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大人はわかってくれない

ロックの姉御ことジョーン・ジェット(Joan Jett)は、現在、怪我のため予定されていた公演を中止している。インスタグラムのストーリーでの声明によると、背骨(脊椎)に強い衝撃が加わったことで骨折して、整形外科手術を受けたという。主治医との綿密な協議の結果、回復・療養に専念するため、9月に予定されていた2公演は中止し、この期間はリハビリと治療に専念することになったとのこと。
そんな姉御のインタビューをニュージーランドのニュースメディアでみつけた。その中でロックギターのアイコンになるために立ちはだかった壁との闘いについて振り返っている。
姉御が初めてギブソンのギターを手にしたのは70年代、13歳の時。当時はまだ『女の子はエレキギターを弾いてはダメ!』『女の子はロックを演奏すべきではない!』と言われていたという。

『アコースティックギターだったらまだよかったんだけど、“電気を通すとダメ!”って感じだった。いや、ちょっと待って、どうしてダメなの?弾いちゃいけないって言うけど、隣のクラスでは女の子たちがバイオリンやほかの楽器でベートーベンやバッハを弾いてる。つまり、私に弾く能力がないと言っているのではなく、演奏することが許されていないと言っているのよ。』

姉御はあきらめず、同じく10代の頃、ザ・ランナウェイズ(The Runaways)でデビュー、そしてジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ(Joan Jett & The Blackhearts)としてヒット曲を連発する。しかし、当初、レコード会社は全く相手にしなかったという。

『23通の断りの手紙が証拠として残っているのよ。5曲のヒット曲を送りつけたのによ。全部アメリカでヒットした曲なのに、彼らは理由もなく興味がないとか、ギターを捨てろとか、実に様々な断りの手紙を送ってきた。一番のお気に入りは"曲探しが必要”ね。』

それから50年が経った今、姉御は音楽界のレジェンドとなったが、今でも公演の前には毎回、胸が高鳴るという。

『その感覚がなくなったら、絶対に辞める時だと思う。つまり、あの、お腹のあたりにちょっと張りを感じるような感覚?それがなきゃいけないの。恐怖ってわけじゃない、期待感なのよ。』
『ここ6年ほどで、おそらくこれまでの人生全体よりもずっと多くのことを学んだと思う。もしそれが意味をなすならね。人間について、そして世界がどう機能しているかについて、さらに理解したんだ。それは必然的に、本から得た知識とは違う物なのよ。』

姉御は今、これまで以上に自分のキャリアを楽しんでいる最中だ。ザ・ランナウェイズで音楽活動をスタートさせ、ソロアーティストとして、またブラックハーツのリーダーとして活躍した時代を経て、「バンドの一員としてステージに立ち、妥協せずロックを奏でる」という13歳の頃から変わらぬ野望を追いかけてきた。そんな姉御を今も駆り立てるのは、ギターをアンプにつなぎ、思い切り弾きまくるという単純な行動なのだな。姉御は、冒頭の声明で『これから先も何年にもわたり素晴らしいコンサートを届けられることを楽しみにしています』と結んでいる。怪我が治って復帰したら思いきりギターを弾きまくってもらいたい。


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