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Going Back

71歳の誕生日を迎えたフィル・コリンズ。二番目の妻との愛娘である女優のリリー・コリンズが、父に肩車されている幼少期の写真とともに心温まるメッセージをInstagramに投稿していたのを見てほっこりしたのは、1月の終わりのことだった。

パパ、お誕生日おめでとう。もはや私はパパの腕の中におさまったり、楽々と肩に乗るなんてことはできないけど、変わらずに私がいちばん必要としているときにパパは私をきつく抱きしめてくれる。私たちはあまり一緒に時間を過ごすことができないけれど、顔を合わせたときはしっかり私を分かってくれる。信じてくれないかもしれないけど、私が『いくら年をとっても、人生でどんなことがあっても、いつもパパが必要』って言ったら、それを信じてほしい。ステージ上のパパを誇りをもって見ているとき、家で(ゲームの)トリビアル・パスートをして笑い合っているとき、私たちが一緒に過ごした瞬間や思い出にいつまでも感謝している。特に大人になってからのものを大切にしている。インスパイアしてくれて、そして今日の私という女性を支えてくれてありがとう。すごく愛している。

“世界一忙しいミュージシャン”と言われた父。幼少期から成長の大事な過程、一番必要なときにいてくれなかった時期に不在が多かった父だったが、今では許しているという。

そのフィル・コリンズだが、2007年に脊髄損傷を負って以来、健康上の問題を抱えており、首の上部の椎骨が損傷し、神経にも損傷が残っているという。これは彼のパフォーマンスに影響を与えており、2021年には『スティックを握るのがやっと』だと告白し、2022年3月に行われたジェネシスの最後の公演では、椅子に座ってパフォーマンスを披露していた。
昨年は「入院中の現状」だという不気味なAI画像が流れたり、最近では『ホスピス・ケアを受けていて死ぬ間際にある』とSNSで噂が流れた事もあったが、フィル・コリンズのスタッフチームも噂を否定していた。メディアの取材に対して、『死期が近い』というのは事実無根だが、フィルが腎臓と膝の手術のために入院し、手術から経過観察の段階にあることは事実だと述べた。SNSでの噂は、近年の彼の健康状態への懸念が高まっていることに端を発していると見られ、健康状態の悪化で、新しい音楽を作る意欲がなかったということもあるのだという。

下の階のスタジオに行って、どうなるかやってみなきゃいないと考え続けているんだ。でも、もう衝動がないんだよね。調子が悪くて、あまり芳しくないんだ。

昨年末のドキュメンタリー「ドラマー・ファースト」でも自身の健康状態について近況を語っていたが、これは2年前のこと。フィルはドラムが叩けなくなったことにまだ適応できていないとして、以前のように演奏できないぐらいだったら、ドラム・キットから離れているほうがいいと語っていた。

ある朝、起きて、ドラムスティックを握ることができたら、やってみるかな。でも、自分のマイルを使い切った感じがしているんだ。まだ実感が湧いてないんだ……これまでの人生ずっとドラムを叩いてきたからね。突然、それができなくなってしまったのはショックだったよ。前はやれていたことができないんだったら、気楽に何もしないほうがいい。

そんなフィルは本当のところどうなっているのかと気にしていたら、最新のインタビューで、5回の膝の手術を経験したこと、松葉杖を使って歩けること、断酒したこと、24時間完全看護だったという入院中の生活などを語り、以前よりも前向きな姿勢も見せているという。

今は完全に動けるようになって、健康を取り戻しつつあるってことに加えて、もしかするとスタジオに入ってちょろっと腕馴らしをして、感触を確かめてみられるかなって感じなんだ、まだ音楽がやれるかどうか・・・こういう状況になるとどうしても、「もういいよ、やるだけやったし」って気持ちになりがちなんだけど、やれるかやれないかは、実際にやり始めてみないと分からないからね。そこまで漕ぎつけられなければ、やらないかもしれないけど。とりあえず今、僕に見えてるのはそんなところかな。

もうすぐ発表される2026年のロック殿堂入りのアーティスト、ノミネートにフィルの名前が載っていた。既にジェネシスで殿堂入りしているので、ソロでの殿堂入りとなれば快挙である。是非健康面をクリアして復活してほしいものだが、実はレコーディング活動に復帰できた時のために、頭の中に既にイメージしているものがあるのだという。

半分作りかけのものもあれば、仕上げられずにそのままになってるものもある。それから幾つか完成してるのもあって、自分では気に入ってるんだ。だからもしかすると、このおいぼれ犬にもまだ命があるかもしれないってことで。そのうち分かるよ。

復帰したら忙しくなくていいからマイペースで演ってほしいものだ。
リリーがパパの作品の中で一番好きな曲で締めましょうね。


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