


ヤチヨカップ結果発表、引越

「ここからはクライマックスに向けてハードな展開が待っているかも。このお話を、最後まで見届けてね?運命の荒波に揉まれる覚悟は良いか~?」

こちら側に語りかけるメタネタと見せかけて、これから運命の荒波に揉まれるあの頃の自分に言っているとしか思えない。

引越からの新生活でハッピーシンセサイザーが流れる。


見る物全て輝いて見えた あの日々がキレイに笑ってるよ


彩葉が結構素直に笑うようになる。その笑顔も、広い部屋に引っ越したことさえも、2周目以降では別れに向けての助走にしか見えない。


家族>整理>music>tomohisa>タイトル未定(彩葉と共作)

父親と作りかけの曲が「整理」フォルダに入っていて切ない。


ライブ前夜の月が映り、ほぼ新月。次の満月でかぐやが帰るというタイムリミットを示唆している。


「よよよ、ヤチヨは電子の歌姫だから食べられないのです」
「えー、それなんの拷問?かぐやなら絶対無理!」

彩葉に会うためならその拷問に耐えてしまうんだよなあ……。


コラボライブ

「毎度ヒリヒリなんだよね、この雰囲気」

彩葉がみているかもしれないから、手を抜けないってわけ。


「どんなに孤独な道のりでも、楽しかったなーって記憶が足元を照らすよ。この時間も忘れられない思い出にしたいから……どうか一緒に踊ってくれる?」

やがてくる過酷に向けて、かぐやの支えとなる、8000年を耐えうる思い出を作ろうとしている……このステージはヤチヨが何億回思い出し、夢見た景色であり、かぐやが八千代を超え、ヤチヨになるために絶対に必要な思い出。


ワールドイズマインのサビの入り方、チェックの床に寝転がるかぐやが原作動画のオマージュ


もうなんだか あまいものが食べたい! いますぐによ

ヤチヨはパンケーキが食べられないんだよなあ……食べさせてやりたいよなあ。


ワールドイズマインとEx-Otogibanashiで共通する歌詞成分

私を誰だと思ってるの?

ワールドイズマイン

名前呼んで 私は誰?

Ex-Otogibanashi

ヤチヨ、めっちゃ気づいて欲しがってないですか?


もうね、Ex-Otogibanashiは2周目に全てのフレーズが刺さるよう設計されている。


曲の終盤、3人が背中合わせのときにヤチヨは泣いている。
早見沙織の感情が乗りまくった歌唱に合わせて、ヤチヨが泣いているように絵が変更された。↓の動画で3:15くらい

”背中合わせの時に泣く”というのが、監督がインタビューで言っている「暗いヤツが明るい振りしてるのってエモくない?」や、EDで流れるrayの「楽しい方がずっといいよ 誤魔化して笑ってくよ」と通底した表現のように思われる。


月人に触れられた時のノイズの中に、歪んだ月の描写や、何らかのゲームの台詞や動作ログのようなものが映る。
ログの登場人物は石上(Ishigami)、御門(Mikado)、かぐや(Kaguya)がいて、石上は『石上麻呂足』、御門は『帝』、かぐやは『かぐや姫』を意識したキャラクターと思われる。御門が俺様キャラ、かぐやはそれに従わない女のような台詞があり、テンプレ的な乙女ゲーのような内容になっている。
月が本当にゲームに近い世界で、かぐやはその中の人物であり、それを思い出させようとした? などの想像はできるが、情報が少ない。



迫る別れ

す・さす・しむ 自分ではどうしようもできない事という意味合いがあります

授業シーンでもどうしようもない別れを示唆


「「感動して泣いた~!」」

芦花と真実の言葉だが、この言葉を言うときにも芦花だけは涙ぐんでいる(彩葉に特別な感情を抱いている)。



「遊ぼ?」と彩葉が花火に誘うシーン
彩葉から誘うのは初めてだから、彩葉はぎこちないし、かぐやはめちゃくちゃ喜ぶし、お前らはずっと一緒にいてくれ


「みんな抑えてもいるんだよね。自分の気持ち。多分、もっと大事なもののために」

これから、この子自分の気持ちを抑えて笑顔で卒業ライブします。大事なもののために。


卒業ライブのサムネイルは桐生ココのオマージュっぽい。


君には苦労をかけますね

犬DOGEに語りかけるヤチヨ。犬DOGEも8000年苦労するとは思ってないだろう。

「いってらっしゃい、かぐや。かぐやなら全部大丈夫、ヤッチョが保証しちゃう!」

ヤチヨだけは全部保証できる。


卒業ライブ

月人が現れて、一瞬だけ黄色枠のウィンドウが表示される。月人側に向けて(つまり映像で見ると鏡文字に見える状態で)『この特定のゲームモードである「モードKASSEN」において、プレイヤーたちは7人対7人の…』とか、ゲームの勝利条件の説明とか、「チーム全体の勝利を目指すことが肝要」と言ったちょっとしたコツなど、KASSENの説明が表示されている。
月人はこれに従って戦っていると考えられ、つまりルールを守って楽しく決闘し、卒業ライブの余興にちゃんと付き合ってくれているというジェントルマンすぎる月人となっている。多分盛り上げるために変身してる。

月人の読んでいたKASSENのルールには「各チームがメンバー共有の3つの残基を与えられてキルされると自動的にチームの残基を消費する。しかし、キルされたときに残基の譲渡が可能で、譲渡した場合は座敷牢に捕らえられてリスポーンできなくなる」という戦闘の流れを理解するうえで重要な説明もある。
実際戦闘の流れをみると、芦花や真実がすぐにやられてしまい、それ以降戦闘に参加しない一方で、その後やられた黒鬼の面々はキルされた後に復活してチートを使用していた。ルールを理解すると、芦花や真実は”譲渡”を選択し、より戦力になる黒鬼に残基を集める戦略を取っていたということが推測できる。




かぐやが『瞬間、シンフォニー。』のサビで月人をノーツにしてビートセイバー(VR音ゲー)を始める。


小説版だと酒寄兄妹が京都弁で会話する貴重なシーンが描かれるので、読んでない人は読んでください。
映画では彩葉の表情の変化と連携プレイだけで「あ、彩葉の中で兄との確執みたいなものがなんか変わったんだな」と気づくしかないように情報圧縮されている。


帝が乃依に準備させたチートを使用する場面でチートコードの内容が表示されており、C言語で帝のステータス(HP, Attack, Defence)をINFINITYに書き換えている。
途中でシステムにチートが検出され、解除されてしまう。

プロゲーマーが公衆の面前でチートを使用するということは、選手としての社会生命をかけるに等しい(余興とは言え、帝のアンチなら全力で叩きに行くだろう)。
帝が月人撃退に全力を出すのも、竹取物語と重なる。



Replyの歌詞

この一瞬が最高のパーティーなんだ 全部ぎゅっと憶えてようよ まぶしい日を

本当に全部ぎゅっと覚えています。8000年。そして憶えていたメロディーを彩葉に届けるためにRememberを作ることになる

2番が彩葉の返歌であり、タイトル通りのReplyになっている。

聞き分けのいい(フリはもうできない) 飛び立つ背中(追いかけてみたい) 本音を聞かせて ただ叶えてみたいから

ヤチヨの正体を知り、本音を聞いて、ただ叶え始める。

ヤチヨの正体判明

「キラキラのかぐや姫は、もうおばあちゃんです」

浦島太郎成分が滲んでいる。

「見せて、私、かぐやの全部を見なくちゃ」
「人の身体で耐えられるかわからない」
「問答無用」

彩葉は自らが8000年の記憶を追体験する、つまり「玉手箱を開ける」ことで追いつく。


ヤチヨはさっき久しぶりに本当に嬉しそうだったんだ

いつも笑っているヤチヨの笑顔は作り笑い。”久しぶり”って何年ぶりなんだよ。


8000年の記憶の中で、歴史上の人物なども登場する。

神功皇后・・三韓征伐の前に釣りで吉兆を占った伝説がある(そこでFUSHIを釣っている)
藤原敦忠・・百人一首「逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」意味:結ばれたあとの心に比べると、その前は物思いをしていないも同然だったなあ
淀殿・・豊臣秀吉の妻。回想に出てきたのはおそらく大坂城の落城のシーン。
花魁・・かぐやと二人三脚で太夫を目指した。「辛くても笑うんだよ」という思想は、ヤチヨに色濃く引き継がれていると思う。
屋外のベットにいる病人・・おそらく結核患者(かぐやに恋した歌人?)。
空襲の焼け跡で花を売る少女・・rayのMVで焼け跡にいるかぐやが絶望しているのは……
CIA・・ワインの人。ヤチヨの依頼で『もと光る竹(ヤチヨに会いに行ったら水槽に浮かんでたタケノコ)』を正倉院から盗み出した。


インターネットができてからは"Yachi8000"として

  • ネット黎明期のチャットでコミュニケーション(実家暮らしを煽る)

  • HTMLで個人サイト『ヤチヨのお部屋』を運営

  • 2chっぽい掲示板で『8000年前から見守っているけど質問ある?』とかスレ立ててコテハンで活動(自分で調べろカスと煽る)

かなり上品なネット活動をされている。


回想の中で電球が描写され、研究者になった彩葉のデスクにも電球が光っており、モチーフとして重ねて登場する。
エジソンが発明した初期の電球はのフィラメントを使用している。
また、電球は人間が夜を征服し、生産性を爆発させた切欠の技術であり、技術のブレイクスルーや人間の努力の象徴と言える。



最後:彩葉が産み出したサイボーグかぐやに入っている人格はどの状態?


a. 普通にヤチヨとしての記憶も全部保持した人格
b. ヤチヨから分裂して、FUSHIの能力でヤチヨとしての生を忘れたかぐや
c. 元光る竹に保存されていた、ヤチヨとして生きたことのないかぐや

個人的にはaのヤチヨ全部入りかぐやと信じている。理由は3つある。

理由1:彩葉が身体を張ってを張ってでも”8000年(ヤチヨ)”を受け入れ、追いついたあと、ヤチヨに対して「かぐやと一緒にいたい」と伝えている。彩葉が一緒にいたいのは8000年待ち続けてくれたかぐや、つまり”ヤチヨ”であるから。

理由2:「YC型より適合する」という台詞がわざわざ挟まれていること。
→YC型=ヤチヨ型だろうという前提になるが、先にヤチヨの身体を作っているということがわかる。
 これは「ヤチヨの人格を収めるのだからヤチヨとしてのボディが良いかも」という前提に基づいて、先にヤチヨ型を作ってみたが、やっぱりヤチヨは”かぐや”であることは変わっていなかったのだということを適合度合いで示唆しているのでは?
ヤチヨを含まないかぐやの依代なのであれば、先にYC型をつくる理由が特にない。

理由3:あの頃のかぐやではなく、8000年待ったヤチヨが「パンケーキ!一秒だって待てない」と言うのが一番効くから(メタ的推測)
8000年待っていたのだからもう待てないよな&やっぱりヤチヨは、あのワカママで天真爛漫なかぐやなんだよなあ……やっと素を出せたんだなあ……と脳を破壊する台詞になる。

蛇足

ツクヨミがパンケーキの形というのは、結局ツクヨミは彩葉との日々を想って作っていたことの強調。
彩葉の「蛇足~!」という叫びは、竹取物語に対する『超かぐや姫!』の立ち位置を示す自虐にもなっている。


――以上――

また何かあれば追記するかもしれません。

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