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ロックの姉御 こだわりの一曲

前回紹介したクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)が“パンクの姉御”ならば、こちらは“80'sロックの姉御”ことジョーン・ジェット(Joan Jett)。1975年から1978年まで女性ロックバンド ザ・ランナウェイズ(The Runaways)で活躍していたのはご存じのとおり。
そのランナウェイズのイギリスツアーの途中で出会ったのが「I Love Rock'n Roll」、ツアー先のホテルで見たテレビから流れてきたのだ。
「I Love Rock'n Roll」は、アローズ(Arrows)という英米混成バンドの曲で、最初はB面だったそうで、再録音されてA面になり、テレビの冠番組「Arrows」で毎週のように演奏されたという。

この曲は、アローズのメンバー アラン・メリル(Alan Merrill)が、ロックのスーパースター“ストーンズ”(The Rolling Stones)の「It's Only Rock'n Roll(But I Like It)」に反抗する意味で作った曲で、気に入った姉御はすぐにカバーを申し込んだ。
彼らの答えは『Yes』。しかも『俺たちよりももっといいものを作ってくれ!』と言われたそうだ。

まず姉御はランナウェイズとしてカバーしようと試みたが、他のメンバーは気に入らなかったらしい。満を持してランナウェイズ時代から温めていたこの曲をソロとしてカバーしたが、まったく売れなかった。しかしここであきらめない姉御、こだわりのこの曲を自身のバンド“ジョーン・ジェット&ブラックハーツ(Joan Jett & The Blackhearts)”として2度目の録音を決行、1982年にリリースされたバージョンは、2月27日のトップ10入りからわずか三週後の3月20日から7週連続でビルボードNo.1を記録、年間チャートでは3位に輝いた。
ロックの名曲となった「I Love Rock'n Roll」は、その後ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)など数々のアーティストにカバーされている。

『たかがRock'n Roll されどRock'n Roll』とTOM★CAT(トムキャット)が歌っていたが、結局、みんな大好きRock'n Roll。しかしロックが絶滅危惧種になりそうな近未来を心配せずにはいられない。
※あ、TOM★CATを知らない方は調べてね!

その姉御、ビリー・アイドル(Billy Idol)と北米ツアーを開催するそうで、まだまだ元気、全開バリバリである。


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