AviUtl2が出た夜、動画編集の原点に帰りたくなった
七夕の夜、突如として「AviUtl2」の公開が発表された。Xではトレンド入りし、タイムラインはお祭り騒ぎ。私にとっても衝撃的な出来事で、ここ数年の思い出が一気に蘇った。
この話題にうなずいている人には今さらかもしれないが、「AviUtlって何?」という方も多いだろう。少しだけ紹介したい。
AviUtlは、1997年に公開された無料の動画編集ソフトだ。シンプルな操作性と、有志が開発した数多くのプラグインにより、独自の進化を遂げてきた。
基本的な編集(カット、フィルター、テロップなど)はもちろん、工夫次第で驚くほど多彩な表現が可能な頼りになるソフトだった。だからこそ、多くの動画制作者にとって一度は触れる存在、登竜門であり、母のような存在でもある。
私がAviUtlに出会ったのは16か17歳の頃。寮生活を共にしていた友人のすすめで導入した。正直に言って、導入は当時の私にはかなり難しかった。それでも友人の手を借り、ネットの情報を漁って、ようやく使えるようになった。初めてタイムラインに動画を並べたときの感動は、今でもはっきり覚えている。
AviUtlから学んだのは、動画編集のノウハウだけではない。たとえば、AviUtlは動画を「パス」で参照しているため、元のファイルを移動させると再生できなくなる。
そんな基本的なPCの知識も、Aviutlで覚えた。知らずにファイルを移動させて、何時間分もの編集を無駄にしてしまった苦い経験は二度と忘れない。
また、AviUtlは個人開発ゆえに不具合も多く、原因不明のフリーズやバグに泣かされた。それでも、なんとか工夫しながら使い続けた。
そうして、20曲以上のMVやコント動画を作った。私の青春は間違いなくこのソフトに支えられていた。
社会人になり、経済的に余裕が出てからは有料の編集ソフトを使うようになった。しかし、今回の「AviUtl2」発表を見て、もう一度このソフトに触れてみたいと思った。
便利だからではない。無料だからでもない。もう一度、タイムラインに動画を並べる喜びを味わいたいからだ。
