ライブウィークダイアリー【5/4~5/10】
どうもです。
5月4日~5月10日にあったライブレポになります。興味あるライブだけでも読んで頂ければ幸いです!
【5/4(Mon) ubique 1st Live『First Blue Note』@白金高輪 SELENE b2】

"ひとりがいい、ひとりもいい。"をコンセプトに掲げる、Composer・瀬名航と、Vocal・鎖那による音楽ユニット、ubique。初のワンマンライブに行ってきました。結成は2025年4月28日。僅か約1年で現地ライブまで辿り着いてくれた事に、まず感謝したいですね。会場もそこそこ大きかったですが、古参ファンも多く、無事にソールドアウトとなりました。海外から訪れているファンの姿も見受けられましたね。ライブは、2人と交流があるメンバーが駆け付けた生バンド演奏となりました。
Vocal:鎖那、Guitar:瀬名航、Keyboard:Akki
Bass:へくぼき、Drums:大竹美希
遂にこの景色を観れた。その事実だけで、胸がいっぱいになる、そんなライブでした。初ライブという事もあり、序盤は緊張してる雰囲気も伝わってきましたが、曲を重ねる毎に、ステージとフロアの空気がゆっくりと馴染んでいって。クラップや声出し、ペンライトなど、それぞれが思い思いの形で音楽を受け取りながら、同じ温度を共有していたのが印象的でした。彼等らしい、とても穏やかで、優しい空間だったと思います。
バンド演奏も相当練習してきたであろう、バッチリでしたね。加えて、演出周りも良かった。ステージ背後にはMVやリリックモーションが映し出されていて。生音と合わせて、より立体的に世界観を浮かび上がらせていく。ライブだと更に色彩が鮮やかに、暖かったです。柔らかな光に包まれながら浸っていると、ふとした拍子に、自分でも気付いていなかった感情をそっと掬い上げられる瞬間がありました(詳しくは後述します)。
セトリは、リリース済みのオリジナル楽曲を網羅。さらに、約8年前まで遡り、ubique結成のキッカケとなった「ひとり旅」と「aimai」も披露されました。古参ファンの感動はひとしおだったはず。鎖那さんからは少しMCもあり、「深夜にひとり考え込む時間がよくある、その時に俯瞰して見る自分と、本当の自分がいて。瀬名さんの曲は本当の自分に向き合わせてくれる(意訳)」と語っていました。今思い返してみると、ubiqueを象徴する様な、言葉だったなと思います。
特に素晴らしかったのは、本編ラスト。「青夏塗りの蝶々」から「CITY」へ繋いだ流れです。「青夏塗りの蝶々」に関しては、音源では涙腺を刺激される様な視聴体験は無かったんですが、ライブで化けましたね…。ラスサビの時に、ステージから放たれた音や言葉、歌声が、凄く自分の深い場所まで降りてきてると云うか。普段は蓋をしていた感情、輪郭の曖昧だった想い、そういう類を、そっと照らし出してくれた、そんな感覚があって。説明しきれない、今迄にないタイプの感動でした。鎖那さんの歌声にも、"確実に何か宿っていた"気さえします。グッと来て、素直に泣きでした。
「CITY」では、瀬名さんが「ubiqueの思想を込めた、自分語り100%の曲。ubiqueは、アーティストであり、物語であり、嘗ての自分が朧げに求めていた居場所です。皆んなにとっても、そうであったら嬉しい」と語っていたのも印象に残っていて。元々、寄り添う様な優しさを感じる楽曲でしたし、ライブを強く意識した歌詞だとも思っていました。ですが、それだけではない特大感情が込められていると知って、更に好きな曲になりましたね。ライブで、一人ひとりが大切な感情を持ち帰れる、フィナーレに相応しい、これからも愛されるであろう1曲でした。
瀬名さんは、今回が人生初ステージとの事でしたが、「ひとりぽっち」ではギターソロも披露して、カッコよかったですね。ubique以外でも、彼が手掛けた楽曲に沢山触れてきたので、パフォーマンスを生で観れた事が純粋に嬉しかったです。MCでも、「こんな沢山の声援をもらえる日が来るとは思わなかった」と嬉しそうに語っていました。一方で鎖那さんは、約9年ぶりのステージだそう。そよ風の様な柔らかくキュートな歌声はライブでも健在で、バンドサウンドの中に、心地好い浮遊感を生み出していました。
アンコールでは、「踊りたがっている」をスペシャルバージョンで再披露。メンバー全員、笑顔が溢れ、自由に動き回ったり、ファンに手を振ったりして。その姿からは、ライブの時間や空間を、惜しみなく味わっている事が伝わってきて、同時に凄く純粋な音楽愛を感じて、此方も笑顔でした。
ライブを経て、ubiqueの楽曲を聴いていると、"ひとりでいていいんだ"って思えます。良い意味で、強がりでも、諦めでもなく。昔から、自分はひとりが好きだし、ライブハウスに行き始めた頃も、この日も勿論、ひとりでした。そんな居場所があったからこそ、生き延びて来れたとさえ思います。ここは、自分の輪郭を取り戻せる大切な場所だと、これからも大切にしていきたいなと、改めて、思い出させてもらった夜でした。
2ndライブは11月3日に品川インターシティホールにて開催決定。またすぐに逢えるの、嬉しいですね。これからも彼等のペースで、少しずつ、デカくなっていって欲しいです。本当にありがとうございました!
ubique 1st Live『First Blue Note』
— ubique (@ubique_city) May 4, 2026
無事終演しました。
ご来場いただきありがとうございました!✨
本日のセットリストを公開いたします。
ぜひご感想は #ubique1stLive をつけて呟いてください!🕊 pic.twitter.com/THZD00y56C
【セットリスト】
1.SE(First Blue Note)
2.踊りたがっている
3.bAd Gravity
4.お困りメイビー
5.ひとり旅(ubique ver.)
6.aimai(ubique ver.)
7.どうか届きませんように
8.夕焼けと風邪薬
9.選り好み
10.独白(ひとりぽっち)
11.ひとりぽっち(long outro ver.)
12.君の人格、最悪であれ
13.青夏塗りの蝶々
14.CITY
(encore)
15.踊りたがっている(climax ver.)
【5/6(Wed) Melty R.I.P. Last Live「Melty glitter」@代官山SPACE ODD】
VTuber事務所「Re:AcT」所属、月紫アリアと九楽ライによるユニット、"めるりぷ"こと、Melty R.I.P.のワンマンライブに行ってきました。九楽ライの5月30日の卒業に伴い、これがMelty R.I.P.として、本当に最後のステージ。正真正銘のラストライブです。九楽ちゃんの事がずっと好きで、当然、めるりぷも好きだったので、流石に行かない選択肢は無かったですね。2公演開催で、昼はファンミ、夜がライブとなりました。

昼のファンミは約1時間ほど。カバー曲披露やトーク、企画コーナーなど、ファンとの距離感が近い内容が中心でした。カバーは今流行りの「好きすぎて滅!」が印象的でしたね。めるりぷにもハマっていて。トークパートでは、挙手制で2人へのメッセージを伝える時間も。「恥ずかしがるな!もっと手を上げろ!ニャーって言いながら!」という、アリアちゃんからの無茶ぶりに、沢山のオタクが従ったら「きもー!」って返されてて、笑うしかないw 流石アリアちゃんでしたね、あしらい方がプロ。
さらに、めるりぷ恒例の"にゃんて言ってるでしょう!"コーナーも。交互に問題を出題していく形式で、アリアちゃんはかなり難易度高め。ヒントを貰いながら何とか正解していく感じでしたが、九楽ちゃんは「一番好きなゲーム」など優しめのサービス問題でしたね。終始、積み重ねてきた関係性があるからこそ成立する、ファンミらしい空間。2階席から眺めていたんですが、それぞれが自然体で、その時間を味わっていましたね。
夜公演。昼公演以上にフロアには人が集まり、ほぼソールドアウト状態。もうそれだけで嬉しかったですね。VTuberシーンを見ていると、時に突然と別れが訪れる事もあるので、こうして最後に晴れ舞台を用意してくれて、感謝しかありませんでした。そんなラストステージ、約60分。一瞬みたいな時間でしたが、最後までちゃんと見届ける事が出来て良かったです。
溢れる熱量と笑顔、そして涙。この世の何よりも輝かしい時間が存在していたと思います。「Melty glitter」というライブタイトルには、"今日という1日が皆んなの心の中で、ずっと煌めき続ける想い出になるように。Melty R.I.P.の残してきた時間が、この先も光り続けるように"、そんな願いを込めたとの事。正にその通りのライブで、ステージ上の演出やパフォーマンスは勿論、それぞれが持ち合わせた想い出や感情までもが、未来へ向けて煌めきを増していく、そんな夜だったなと。

オリ曲は、アイドルソングや電波ソングを軸にした、ファンシーでキュートな世界観を纏いながら、その内側にはオタク文化の影が根付いていて。改めて、良い意味で癖のある唯一無二のユニットだったなと思います。加えて、この日はカバー曲も交えながら、クールにも、エモーショナルにも、満遍なく挑戦したセトリでした。特に印象的だったのは、九楽ちゃんソロによる「flos」。これまで歌枠などでも何回も歌ってきた、十八番なので、現地ライブで聴けて嬉しかったですね。ダンスもしなやかで美しいのよ。
アリアちゃんの歌声は、少し小悪魔的で、後を引く可愛さがあります。一方で、九楽ちゃんの歌声は、丸く柔らかく、そっと包み込んでくれる感じ。声質的に対照的な部分もあるし、ウィスパー寄りになると似ているなと感じる瞬間もあって。甘さの中に、この2人ならではの不思議な中毒性がありますね。ライブだと元気なアイドルらしさがより出るのもグッド。
ダンスパフォーマンスも、本当に過去イチ良かった。本人達も言っていたけど、明らかに仕上がっていて、完璧だった。息遣いや足先まで揃う様な呼吸感があって、ここまで積み重ねてきた時間や絆が、自然と動きに滲み出ていた気がします。むっちゃ可愛くて、綺麗だった。ここまで個性がピタッと噛み合い、互いを引き立て合えるアイドルユニットは、VTuberシーンでも中々いないと思いますね。
そんなステージに、ファン側の熱量も全力で応えていました。「猫愛情献上テレパシー」では、一人ひとりが自由に愛を言葉にして叫び、「わからせ♡おーばーきる」では、過去イチレベルの声量だったんじゃないかと思う程のガチ恋口上の一体感が凄かった。そして終盤は、HoneyWorksカバーを連チャンで披露し、ラストやっぱり「Melt My Heart」で完全に泣きを狙いに来てましたね。反則、素晴らしかったです。

ラストMCでは、二人がそれぞれ、涙ぐみながら言葉を届けてくれました。アリアちゃんは、「ユニット活動がしたかったから、ライちゃんと一緒に活動できて…。大変な時もあったけど、ライはやっぱり優しいし、いっぱい手伝ってくれるし。アリアとライはとても相性が良かったと思います。凄い楽しい二年間でした。ありがとう」と、噛み締める様に語り、2人だからこそ、ここまで来れた実感が、言葉の節々や表情から伝わってきました。
そして九楽ちゃん。「元々アイドルをするぞって入ってきた訳じゃなかった。でも運営さんに誘っていただけて、ダンスも楽しくて、めるりぷを組んで。僕はマイペース過ぎたから、アリア先輩に引っ張られて、ここまで来れました。めるりぷに貴重な経験をさせてもらった。君たちに卒業前の最後に、会う事ができて、アリア先輩とまたワンマンライブできて良かったです!」と。そして、「ここまで歩んできた時間は、無くなる事のない大切な宝物です。沢山応援してくれて、支えてくれて、見つけてくれて、好きでいてくれて。本当に、本当に、ありがとうございました!」と、涙を堪えながらも、最後まで言い切ってくれました。
引きこもりニートだった彼女が、"VTuberになりたい"という想いを抱えてRe:AcTに辿り着き、そこからアイドルとしてステージへ立ち、沢山の人に愛される存在になった。その軌跡を想うと、改めて感動してしまって。心を込めて拍手を送っていました。間違いなく一つの物語です。これがあるから自分はVTuberを応援したくなるんですよ…。
そんな処で、この日は貰い泣きしそうになりつつも、なんとか堪えましたが、来る卒業配信はダメだと思いますね。感情ぐちゃぐちゃになる未来しか見えない。なので、事前に九楽ちゃん宛てにお手紙も出してきたし、最後の日まで、悔いのない様に過ごしたいと思っています。
改めて、めるりぷは、この2人だからこそ生まれた最高のアイドルユニットでした。このユニットだからこそ作れた空間があって、生まれた想い出も沢山ありました。出逢えて、今日まで応援できて、本当に幸せでした。約2年間、走り抜けてくれて、本当にありがとう!本当にお疲れ様でした!

【夜公演 セットリスト】
1.ぶちのめし♡MECHA STRESS / Melty R.I.P.
2.Watch Me / 天乃リリサ(前田佳織里)・橘美花莉(鬼頭明里)
3.君セン! / iLiFE!
4.SOS / 黛 冬優子(月紫アリア solo)
5.メルト CPK! Remix / ryo (supercell)
6.猫愛情献上テレパシー / Melty R.I.P.
7.flos / R Sound Design feat.初音ミク(九楽ライ solo)
8.ずうっといっしょ! / キタニタツヤ
9.わからせ♡おーばーきる / Melty R.I.P.
10.我ら陰キャの勝利宣言 / Melty R.I.P.
11.ツインズ / CHiCO with HoneyWorks
12.ファンサ / mona(CV:夏川椎菜)
13.Melt My Heart / Melty R.I.P.
(encore)
14.U&I / 放課後ティータイム
【5/7(Thu) LIVE UNION 2nd Live "The Awakening"@Spotify O-EAST】
RK Music所属のVsingerプロダクション、ライブユニオンの2ndワンマンライブに行ってきました。メンバーである焔魔るり、HACHI、瀬戸乃とと、水瀬凪の4名が出演。1stからは約1年ぶりですね。4月には台北公演を2Days完遂。その熱を繋いだまま迎えた、国内最終公演でした。前回の1stライブは色々あって、配信で観ていたので今回は現地に来れて良かったです。
構成は1stと変わらずでした。各メンバーのソロパートを軸に、途中でデュオ歌唱を挟み、最後は全体歌唱で締め括る流れ。最新オリ曲を中心に組んでくれたので、聴きたい曲も殆ど聴けて嬉しかったです。デュオでは、メンバー同士、オリ曲をカバーする試みが新鮮で良かったですね。MCは、終演時刻が押してしまう位ちょっと長いな…とは思いつつ、仲睦まじい姿は沢山見れて。以前に増して、チームとして絆が深まっている印象を受けました。
ソロもそれぞれ、新しい楽曲と共に個性を更に磨き上げていました。
水瀬は、ボリュームの膨らみが増し、先導する明るさと推進力が更に気持ち良くなったなと。高音からは爽やかな風を感じますわ。
焔魔は、スケール感が大きくなり、祈りを捧げる様に、寄り添いながらも芯には力強があって。ステージに立つ姿も大きく見えました。
とと様は、カッコよさに加え、内側から漲っているエネルギーに迷いが無く、自信を持って麗しくパワフルな姿に。シンガロング最高でした。
はちたやは、極めて繊細に、心の距離感や温度感を掴む歌唱へと、より胸を打つ様になりましたね。凄く強度ある優しさです。
ラストのMCも印象的で。水瀬が涙ながらに「私にとってライブユニオンは大切な存在。3日間、人生の想い出になった」と語っていた事。そして、はちたやから、「4人だから、ここまで頑張れてこれた。4人となら、もうどこまでも行ける」と力強く宣言していた事。その言葉を受けて披露された「スウィングバイ」も本当に良かったです。
更に、アンコールでは、新曲「UNION DRIVE」を披露。4人がこの日まで歩んできた時間、その実感が宿った、エモーショナルナンバーでした。この場所に立った足跡は、そのまま未来への力強い一歩なんだと、そう確信させてくれるステージでしたね。彼女達の眼差しが美しかったです。
ゆっくり、じっくりと、音楽と歌唱に浸れるライブでした。この日は実はオルスタではなく急遽自由席となり、残念ながら客入りは良いとは言えませんでした。ソロでもしっかり活動していますし、楽曲も歌唱力も充分なモノが揃っているとは言え、伸び悩んでいるのも事実。改めて、歌だけで数字を伸ばすのは本当にムズイなと。今後、ライブユニオンとして何か大きな話題やキッカケが欲しいなと。個人的には、まずアルバムを作らないと始まらないかもしれませんね。それでも、4人のライブユニオンへの底知れぬ愛、4人で未来へ進んでいく決意が、ライブを通して痛いほどに伝わってきました。ファンとしても、この4人なら大丈夫だと思えましたね。これからも応援しています。ありがとうございました!

【 #The_Awakening 全公演終了】#LIVEUNION の2ndライブ
— RK Music (@RKMusic_inc) May 7, 2026
「The Awakening」
先月の台北ライブを含めた
3日間にわたるライブが終了しました。
会場に足を運んでくださった皆様、
配信で温かい声援を送ってくださった皆様、
誠にありがとうございました。
LIVE… pic.twitter.com/QuZhLALT9o
【セットリスト】
1.The Awakening / LIVE UNION
2.フラッグライン / 水瀬 凪
3.Lazurite / 水瀬 凪
4.荒野のシンデレラ / 水瀬 凪
5.Miniature Garden / 水瀬 凪、焔魔るり
6.Calling / 焔魔るり
7.棘宵 / 焔魔るり
8.Brave new world / 焔魔るり
9.アオハル進化論 / 焔魔るり、瀬戸乃とと
10.Masterpiece / 瀬戸乃とと
11.UNCHAIN / 瀬戸乃とと
12.More than Blue / 瀬戸乃とと
13.Be I, Be Shine / 瀬戸乃とと、HACHI
14.Amber。/ HACHI
15.Chère amie / HACHI
16.Before anyone else / HACHI
17.Hope Song / HACHI、水瀬 凪
18.スウィングバイ / LIVE UNION
19.薫習 / LIVE UNION
(encore)
20.UNION DRIVE / LIVE UNION
【5/8(Fri) Empty old City 2nd ONE-MAN LIVE@Spotify O-EAST】

KAMITSUBAKI STUDIO所属、Composer / Producer のNeuronと、Vocalのkahocaによる音楽ユニットEmpty old Cityのワンマンライブに行ってきました。1stからは約1年ぶり。その間にもフェス出演などで観る機会はありましたが、EoCはワンマンでしか味わえないモノがあるのでね。先日2ndアルバム『Strings in Owl』もリリースされましたし、また来れて良かったです。会場も前回から倍以上、史上最大規模となり、早期にソールドアウトとなりました。人気がうなぎ登りですわ。
期待通り、今回も素晴らしいライブでした。ガチで良すぎた。セトリは全25曲をライブアレンジしてお届け。途中から大胆に変化させたり、ロングアウトロで没入感を引き伸ばしたり、多種多様。構成面も、2ndアルバムを軸にするかと思いきや、昔の曲も全く漏れる事なく、"世界の広がり方"そのものが段階的に設計されていた印象です。雰囲気やスケール感の移ろいと言いますか。というのも、前半はNeuronとkahocaのみでパフォーマンス。ミニマルな空気感から、少しずつ立ち上げていきます。「Offline Saga」では水槽さんも駆け付け、完全体を浴びる事ができて大満足でした。この楽曲はホントに傑作で、ド派手なアレンジも大盛り上がり。そして、丁度後半戦「Looma」からだった記憶です。2ndアルバムでも印象的だったヴァイオリン/ヴィオラのメンバーが加わり、徐々にエレガントで荘厳な香りを漂わせていきます。さらに終盤に差し掛かかると、ドラム、ベース、キーボードも合流し、完全体制へ。一気にクライマックス感が加速しましたね。
Key:いけだゆうた(from BREIMEN)、Dr:菅野颯(from BREIMEN)
Ba:今野颯平、Violin & Viola:亀井友莉
音数が増えると、やっぱり空気の密度が変わりますね。緊張感や、ダイナミクスが段違い。Neuronさんを軸にしたバンドアレンジは、身体を否応無しに突き動かしてくるし、感情の流し込み方もダイレクト。「Vivop」でのピアノソロなど、フロアから自然と歓声が上がる場面も多く、どの瞬間にもライブでしか味わえない高揚感があり、圧倒的ライブ感は健在でした。
その一方で、今回はMCはなく、紙芝居の様な短い映像演出によって物語を展開。美しく一つの作品として完成されたとも言える構成でした。
概略として、物語の中心にいたのは、フェーデという入院中の少女。彼女が窓を開けると、一羽の梟がやってきて、梟が涙を落とす度、目の前に景色が広がっていき、少女はその時間を楽しみにする様になる。けれど、やがて梟は来なくなってしまい、そして最後、少女は自ら"窓を閉じる"というアクションで物語を終えていました。
個人的な解釈としては、涙が悲しみの象徴である事、そんな涙が見せる外の世界、光景は、フェーデにとって、明日を生きるため希望の窓になっていたはず。どこか切なくも美しい慈愛の形が残りましたね。余白が大きい物語だったので、観客に委ねていたと思います。
その物語の流れに合わせて、楽曲も組まれていたので、Vo.kahocaにも、その都度、繊細な感情が宿ります。25曲というボリュームを最後まで歌い切るだけでも凄まじいのですが、それ以上に、楽曲毎の感情解釈と表現力が本当に素晴らしかったです。どこか浮世離れした神秘的な透明感がありながら、感情が高まる瞬間に生まれる"揺らぎ"には、強い人間らしさもあって。音源以上に声へ芯とハリが伝わってきて、より深く心へ溶け込んでくる様な歌唱でした。佇まいからも、静寂さえ美しいと感じられました。
EoCのしっかり構築されている世界観が、キャパの拡大に併せて、さらに大きく広がっている事を実感するライブでした。ステージセットや映像演出も作り込まれていましたし、音の響きも最高でした。日常の延長線の温度感を残しながらも、現実から引き剥がされる没入感も両立させてくる。魅力を再体験できましたね。音源に留まらず、ライブクオリティもここまで高いとなると、本当にまだまだ上へ行ける。そんな確信を抱かせてくれました。いつか、アリーナクラスまで羽ばたいていって欲しいですね。これからの彼等の歩みを見届けていきたいと思います。改めて、素晴らしいライブをありがとうございました!
【セットリスト】
1.From Noir
2.Astronomy
3.Chronicle A
4.トワイライト・セレナーデ
5.Villain
6.BitV
7.アニマリズムと25人の子どもたち
8.Pulse in Flora
9.Death Designer
10.Offline Saga(feat.水槽)
11.Area G
12.Buffer
13.ノスタグラム
14.Looma
15.こぼれる雫、記憶の受け皿
16.Daisy Crown
17.ミレ二アの水槽(Aquarium Remix)
18.Strings in Owl
19.クロマの幻聴
20.Moonian
21.Frozen Frozen!
22.Enigma
23.ゴースト警告を唄う
24.Vivop
25.そしてクレアへ
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