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新曲で彩る一週間【1/26~2/1】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。1/26~2/1リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『sweet/sour』/ 氷夏至

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:水槽
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/sweetandsour

 4thシングル。先日、不覚にもリリースを見逃しておりました。特別に紹介。現実と幻想の狭間、ぼんやりと、じんわりとした、微睡の様な時間。その曖昧さをそのまま肯定した様な1曲。沈み込み、次の瞬間にはふっと浮かび上がる、その反復にも似た、不思議な感覚が良いですね。意識を預けていく内に、自然と目を閉じたくなります。げし子の歌声は芯と艶がありながらも、吐息の温度感を僅かに残したまま歌い上げているのが良き。


#2『ふたりだけの鏡鳴』/ ヨノ×NEUN

◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:ヨノ
◆デジタル配信:coming soon...

 ニューシングル。昨年12月21日の『ヨノ 1stワンマンライブ』で初披露された1曲。神聖さを纏った世界がそっと立ち上がり、物語の内側に引き込まれますね。舞踏会を思わせるワルツ調のメロディラインは、くるくると円を描く様で、ふたりだけの時間を丁寧に閉じ込めていきます。NEUNとの掛け合いも、繊細さや儚さという表現に於いて強いシナジーを生み出していて。静かに、だけど力強く響いてきました。


#3『虚無観』/ 遼遼 feat. 町田ちま

◆所属:町田ちま ⇒ にじさんじ
◆作詞・作編曲:遼遼
◆デジタル配信:https://linkco.re/FG2sQp2v

 ニューシングル。"何もない、そんな感覚が脳内を満たす。人が抱えるその矛盾は、だからこそ美しさを生み出せる、という希望を"作ったと云う1曲。過度に飾らず、しかし確かな温度を宿した音像。切なさが舞うその隙間には、確かに力強さが隠れていて。次第に、その存在感が輪郭を帯びていく。内側から湧き上がる様なメロディが素晴らしい。ちまちゃんの情感豊かな歌声が、一本の芯を通してくれていますね。繊細かつダイナミック。


#4『STARTING OVER』/ 尾丸ポルカ

◆所属:ホロライブ
◆作詞:こだまさおり、作編曲:帆足 圭吾
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/rjhcf5

 ニューシングル。1月30日の生誕祭ライブで初披露されました。平成初期を思わせる、コテコテなサウンドとメロディが堪らなく心を擽る1曲。こだまさおりによる歌詞が流石ですね。前後を想像できる余白があり、物語をロマンティックに、そして決定的な瞬間へと導いていく。"世界の意味が変わるくらいに 肯定された気がしたんだ"と云うフレーズとか特に好き。愛に満ちた言葉に込められた感情を、ポルカも丁寧に歌い上げていて、全体の空気をきっちり固めています。


#5『Jardin secret』/ 皇美緒奈 × Lucia × 酔シグレ

◆所属:皇美緒奈 ⇒ 無原唱レコード(RIOT MUSIC)
    Lucia & 酔シグレ ⇒ 無所属
◆作詞・作編曲:香音(KANON)from酔シグレ
◆デジタル配信:https://linkco.re/cptad6RF

 コラボ楽曲。厳かだけど微笑みもある世界観で、幻想的なお茶会を思わせる空気が漂う1曲。神聖さまでは行かない、優しい閉じられ方。甘く、美しく、上品に紡がれるメロディが心地好いですね。温もりが静かに身体に染み渡る感覚。3人の歌声も、そっと語り掛ける様に寄り添い、物語を描いていく様でした。近すぎず、遠すぎず、距離感が絶妙ですわ。


#6『Don't Call It a Night!!』/ XIDEN

◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司
◆デジタル配信:coming soon...

 ニューシングル。これまでの楽曲とは一転し、明るさが一気に押し寄せてくる1曲。高らかに響くサックスがジャジーで華やか。ただ身体を揺らし、今この瞬間に身を委ねればいいのだと、導いてくれる様です。艶っぽく美しい歌声も、とりわけ高音の伸びやかさが印象的で。手を取られ、フロアへ連れ出される様な優しさもありますね。


#7『RED LINE』/ IMI

◆所属:RK Music
◆作詞:MaCky、作編曲:KB
◆デジタル配信:https://linkco.re/gbN8E9Gf

 5thシングル。むっちゃ良い!彼女の楽曲でイチバン好きかもしれません。アングラな質感は変わらず、更に深く潜り、危険を知らせる警告の様な緊張感が蔓延る1曲。約2分半ながら、音も感情もぎゅっと詰まっており、無駄がない洗練さ。メリハリよく、鋭い心地よさが残るのが良い。ダウナーな姿勢を保ったまま、挑発的なフロウへと移ろっていく感じもカッコイイ。


#8『どうか届きませんように』/ ubique

◆所属:無所属
◆作詞・作編曲:瀬名航
◆デジタル配信:https://linkco.re/VQGSRqxf

 6thシングル。"想い続けることが、 誰かを傷つけてしまわないように。近づかないまま、大切にすることを選んだ"と云う曲。ピアノバラードとなっており、聴き終わった後じんわりと胸に残るのは、肯定感で。後悔があるからこそ、感謝が入り混じる、複雑だけど真っ直ぐ。タイトルも表裏一体である事を率直に示しているなと感じました。大切な人への距離感や優しさが、歌声の運びや言葉の選び方から、決意の様に滲み出ていますね。願いは常に誰かの為にあるものだよなぁ、と改めて。


#9『Death Of The Altar』/ Of Virtue

◆ジャンル:メタルコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:アメリカ
◆レーベル:Arising Empire

 ニューシングル。アルバム『Omen』以来、約2年ぶりとなるリリース。メンバー自身が背負ってきた献身の重圧と向き合ったと云う1曲。どこか儀式的な緊張感が張りつめる中、メロディアスに展開。その中核を担う、R&Bなボーカルラインが良いですね。ソウルフルな歌い方。ツインボーカルならではのグラデーションを綺麗で、自然とドラマ性が帯びる。そんな優美さを保ったまま、アグレッシブにも化ける振れ幅から決意・決断を感じます。


#10『Fractured Minds』/ Our Mirage

◆ジャンル:メタルコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:ドイツ
◆レーベル:Arising Empire

 4thアルバム。2024年2月の「Farewell」以降の既発シングル8枚に、新録2曲を加えた全10曲を収録。
 正直に言えば、先行シングルを追っていた段階ではハマれておらず、紹介も見送っていました。でも改めて聴いて良盤ではあるかなと。前作よりは遥かに好きですね。負の感情や内面の葛藤をそのまま描き出した様な空気感が全体に漂っていて。メランコリックでありながら、同時にエネルギッシュでもある、その生々しさをメタルコアらしいアグレッシブさで変換した様な1枚でした。メロディのフック力より、展開に於いての爆発力やダイナミクスで感情を揺さぶるタイプの構成が印象的。シンセによる装飾も駆使し、重くなりすぎないバランス感で、エモーショナルなメロディが映える様にオルタナメタルっぽく仕上げていますね。その中心で常に楽曲を牽引しているのがVo.Timoの存在でしょう。Alleviateの活動で耳へは既に馴染み深くて。メロウなクリーン、ニューメタル的なラップパート、そして攻撃的なシャウトを巧みに使い分け、楽曲の表情を決定づけています。元来持っている、少し掠れたニュアンスが本作の陰影をより深くしている気もしますね。この手のバンドは極論、メロディとボーカルにどこまでハマれるかに尽きる部分もあるので、もう少し聴き込んでいきたいなと。もしかしたら名盤候補になるかも。Tr.5「Fractured」とTr.8「Don't Talk」がツートップで好きです。


#11『Death & Connection』/ Shields

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア、ニューメタルコア、デスコア
◆国:UK(ロンドン)
◆レーベル:Long Branch Records

 2ndアルバム。2018年にGt.George Christieの自死で一度解散となったものの、オリジナルメンバーであるVo.Joe EdwardsとGt.Samuel Kubrick Finneyを中心に2023年「Bury Me」で再始動。そんな新体制では初となるアルバム。既発シングル6枚に、新録6曲を加えた全12曲を収録。
 名盤候補。本作に漂うのは、先述した解散の背景と切り離せない、苦悩、悲しみ、怒り、そして赦しへと向かうまでの、あらゆる感情の残響。極めて叙情的で、同時にバンドにとって強烈にパーソナルな1枚となりました。Tr.1「This Is Not A Dream」から死に触れており、ポエトリーリーディングで幕を開ける斬新さ。覚悟を物語っていますね。以降の楽曲は、尺もジャンルもバラバラ。1stでは当時のトレンドもあり、プログレッシヴ・メタルコアを貫いていましたが、今作ではその重厚なヘヴィネスとグルーヴはそのままに、幅広くジャンルを積んでいます。カオティックにも、メロディアスにも、振れ幅を持たせており、鬼気迫る衝動の直後に、ゆったりとコーラスが響く時間も訪れます。それでも、夢と現実の狭間を彷徨う様なアンビエントなInterludeを挟みながら、楽曲同士は確かにシームレスに繋がっていて。物語として立ち上がっていく構成も見事。既発シングルではTr.9「Wolfskin」が特に好きですが、新録曲Tr.5「Lacerate」もヤバすぎて。Graphic NatureのVo.Harvey Freemanを迎え、剥き出しの狂気を孕んだ一撃を食らいます。そして、ラストを飾るTr.12「Miss Me」はGeorgeの葬儀の直後に書かれた曲との事で、"一人で苦しまないで。誰かが必ず気にかけている"と云うメッセージを届ける、美しく力強いフィニッシュでした。曲順通りに通して聴くべき、映画的作品。彼等自身が乗り越える為に制作したのも伝わってきますし、シングルカット時代に於いて、アルバムとは何たるかを提示した意味でも高く評価したいなと。改めて、おかえりなさい!


#12『Pale Shadow』/ What Lies Below

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(ペンシルバニア州ハリスバーグ)
◆レーベル:Theoria Records

 ニューシングル。仄暗い緊張感を纏いながら、光と闇の狭間で揺れ動く様な1曲。壮大なメロディの中で、クリーンとシャウトが交錯し、テクニカルなフレーズも重なり合っていく。鮮やかに浮かび上がるコントラストが本当に綺麗ですね彼等は。密度の高さと物理的重量感を感じるグルーヴも、体の芯へと確かに響いてくる感覚があります。昨年から続いているシングル本当に個性が出た名曲続きなので、アルバムが待ち遠しいです。


#13『further eden』/ ERRA

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(アラバマ州バーミングハム)
◆レーベル:UNFD

 ニューシングル。3月6日にニューアルバム『silence outlives the earth』がリリースされる事も発表されました。Gt/Vo.Jesseのクリーンがメインで浮遊感を牽引しつつ、強靭なプログレグルーヴが容赦なく叩き付けられる1曲。Vo.JTのシャウトも鋭く重く、一気に引き締まりますね。幻想的なニュアンスもあり、ギターリフだけでここまで豊かな色彩感を生み出せるのは流石だなと…。特にラストのブレイクダウン、ピロピロで高まって、聴いた事のないハーモニクスも飛び出して、しかも二段階で、大歓喜です。既発シングルどれも最高なのでアルバムは既に名盤の予感。


#14『To The Ashes』/ Hollow Front

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(ミシガン州)
◆レーベル:自主

 ニューシングル。昨年は音沙汰なく、約1年ぶりとなるリリース。アグレッシブながら、隙間にダークアンビエント要素を忍ばせ、ドラマティックに昇華していますね。特にサビのクリーンが圧巻で、悲痛さが真っ直ぐ胸に届いてきます。スクリームを重ね、次第にアツくなってくるのもグッド。叫びたくなる。プログレ要素も抜かりなく、DjentDjentしてて最高です。


 以上、1/26~2/1はアルバム2枚、シングル12枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteのアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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