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待望の帰還と感動――I SEE STARS "JAPAN TOUR 2025"

 11月4日(火)赤羽RENY ALPHAにて、アメリカ発のエレクトロニコア/ポストハードコアバンド・I See Starsの来日公演に行ってきました。元々、11月来日予定で延期にはなりましたが、無事に開催されて本当に良かったです。前回観たのは、2017年のCrossfaithによる企画イベント『ACROSS THE FUTURE』なので、約8年ぶりですね。
 また、今回は彼等だけでなく、同じくアメリカのポストハードコア・Wind Walkersも帯同し初来日となりました。こちらも最新EP含めかなり気に入っていたので嬉しかったです。


 WHISPER OUT LOUD

売れそうな可能性は感じた

 O.Aはハイブリッド・シティロックを掲げる若手バンド。ライブを観るのは初めてです。少しポップすぎるかな~と思いながらも、全員笑顔を魅せ、楽しそうに演奏しているのはとても好印象でした。自然と伝染しますからね。Ba.TKは特にミュージシャンらしい雰囲気を感じました。Vo.Motokichiも自らグルーヴを生み出していける歌唱。MCでは、"I See Starsの『Treehouse』に影響を受けたから、共演できて夢みたい"と、喜びを露わにしていました。この手の音楽はターゲット層が絞りづらいから難しいとは思います。でも、埋もれてしまうには勿体無いセンス。今後が楽しみです。

1.Face My Fate
2.Magic
3.Save Me
4.27club
5.Memories


 Wind Walkers

歌唱力が半端ないっす

 お次は、本ツアーを共にしてきたWind Walkers。あくまでゲストなので、僅か8曲ではありましたが、大満足。従来のポスコアの流れを汲みながら、あらゆる質感と美メロを取り入れた彼等。ライブでも、その美しい世界観に少しずつ少しずつ、浸透させる様なグルーヴがありました。バンド全体が抑揚のタイミングを完璧に揃えてくる、完璧なメリハリ。時に夢心地に陶酔させ、時にパワフルに叩き付ける。横ノリも縦ノリもお手の物です。ギター2人はツインリードになる時もあって、キラキラしたピロピロギターも気持ち良かったですね。Ba.Craigはフィジカルデカいし、表情豊かで存在感ありましたね。バッキングスクリームも担当していました。そして、バンドの顔である、Vo.Trevorの歌唱力がヤバい。上手すぎる。ステージングよりも、歌に集中している時の、少し目を閉じた表情がステキでした。セトリは、最新EPからも大好きな「Silk & Static」をやってくれて嬉しかったです。最後まで自然と笑顔になる、歌いたくなる、ノリノリになれる時間でした。これから益々ビッグになるはずなので、このタイミングで観れて本当に良かったです。同時に、次回は必ずロングセットで観たい!そう思わせるライブだったので、再来日を楽しみに待ちたいと思います。

1.Dead Talk
2.The End Aesthetic
3.Feed the Gods
4.Silk & Static
5.Eating My Heart Out
6.Drowning Hymns
7.Bodybag
8.Hangfire


 I See Stars

本当に再来日ありがとう…

 メインアクト。メンバーは、Oliver兄弟と幼馴染からなり(サポートにはDr.Connor Allen(Secrets))、彼是もう20年近くに及ぶ付き合い。もう阿吽の呼吸以上のモノが音楽に溶け込み、心の底からライブを楽しんでいるのが伝わってきました。Vo.Devinは本当に元気そうで安心したし、最高にカッコよかった。スラッとしたモデルスタイルで、衣装は彼しか似合わないであろう、星屑の様にキラキラと光るセクシーなチュールトップス。華麗なステージングと歌声でオーディエンスを魅了し、空気をみるみるうちに変えていきました。シルキーで蕩ける様なハイトーンも、力強くシャープなスクリームも、この世のものとは思えない美しさ。ステージを隈なく動き回り、マイクスタンドをフロアに向けたり、大きく身振りをしたりして、リアクションを求め、先導してくれるシーンも印象的でした。Andrewは、そんな弟の背中を見つめながら、シンセを器用に操り、ハモる様にハイトーンボイスも放っていて。間奏パート等で真っ赤に染まったLED背景をじっと見つめる横顔も、自分の世界に入っている詩人の様で印象的でした。Gt.Brentはお茶目でコミカルな動きをしながら自由に弾き、Ba.Jeffは周囲やフロアを気にしながら、静かにバンドの輪郭を支える安心感がありました。BrentがJeffに戯れにいくと、クスッと笑顔を魅せてくれるのも良かったです。改めて、活休期間があったとは思えない程、全体のパフォーマンスとしても洗練され、高い成熟度を感じました。

 セトリは、全18曲。しっかりロングセットやり切ってくれました!最新アルバム『THE WHEEL』からは勿論、「Filth Friends Unite」「Ten Thousand Feet」「Running With Scissors」「Break」と云った過去の名曲達も多く披露。永遠のガチ名曲である「Murder Mitten」まで。お蔭で、エレクトロニコアのパイオニア的存在として、その前衛的な変遷、アップデートし続けてきた世界観を、存分に味わう事ができました。多彩でありながら、I See Starsである事を決定づけるサウンドとボーカルが間違いなくあるから。それを過去から未来へとしっかり連れていくバンドがやっぱり好きだなと改めて。Devinが「carry on for you」を歌う前に語った言葉も記憶に残っています。「僕の人生で最も暗い時期に書いた。でも、そんな暗闇からも美しいものが生まれるってことを示しているんだ。だから、皆んなが楽しんでいる姿を見たい」と。彼の真っ直ぐな願い、祈り。それに応える様にフロアの熱度、泣きを誘う感動は、どんどん積み重なる一方でした。そして、フィナーレを飾ったのは「Anomaly」。Devinがフロアまで降りてきて境界を溶かし、盛り上がりは最高潮に達し、会場は一つに。最後の音が途切れるまで、想像以上のシンガロングが巻き起こり、自分も泣きながら歌っていた記憶があります。あの感覚は1年に1回、訪れるかどうかのレベル。

 8年前に、初めて観た時も感動したのを憶えています。でも、この日はそれを超えた感動だったと思います。バンドは絶好調で、距離は近く、セトリは完璧、フロアも灼熱。ここ数日、自分自身が少しメンタルにダメージを負ってた処もあり、その救済的な意味でも感動したんだと思います。自分の居場所は此処だし、この為に生きているんだと。確かにそう思えた夜でした。まだまだ生きたいけれど、明日死んでも悔いはない、そう思える位には最高に幸せなライブでした。今年観た多くの来日公演の中でも、ベスト3には入る。一生の想い出です。本当にありがとう!

Gt.Brent ⇒ Vo.Devin ⇒ Ba.Jeff

1.Spin It
2.THE WHEEL
3.Running With Scissors
4.Drift
5.Break
6.Ten Thousand Feet
7.New Demons
8.Yellow King
9.White Lies
10.Filth Friends Unite
11.D4MAGE DONE
12.Eliminator
13.are we 3ven?
14.SPLIT
15.carry on for you
16.Murder Mitten
17.Calm Snow
18.Anomaly

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