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【STEPN】4年経った今、私たちはどこにいるのか — コミュニティの現在地と再起への道

本記事では、2022年のバブルを含む4年が経つにも関わらず、STEPNコミュニティがなぜ続いてきたのか、盛り下がってきた理由は何か、そして何があれば再び盛り上がるのかをまとめています。

・本記事内の表(図表)は英語版も用意し、日本語版の直下に配置しています。
- The tables (figures) in this article are also provided in English and are placed directly below the Japanese versions.


皆さん、こんにちは!FSLアンバサダーのバベです。
※最近、FSL Champion⇒FSLアンバサダーに体制変更となりました。
※FSLはSTEPNの運営会社名です。

STEPNというアプリがローンチされた2021年12月から、4年以上が経ちました。クリプト市場は何度も荒波を越え、価格が下落し停滞する「冬の時代」と呼ばれる時期もありました。しかし、私は今も変わらずSTEPNを起動して毎日歩き、Xなどで発信を行い、そしてSTEPNの成長(再起)に期待し続けています。

「オワコンだ」「まだあったんだ」という投稿もXのタイムラインでは見かけています。しかし、実際に毎日プレイしているユーザは、そんな事は気にせず歩き続けている人が大勢います。とはいえ、私から見ても2023、2024年に比べると、かなり人は減ってしまっている印象はあります。

今回は、一人のアンバサダーとして、そして一人のユーザとして、2026年の今もSTEPNコミュニティが続いている理由を、過去のイベントなどから振り返りつつ、なぜ盛り下がってきているのか、何をすれば再び盛り上がるかなどについてまとめました。
なお、もちろんですが、この記事が日本コミュニティの総意という事ではありません。
私の目線で見てきた、この4年間のコミュニティを総括的する記事になります。

この記事は、STEPNの現状と向き合い、「より良くするためにどうすればいいか」を考えるきっかけとして書いたものです。課題の指摘は改善を目的としたものであり、一部分だけを切り取った批判やネガティブな拡散を意図したものではありません。


コミュニティが形成された・続いてきた理由

理由の前に重要な点として、そもそも、STEPNには「稼げる」「健康」「コミュニティ」の3つの価値があると私は考えています。
これらは、いずれか欠けてしまうと、ユーザとしてSTEPNを継続する動機が大きく削がれてしまう可能性が高いものです。
プレイを継続する上で、ユーザ一人一人がこの3つの価値をどう自分の中でバランスを取るかが大事だと考えています。

このあたりは、1年以上前に書いた記事で解説しています。

今回は、その中でも「コミュニティ」を中心に、4年経った今でも続いている理由を書いていきます。

リアル↔オンラインの相互補完

リアルイベントを通じてユーザ同士の関係が深まり、オンライン上で接点が増え、人の輪の広がりが加速する・・。そんなサイクルが2022年後半~2024年まであったのではないかと思います。

リアルでの交流:強力な関係性構築、離脱の抑制につながる
オンラインでの交流:初期の関係性構築、心理的ハードルを下げる

といった効果があったのではないかと思います。もちろん、リアルで関係性を構築しオンラインでより強力な関係性を築く、という逆のパターンもあると思いますし、一方でオンラインのみでも強力な関係を築くケースもあると思います。
対面での交流となるリアルイベントでは「ユーザがアクティブに活動するため」に、「点と点同士をつないだ」という所に大きく寄与していたと考えます。

参考までに、過去行ってきたイベントをカテゴリにまとめました。

大規模なイベントで盛り上がり、各地でユーザ同士の関係構築をし、対外への露出しつつ、オンラインでも様々なユーザがそれぞれが発信する、リアルとオンラインで相互補完する形だったからこそ、今もコミュニティが続いているのだと思います。

コミュニティ形成に影響を与えたイベント

では、どのように相互補完され、アクティブな継続につながっていったのか、最初期と過去4年間の主なイベントをいくつかピックアップしていきます。

0.最初のコミュニティは公式Discordの日本語チャット欄(の認識)
・最初は旧Twitter上やネット上でもあまり情報がなく、各々がDiscordに参加して会話をしていました。2022年1月中旬くらいまでは日本語チャンネルの会話は多くなく、たまに外人が書き込んだりしていた記憶で、あまり日本人向けに流行っていない、よくある海外プロジェクトの状況でした。
・そこから日本で爆発的に広がり、2022年2月くらいまで日本語チャットは良識あるアーリー層がコミュニケーションを取っており、わからない人に教え、わかる人同士で議論し、イベントやアップデートがあると盛り上がり、AMAは祭り状態でした
・ここでより盛り上げるために、皇居でイベントをやろう!となって集まったメンバーでFIRST MEETUP開催を実施しました

1.最も熱狂していた中で開催された2022年4月FIRST MEETUP
2022年4月に日本で開催された一番最初の大規模イベントでした。皇居外周を歩く/走るという形で行われました。当時、FSLからアシックスとのコラボシューズNFTが発売され、BNBチェーンの発表、GSTの高騰など、話題が尽きる事はないくらい盛り上がっており、皇居は100人限定のイベントでしたが、募集開始40分くらいで満席になった記憶です。

皇居のイベントも、そんな日本コミュニティのコアな人たちを中心に有志で開催したイベントでした。当初はFSLからの協賛は断られた記憶ですが、イベントの盛り上がりからだったか、協賛してもらえる事になったのも大きかった。

当時イベント告知のインプレッションは驚異の34万
リンク:https://x.com/cryptBBQ/status/1509879105147195394?s=20

稼げる=正義である事が旧Twitterでの大多数だったと思いますが、MEETUPに集まった方々は、もちろんそういった方もいましたが、ゲーム性や攻略を楽しむ仲間を探しや、STEPN・クリプト関連で共通の話題ができる人を探しに来ていた、という印象で、お互い見ず知らずだったものの、一緒に歩きながら様々な話をする事で、関係性が作られていったと思います。

イベントダイジェスト&振り返り動画:https://youtu.be/U50zkCkPlNU?si=bt9BPAtyVxDOk-Vu

このイベント開催後、個人主催のオフ会もいくつか開かれていたと聞いています。

2.暴落後直後の大規模MEETUPと全国MEETUP
2022年5月、6月の暴落直後、8月に東京・豊洲ぐるり公園で大規模MEETUPが開催され、酷暑の中、100名以上の方に参加いただきました。

参加者の方からは
・暴落後でもこれだけ多くの人が続けているんだ!
・今まで一人で淡々と歩いていたが、共通の話題が話せて楽しい!
・STEPN固有のワードが当たり前に通じて嬉しい!
など、いろいろな方からポジティブな話を聞く事ができました。

そして、このイベント参加者の中から、のちに開催する様々なイベントのスタッフとして手伝ってくださった方が大勢現れました。
イベントでの体験やイベント運営・ユーザの想いに影響を受け、自分も何かしたい!と熱い気持ちを持ってくださった方が多かったと考えています。

また、同年9月には「STEPN全国MEETUP」を開催しました。豊洲などの大規模なイベントで盛り上がる一方、東京へなかなか足を運べないユーザも参加できるようなイベントをしたい、という経緯から、日本全国の各地でユーザ自身が会場の主催者となり、その開催を有志運営がサポートする形で、イベントを行いました。

動画では各会場の中継を行いつつ、現地の楽しそうな様子が映っています!

各会場数名~20名程度の小規模開催する事で、参加者同士が密接に関わり合い、各地でも関係性を構築する事につながり、2025年までに計7回開催、いずれも全国で十数~30か所以上の会場が立ち上がり、延べ100~300名の方々に参加していただきました。

3.気軽に多くの人が参加できるスペースやオンラインイベント
STEPNで歩きながらXのスペースを聞いたり、自分で立ち上げる方が多くいらっしゃいます。数年前は下手すると平日・休日問わずゴールデンタイムは必ず誰かがスペースをしているくらい、多くの人達が実施、参加していました。今でも全時間帯でいえば、誰かしらが毎日行っている状況であり、スペースのテーマに沿って意見を交わしたり、雑談でスピーカの人となりを知るなど、オンライン上でも活発に交流が行われています。

また、ユーザが自主的に企画と賞品を用意し、オンライン上で開催するイベントも多く行われてきました。STEPNの靴を配ったり、GSTやGMTなどのトークンを企画でGiveawayするなどです。また、我々アンバサダーも運営の予算や、時には各自自腹で企画を立ち上げています。私も過去にダイエット企画やクイズなど様々な企画を行ってきました。

2026年2月には突発的でしたが、こんなGiveawayも行いました。

このように、オンラインが盛り上がっているからこそ、リアルイベントでも参加する方がいますし、その逆もしかり。今でも「#STEPN」とXで検索すれば、多くの方の投稿を見る事ができます。

4.外部への露出やネットワーク形成:コラボイベント・出展・登壇
アンバサダーとして他のプロジェクトとのコラボイベントを開催や、WebX等のカンファレンスへのブース出展や登壇など行ってきました。
2026年2月も、ピクトレさんとのコラボイベントを開催していました。

他にも、ユーザの皆さんが他プロジェクトで結果的にSTEPNを知ってもらう機会を作ってくださったり(例えば、他プロジェクトのAMAで、STEPNからクリプトに参入し・・・など)、STEPNを知らない層へのアプローチも行っています。

やや回顧っぽい内容になりましたが、イベントとしてはまず皇居と豊洲、そして全国MEETUPによって、日本のSTEPNコミュニティはリアルでの結束力が非常に強くなり、オンラインでの交流やイベントを繰り返す事で、関係性が広がっていったと考えています。
イベントの開催はコミュニティを形成していく中で重要だったと考えています。

なお、全国MEETUPはJapanese Fan Community(JFC)という有志コミュニティ協力のもと開催してきました。2026年以降は、公式/非公式の誤解が生まれないよう、参加者募集・管理などのイベント運用をアンバサダーが管理する環境で完結する形に整理し、形を少し変えて継続していく予定です。

続いている理由はコミュニティやイベントだけではもちろんない  

そもそも、「イベントがうまくいっていた」「楽しむ人が増えた」の根本には、以下のような点があると考えています。
・プロダクトのローンチやアップデートも多く、FSLも金銭面でそれら盛り上げる策を打っていた
・暴落後も多くの人が続けていた(歩く・走るが習慣化すれば、可処分時間の奪い合いでは強力に作用する)
これらがコミュニティを活発にしていたのは間違いありません。

これらがあった上でイベントがあったからこそ、4年以上続くコミュニティができているのではないかと考えています。

コミュニティが盛り下がってきている理由と改善案

あんまり、私がこういう見出しは使わない方がいいとは思うのですが、逆に「現在も、昔と変わらず盛り上がっています!」というのも、正直違うなと思いまして、この見出しで書いていきます。

盛り下がっているとは何か

そもそも、"盛り下がっている"とは何を指すか?ですが、コミュニティの価値が消えたとか、STEPNをプレイする楽しさがなくなったという意味ではありません。以下のような状態を指すのではないか、と考えています。
「新しい人が入り、情報が前向きに循環し、イベントが新しい出会いと継続の動機になる」状態から
 ↓
「不満や不安の比率が増え、参加者が固定化し、同じ努力に対するリターン(熱狂・目新しさやワクワク・達成感)が小さくなっている」状態

その結果、同じ施策や仕組みを実施しても「前ほど楽しくならない」「前ほど人が増えない」と感じやすくなる事が考えられます。
これはXのタイムラインの話題や、イベントの参加率・新規比率、公式への期待の変化など、複数の情報を元に、「ユーザからどう見えるか?」でイメージしました。

これらについて、「プロダクト側」、「コミュニティ側」に分けて書いていきたいと思います。
なるべく広い範囲についてまとめたため、突っ込みどころは多数あると理解しています。また、やや求めすぎな項目もあるかもしれません。

ここに記載の内容は私の個人的な意見と推測であり、FSLからそのような情報提供があった事実は一切ありません。あらかじめご了承ください。

プロダクト側によるもの

大きくは以下4つの観点に分かれています。
1.FSLエコシステム
2.公式への信頼
3.ユーザとFSLとの価値観や期待値のズレ
4.わかり辛さや手間

これらについて
・ユーザが感じている不満や不安
・改善案
をまとめました。
あくまで私目線ではあるので、様々な考え方の中の1つと思ってもらえればありがたいです。
改善案について、公式の組織状況、権限、リソース、予算配分など、公式側の事は私もわからないため、特にそのあたり考えずに書いています。

1.FSLエコシステム

日本語版
English version

プロダクト1つ目は「FSLエコシステム」ですが、多くの方が認識している通り、現状のエコシステムは課題が多くあると思います。
特に、日常のトークン消費の不足や価格以外の達成感の不足が挙げられます。スポットごとのイベントや出来事よりも、エコシステム内の日々の消費行動に紐づく仕組みと、ユーザがトークンを売るよりもアプリを続けられる便利さ楽しさがあるとよいですね。

また、昔よりも稼ぎにくい(手に入るドル/円ベースの価格が下がっている)現状から、稼げるようになるのはユーザも望んでいると思うのですが、そうなるようエコシステムにテコ入れをすると、テコ入れを利用した利益の奪い合いとなり、逆に"さらに稼げなくなる"という状況や、今残っているユーザ同士の争いが起きてコミュニティ自体がなくなってしまうリスクがある思うので、エコシステムだけを考えたテコ入れや施策よりも、ユーザが日常的に遊び続けられる(使う・達成する等)体験や機能を増やしていくと、その先に結果として"稼げていた"につながっていく気がしています。

また、2025年11月にGasHero、GameHUB、GMTPAY等、FSLの一部プロダクトのサービス終了が発表されました。これらはエコシステムへの影響が大きいと考えています。
特にGMTPAYは、取引所を介さない出口がなくなってしまったのは痛いですね・・・。ただ、自社ブランドでの決済サービスは維持コストが高く、収入が少ないビジネスと一般的にいわれているらしく、非常に残念ではあります。

2.公式の信頼を回復するために

日本語版
English version

プロダクト2つ目は「公式の信頼を回復するために」です。ここは特に多くの方が認識している点が表の中に挙げられていると思います。特に何らかの不利益やネガティブな体験をしたユーザは言いたい事が多いと思います。

そもそもですが、公式の内部体制についてユーザはもちろん、アンバサダーにも公開されていないため、どの役割の人が何人いるのかだったり、どういうプロセスを通って我々の目に触れる形で出てきているのかはわかりません。が、このあたりはプレイしているユーザに直接影響が出やすく、Xで話題になりやすい内容なので、公式にはぜひ改善していただきたいところです。

3.ユーザとFSLとの価値観や期待値のズレ

日本語版
English version

プロダクト3つ目は「ユーザとの価値観や期待値のズレ」ですが、ここも1つ前と同じように、X上で議論されやすい点だと思います。

例えば、ここ最近でSTEPNのアップデートの目玉であるレジェンダリースニーカーですが、現時点での公式からの供給方法は
・オークションでの販売
・少数の貢献者やランダムにエアドロップ
・スニーカーデザインコンテストによるごく少数の配布
という形で数を絞ったリリースがされていますが、現状ですと「エピックより強いステータスを持ったスニーカー」、「所有することでコミュニティから注目される」という点しかメリットがないように感じます。また、今までレジェンダリーをエンハンスするためにソケットを厳選した靴を何個も準備している人たちにとっては、このような形で先出されるのは不公平に感じる場合もあります。

ユーザの期待としては、レジェンダリーの実装で
・エコシステムがポジティブに改善される仕組みが同時に実装される
・エピックと比べてステータス以外の異なる価値が存在する
・エコシステムを壊さず、より強烈なインセンティブもしくは特典が得られる
といったあたりがあるのではないかと思います。なぜなら、エピック実装された2022年4月以来、3年半以上時間を空いており、ユーザから見れば"満を持して"のリリースとなっているからです。

このあたりのユーザの期待や希望に対して、例えば「計画があってこういう配り方をしているんだ」、「実は今後レジェンダリーを使った〇〇という仕組みを考えている」など、期待を潰さない発信をリリースと合わせて行った方が良いと思います。

4.わかり辛さや手間がある

日本語版
English version

プロダクト側4つ目は「わかり辛さや手間がある」です。この点も非常に重要なポイントだと思っています。過去の様々なアップデートによって、2022年当時よりも、オンボーディングはしやすくはなっていると思います(クリプト自体の発展も含め)。ただ、初めてクリプトを触る方や不慣れな方にとっては、まだまだハードルが高かったり、わかり辛い点が多々あり、1人でプレイを始めるのは大変です。
そうなると、せっかく興味を持ってくれた人はプレイを断念する可能性が高くなり、既存のユーザもそこまで手取り足取りに教える方は多くなく、現状以上に簡単なオンボーディング方法が必要だと感じます。

また、これは既存ユーザに当てはまるのですが、FSL ID周りは、最新情報を追っている人でもわからない部分、人知れずアップデートされている部分があったりします。

これらによって、新規ユーザの参加ハードルになったり、既存ユーザのストレスや情報疲れになっている可能性は高く、公式による情報発信や改善が求められます。

コミュニティ側によるもの

続いてコミュニティ側ですが、こちらは大きく以下3つの観点に分かれています。
1.コミュニティが疲弊する
2.コミュニティに新しい人が入ってこない・入っても定着しない
3.イベントが知り合いばかりになってしまう

これらについて表には、「コミュニティで起きていること」と「ユーザ一人ひとりができること」という列でまとめました。
表内前者の列は、私が4年間コミュニティに関わる中で見えてきた事を整理しています。もちろん、全員に当てはまるものではありません。
後者の列は、上記に対し、「各自が自分を守りながら、自分がいる"場"も守るためにこういう事を考えたり実行すると良いんじゃないか?」というイメージで書きました。

なお、表については、誰かを縛ったり、取り締まるためのルールではありません。X上の投稿やコミュニティでの振る舞いは各自の自由であり、誰かが強制できるものでもありません。
ただ、自由な発信の積み重ねが「ユーザ間の空気」を作り、その空気が新規層・復帰層・ライト層の参加・発言のしやすさや、既存ユーザの疲労につながると考えています。

また、これらは、プロダクト側の理由に大きく影響を受けていると考えているため、本項目から読み始めるよりは、一つ上の「プロダクト側によるもの」から読んでいただいた方が良いと思います。

1.コミュニティが疲弊する

日本語版
English version

コミュニティ1つ目は、「コミュニティが疲弊する」です。皆さん、タイムラインを見て思うことがある方はたくさんいらっしゃると思います。私もです。
もちろん、変わらずSTEPNを通じて、素晴らしい出来事や楽しい出来事が起きていることは事実あります。ただ、過去から見ていくと、明らかに不満や不安、改善要求といった声の割合が増えていると思います。
ですので、現状に対する想いや意見を押し殺さず、なるべく建設的なコミュニケーション行う事、そして重要なのは「自分を大切にする」という事だと思います。
STEPNを盛り上げよう!楽しもう!と奮起するあまり、その反動で疲弊し過ぎてしまい、Xから去る、STEPNをやめてしまう、といった事になっては本末転倒だと思います。

2.コミュニティに新しい人が入ってこない・入っても定着しない

日本語版
English version

コミュニティ2つ目は、「コミュニティに新しい人が入ってこない・入っても定着しない」です。この項目名だけを見ると、盛り上がっていない・落ち目のコミュニティに入るわけない、と思われるかもしれませんが、実際に2026年に入ってプレイを始めた方、再開された方をXで見かけましたし、そこだけじゃないと思っています。

特に、2022年の全盛の記事がネット上に溢れ、その時点から全く更新されず、しかし今も検索TOPに出て来るというのは、始める方も参加する方も、最新の情報を探すのがめんどくさくなってしまいますし、躓くとそのままやめてしまう可能性が高くなってしまいます。ただ、この点は今のAIがかなりイケているので、最新情報と最新の始め方をAIに聞きながらやっていくのが最適解になっていきそうな気がしています。

また、今のSTEPNを伝えるコンテンツを増やすのも重要だと思います。私が書けって話だけではなく、色々な方がそれぞれの考え方・視点で書くことで今の雰囲気を伝えることができると思います。最近、こちらもAIを使って作成されている方もいるので、以前よりもハードルはかなり下がっていると思います。

3.イベントが知り合いばかりになってしまう

日本語版
English version

コミュニティ3つ目は、「イベントが知り合いばかりになってしまう」です。特にリアルイベントに参加されている方は、この感覚があるのではないでしょうか。

知り合いが多い分には楽しいので、あまり気にならない方も多いかもしれませんが、実態として関係性が深くなってくると、気の合う人同士で個別に連絡を取り合って集まり、それで満足すると、色々とルールや制約の多い公式イベントには顔を出さなくなってしまう・・・みたいな方も中にはいらっしゃいます。私はそれが悪いとは全く思っておらず、個別で会ったり集まるのは自由ですし楽しんで欲しいです。ただ、イベントを運営する側から見ると、徐々にイベントで人を集めることが難しくなってきているな、と感じており、悩みの種となっています。
もちろん、上記の理由は人を集めることが難しくなっている理由の中のほんの一部です。STEPNが盛り上がっていれば解決する話だと思っています。

いつもイベントへ来てくださる方には、本当に感謝です。ありがとうございます。

また、このような状態になっている一旦として、これまで日本ではイベントを多数実施し、ユーザ同士の交流が活発に行われた事によって、人の輪の広がりが一定まで到達してしまった、という可能性が考えられます。
そして、イベント運営側としてこの可能性は感じてはいるものの、現実問題、そもそも人が集まるのか? / 実験的なイベントにコストをかけられるか?など、新規向けイベントの開催は中々ハードルが高く、うまくやらなければいけない、と考えています。


と、ここまでかなり踏み込んで課題と改善案を書いていきましたが、このような状況・出来事がありつつも、我々は明日を向いて歩き続けています。
それはなぜか? 次の項目で書いていきます。

それでも私たちがSTEPNを続ける理由

ここでは、私たちユーザが1つ前の章で挙げたような課題が多数ある状況でも、STEPNのプレイをやめずに、続けている理由について考えていきます。

私が思うに、大きく2つあると考えています。
ひとつは、投資(時間・お金)を“別の価値(健康・コミュニティ)”へリバランスできた事。もう一つは、たとえ小さくても"稼げる状態"が残っていること。
ただ、稼げる事を極端に重視する人の場合、この4年間で続けている人はほとんど残っていないように思います。
続けている人ほど、稼ぎの比率が下がっても続ける事ができる別の価値を感じているのではないかと思います。

そして、"別の価値(健康・コミュニティ)"ですが、次にいずれかが該当するのではないかと思います。それぞれを解説します。

生活や身体への良い影響・変化があった

  • 生活の一部(日常)として、食事や睡眠、仕事などのようにSTEPNの時間が割り当てられている

  • 健康診断の数値向上や体重減少、STEPNをプレイすることで体調・体力・メンタルの安定や維持ができていると感じている

  • 散歩からジョギング、そこからランニングへと発展する事ができ、続けていきたいと思っている

  • 今日もエナジーを消費するためにSTEPNしよう、という外に出る理由になっている

  • 家族や身近な人とSTEPNをプレイする / STEPNが共通の話題になっている

今も続けている方で、ここに該当する方は非常に多いのではないでしょうか。STEPNが日常に組み込まれ、それがなくなってしまうと生活リズム自体が崩れる恐れがあるほど、価値を得られている / 感じている、という方々です。

私自身も、STEPNきっかけでランニングをするようになり、2023年には体脂肪率が20%台⇒12%台に下がりました。こういったきっかけを与えたり、継続を促すという点でも、STEPNはなくてはならない存在だと感じています。

2023年12月は自己最高の体脂肪率12%台を達成。
2年ちょっとで戻してしまったので、ダイエット再開中

人とのつながりや居場所となった

  • 新しい(今までなかったタイプの人含む)人間関係ができた

  • 一人じゃない感覚がある(仲間がいる)

  • 情報が集まる / 解説される場があり情報が追いやすくなる

STEPNを入り口に、新しい人間関係を築き、自分の新たな居場所を作る事ができた方はいるのではないでしょうか。今までの家族や友人、会社などとは異なるコミュニティに属することで、孤独を減らし、STEPNから離脱する可能性を下げる事につながっていると思います。

居場所がある、という心地よい関係性やつながりにSTEPNが一役を買っているということですね。私もSTEPNをしていなければ、一生で会わなかったであろう人達と出会い、刺激をもらったり、貴重な経験をしているな、と感じています。

2023年7月の大規模MEETUPの集合写真(300人超)
※X掲載済みの写真です

達成感が得られるようになった

  • 報酬の中心が、金銭 ⇒ 称号・達成感・記録・継続へ移行

  • 日々の行動が小さな成功体験が積み上がる

  • 自己効力感(続けられる自信、やり切れる感覚)が手に入り、目標達成に向けた努力を惜しまず、ちょっとくらい失敗しても再挑戦できる

ここは特にSTEPNのバッジやリーダーボード、毎年公開される前年のMove記録のRecap(振り返り)などが該当します。こういった称号や、称号を獲得した達成感、コミュニティ内での称賛など、お金だけではない、満足できる方向に価値が移っていると考えられます。

ゲーム的な要素ではあるものの、それを自分の体を使って達成するため、得られる達成感、充足感は非常に大きいものがあるはずです。
私も1月にSTEPNのイベントで21kmを走り、バッジをゲットしましたが、達成感は非常に大きかったです!

判断力とリテラシーが鍛えられた

ここは続ける理由というよりも、STEPNが自分に残した価値という面が強いですが、STEPNがクリプトや投資のきっかけとなった人も多いはずなので記載します。
主に、損に関する面と、利益となる面の2つに分かれると思っていまして、次の通りです。

①損を抑える力がついた

  • 価格変動による含み益と含み損への耐性、期待値の感覚がわかった

  • 税金や確定申告に関する知識と経験

  • 新興銘柄やmemeのノリと怖さと現実の切り分け

  • scamへの耐性(詐欺の典型パターン、検証習慣、一次情報の確認)

  • 他責よりも自己責任で考え、自己研鑽を続ける

  • X上での煽りや盛り上がりに乗らず、現状を俯瞰し冷静に判断する

②機会を作り利益を生み出す力がついた

  • STEPNを入口に、他のブロックチェーンゲームや、クリプト関連プロダクト、AIなどに触れる癖がつく

  • 学び(記事閲覧や動画視聴など)で終わらず、制作や他者貢献に活かすことができている

    • 具体例:ツール作成、翻訳、記事、イベント運営、コミュニティ貢献 ⇒ 仕事や副業につながった

良くも悪くもSTEPNでは、アセットに価格がついて値段が動き、値動きに応じたユーザの行動によって、相場が形成されていきます。ユーザとして市場に参加している以上、誰しもかならず何らかの"損失"もしくは"利益"が発生します。私たちはそういった様々な出来事を通じ、損をしたり利益を得て、経験を積んでいる(以前より情報強者に寄っている)と思います。

実際、過去にSTEPNで利益をうまく上げているユーザが、他のブロックチェーンゲームでも効率よく立ち回っている様子を見かけたり、AI方面に興味を持って取り組み、効率化や自動化等された方もいらっしゃいました。
STEPNを入り口に積み上げた力を他のプロダクトやお仕事につなげるなど、他領域での実績に活きている、ということになります。

STEPNは何があれば再び盛り上がるか

ここまで、コミュニティが形成された経緯と、盛り下がってきている理由、そして、それでも続ける理由について書いてきました。
最後に、”STEPNが再び盛り上がるために何が必要か”について、私の考えを書いていきたいと思います。

再び盛り上がるとは何か

まず前提として、2022年前半のような熱狂が再来するかというと、正直かなり難しいと思います。というか、個人的にはあのような暴騰・暴落はあんまり来てほしくないです・・・。

あの時期は、クリプト市場全体のバブルと、Move to Earnという概念の新しさ、そして"稼げる"という強力なインセンティブが重なった結果、異様な熱狂となりました。今後、同じ条件が揃うことは、おそらくないでしょう。

ですので、再び盛り上がるの定義は、あの熱狂の再現ではありません。私が思う再び盛り上がっている状態は、次のような状態です。
・既存ユーザが「続けていてよかった」と定期的に実感できる
・新しいユーザが「始めてみようかな」と思える入口が整っている
・コミュニティの中で、前向きな話題や新しい挑戦が自然と生まれる
・外から見た時に「まだ続いているんだ」ではなく、「面白そうなことをやっている」と思われる
・STEPNユーザだけでなく、外部の人達から明示的に応援(ポジティブな話題や発信をしてくださる)される

これは、2022年のようなタイムラインを席巻する規模である必要はなく、むしろ"細く長く活気がある状態"を続けることが、今のSTEPNにとっての盛り上がりなのではないかと考えます。

プロダクト側に期待すること

「コミュニティが盛り下がってきている理由と改善案」の章でまとめた改善案から、まずはプロダクト側について、特に重要だと考えるポイントを3つに絞ってお伝えします。

①日常的な消費と達成のサイクルを作る
改善案でも触れましたが、「稼ぐ」ために歩くのではなく、「使う・達成する」ために歩く、というサイクルが重要だと感じています。
例えば、バッジやリーダーボードのように価格に依存しない達成感を得られる仕組みを今よりももっと充実させる事によって、トークン価格に一喜一憂しない体験を作りこんでもらうのが良いでしょう。
STEPNは「歩く・走る」という行為が根幹にあるため、ゲーム内の達成感と身体的な達成感、そして報酬(金銭・非金銭)が重なる設計の仕組みが充実すれば、独自の強みになり得ると思います。

②ユーザとの対話を増やす
課題として「公式への信頼」や「価値観と期待値のズレ」を挙げましたが、これらの多くはFSLが何を考えているのかがわからないことから生まれていると思います。
全てを公開する必要はないと思いますが、ロードマップの進捗共有や、施策の意図の説明など、ユーザに対して一緒にエコシステムを作っていると感じてもらえるコミュニケーションが公式側から増えてくると、批判よりも建設的なフィードバックが生まれやすくなると思います。
完璧な回答である必要はなく、「今ここに取り組んでいる」「この課題は認識している」程度でも、ユーザにとって沈黙よりはずっと良い効果があると考えます。

③新規ユーザの参入障壁を下げる
現状のSTEPNへのオンボーディングのハードルはまだ高いです。
特にクリプトに不慣れな方に対して、ウォレット作成からNFT購入、実際にプレイ開始するまでの導線を、可能な限りシンプルにすることは必須だと考えます。
昨今のAIエージェントの台頭により、このあたりがチャット形式でやり取りしながら、自動でパパパッとできてしまうようになったらいいな、と思います。

コミュニティ側でできること

プロダクト側の改善を待つだけでなく、「コミュニティが盛り下がってきている理由と改善案」の章の表内”ユーザ一人ひとりができること”に記載したように、私たちユーザでもできることはあると考えています。

①自分の体験を発信する
STEPNをプレイしていて良かったこと、変わったことなど、ポジティブな内容を発信することが重要だと考えます。
これは、一人一人が持っている「稼げる以外の価値」だと思います。バズらせるような内容である必要はなく、「今日も歩いた」「こんな景色を見た」「体調が良くなった」といったポストの積み重ねが、外から見た時の、このコミュニティ、楽しそうだなという印象につながります。
(それでいうと、私は普段そこまで高頻度にそういった投稿をしておらず、私にも突き刺さる部分ですが、、、)

また、批判をするなとかそういう事ではありません。建設的な批判とポジティブな体験・発信とのバランスが、タイムライン全体の空気を変えていくと思います。

②新しい人を歓迎する空気を作る
新規ユーザの参入と定着はコミュニティの持続性に直結します。
新しく始めた方や復帰した方のポストに反応する、わからないことがあれば教える、初参加のイベントで声をかける。こういった小さなアクションの積み重ねが、このコミュニティは居心地が良いという空気を作ります。

この点については、多くの方が「STEPN始めました!」「復帰しました!」といった投稿にいいねやコメントをされているところを目撃しており、投稿者側からすると「こんなにたくさんいいねが付くんだ」といった反応をされる方もいた記憶です。
特にアンバサダーのかみさんの反応速度と反応数は素晴らし過ぎる…!!!

コミュニティが内輪で盛り上がり過ぎると、外から入る人にとってはハードルが高く見えてしまうので、既存ユーザにとっては当たり前でも、新しい人にとっては全てが初めてだということを、少し意識するだけで変わる事があると思います。

③プロダクトへの期待と日々の楽しみを分ける
プロダクトに対する要望や改善提案は、もちろん必要です。
ただ、その期待が叶わないからといって日常のプレイまでが辛くなってしまうのは、もったいない事だと思います。

「それでも私たちがSTEPNを続ける理由」の章の中で挙げた「生活や身体への良い影響」「人とのつながり」「達成感」などは、プロダクトの方針に関わらず、今この瞬間もご自身が得ている価値といえます。

公式への要望は要望として伝えつつ、日々のプレイの中にある小さな楽しさにも目を向ける。長期間にわたってSTEPNをプレイしている私たちユーザだからこそ、このどちらもできると私は考えます。

盛り上がりへの3つのフェーズ

本章で、課題の改善案から、「プロダクト側に期待すること」、「コミュニティ側にできること」をそれぞれ絞ってお伝えしましたが、それ以外に挙げていた課題と改善案も含め、すべてを一度にやろうとするのは現実的ではありません。優先順位を間違えると、打った施策の効果が薄くなったり、逆効果になってしまう事もあります。

例えば、エコシステムの不満や公式への不信感が大きいまま新規ユーザを集める施策を打っても、その人たちはネガティブな空気に触れて定着しにくいですし、既存ユーザが疲弊している中でイベントの数だけ増やしても、運営もユーザも消耗してしまいます。(今そんな感じになっていると認識しています)

ですので、あわせて盛り上がりを作るには、今まで挙げてきた「改善案」の内、どこから手をつけていくのが盛り上がりに効果的につながるか、も重要だと考えています。それを以下3つのフェーズにわけて考えてみました。

日本語版
English version

フェーズ1では、今いるユーザの離脱を防ぐ最低限のラインがここであると考えていて、ユーザが安心して続けられる状態を作るためにまずはここを手当てする必要があると考えています。
フェーズ2では、ユーザが安心してかつスムーズにオンボーディングされ、毎日使い続ける理由を強化する必要があると考えています。
フェーズ3では、エコシステム復活への施策を投入し、ビジョンを語ってコミュニティと共にSTEPNを盛り上げます。

今までもコミュニティ内では、
・新規が来るためには…
・エコシステムへの施策が…
・STEPNの機能として実装してもらいたいのは…
など、様々な議論がなされていました。

それらの実施はフェーズ1、2と多少平行してもよいと思いますが、本格的な実施はフェーズ3からでないと、新規ユーザは定着せず、既存ユーザの応援も乏しい状態が続いてしまうと考えています。


最後に

改めてですが、上記は私から見てまとめた内容ですので、もっと優れた意見はあると思いますし、現実的に上記を達成するのは無理だよ!と思う方もいるかもしれません。

ですが、この4年という時間は、クリプトの世界では非常に長い時間です。多くのプロジェクトが消えていく中で、STEPNが今も続いていること、何より、今も毎日歩いているユーザが多くいること。
それ自体が、STEPNの持つ底力だと思います。

正直、この記事を書きながら「こんなに踏み込んで書いて大丈夫か」と思いましたし、逆にここまで踏み込んで書かないと、私が記事を書く意味がないのではないか?と考え、かなり細かい粒度で書きました。その甲斐あって、公開しても良いと思えるレベルにまとめる事ができたと思っています。

とはいえ、ここまで書いてもなお、自分でもまだ答えが出ていない部分もあります。
ただ、課題を直視しないまま「盛り上がろう!」と声をかけるだけでは、前に進めないと感じています。この記事で現状を正しく認識していただき、皆さんが考えるきっかけになれば嬉しいです。

STEPNの価値はまだなくなっていません。 私たちがそれを改めて認識し、これからもその火を絶やさず大きくしていけるかどうかは、公式はもちろんのこと、一人一人のユーザの行動と発信にかかっている部分もあると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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