グローバル自動車ブランドのローンチイベント企画
本企画は、当時の自動車発表会としては非常に先進的かつブランド戦略的な視点を備えた企画であり、以下の点において独自性と特徴が際立っています。
1. “アスリート”という明快かつ普遍的な象徴の採用
自動車の性能や革新性を「アスリート」という比喩で体感的に訴求。
ブランドDNA(質実剛健、ベストバランス)とアスリートの属性(ダイナミズム、機能美)を重ね合わせることで、製品の価値訴求に抽象的な深みと情緒性を与えている。
これは単なる“スペック披露”にとどまらない、ブランドの価値体験型イベントとして位置づけられる。
2. 「三部構成 × 体験重視」のイベント設計
ライブパフォーマンス → 商品プレゼン → インタラクティブなパーティーの流れは、参加者の感性・理性・感情のすべてに訴えかける設計。
単調な技術説明会ではなく、“体験”を通して印象づけるトータルブランディング型イベントとして構築されている。
3. ビジュアル演出と身体感覚に訴える構成
LED映像、シルエットパフォーマンス、紗幕の演出、音楽ライブなど、視覚・聴覚をフルに刺激。
とくに「進化→ダイナミズム→新型GF登場」というシーン構成は、ストーリー性をもった演出で、参加者に“期待感→納得→驚き”という心理的な起伏を与える工夫が見られる。
4. ディーラーとプレスのニーズを分けた構成
同一イベント内に**“共通パート”と“ターゲット別パート”を明確に分離**。
プレゼンテーションの後半をディーラー向けに掘り下げた構成(パネル形式など)にしており、リレーション強化と営業支援の側面も備える。
5. GFの歴史と進化を俯瞰できる「ミュージアム型展示」
パーティー会場での展示企画により、単なる懇親の場ではなく、ブランドの歴史と革新性を追体験できる空間設計に。
アスリート記録との対比もユニークで、ブランドの“継続的成長と挑戦”を直感的に表現している。
👉 本記事は「企画が通る構造」を分解して解説しています。
同じ構造はテンプレートとして再現可能です。
→つまり、同じレベルの企画を再現できます。
この事例は
「体験価値転換型(商品スペックを語るだけでなく、ブランドの進化を体験として印象づける型)」の企画です。
(※企業名や商品/サービス名は 守秘義務により仮称としております)
(※他の企画事例はこちらの一覧ガイドを参照ください)
1. イベント概要
基本情報
イベント名: The new GF LAUNCH EVENT
対象: ディーラー関係者およびプレス関係者
イベントテーマ
「Ultimate = 究極」
原点・根幹・本質を重んじ、保ちつづけながら、環境・時代性・ニーズ等の変化に柔軟に対応し、進化し続ける。そうした進化の淀みない流れの中での現在の究極のカタチ。
2. イベントの目的と戦略
目的
New GFの目的と戦略を明確に伝える
New GFの紹介にとって有益な情報を提供する
ディーラーの士気を高める
プレスにNew GFを印象づける
ターゲットオーディエンス
ディーラーオーナー/セールスマネージャー
プレス関係者 (現行までのモデルを熟知している層)
望ましい訴求ポイント
「GFの進化形モデルチェンジ」 - GF DNAを基盤に:
よりダイナミック
より情熱的
より高品質
移行メッセージ: オールラウンダー → ダイナミック スポーティ
3. GF DNAとブランド価値
GF DNAの要素
質実剛健
ベストインクラス
世界No.1ベストセラー
クラス最高峰の技術
ベストインクラスの品質
ベストバランス
快適性とドライビング
デザイン
4. イベント実施コンセプト「Athlete(アスリート)」
アスリートコンセプトの理由
アスリートはすべてに究極を求める存在として、New GFの特徴と重なる要素を持つ:
ダイナミック: 力強さ、圧倒的
スポーティ: 安定感をもちつつ高い運動性能
情熱的: 激しい情熱
クール: 研ぎ澄まされたカッコよさ
機能美: 無駄がなく、機能的である美しさ
ビジュアルイメージ
躍動する美しさ
無駄のない研ぎ澄まされた肉体
あくなき進歩への情熱
5. イベントストーリーと演出構成
Opening
トラックを走るアスリートをモチーフとしたイメージ映像をステージ上の2面スクリーン(LED)とムービングプロジェクターに投影してイベント開宴。
Scene 1: Evolution(進化)
パーカッションの第一打で照明カットイン
サックス、ギターによるセッション
ミュージシャンによるライブパフォーマンス
Scene 2: Dynamism(ダイナミズム)
4名のシルエットパフォーマー登場
アスリートをテーマとしたシルエット・パフォーマンス
ホリゾントはパフォーマンスに同調して色が変化
Scene 3: The new GF
GF DNAナレーション
GFの歩みを表現したコラージュ映像
開発担当者の登場演出
紗幕が開き、左右からThe new GF登場(計4台)
6. プレゼンテーション構成
第1部プレゼンテーション(ディーラー・プレス共通)
メーカー日本支社代表者挨拶
開発担当者によるプレゼンテーション
エンジン&車体
エクステリア/インテリア
第2部プレゼンテーション(ディーラー向けのみ)
パネルディスカッション形式
司会者+4名のパネラー
テーマ別プレゼンテーション:
研究開発部門
マーケティング部
営業部
MC候補
局アナクラス(検討中)
7. パーティー企画
コンセプト
「アスリートをモチーフにしたミュージアム的な空間」
GF Museum
歴代GFのパネル展示
ミニチュアモデル展示
アスリートの記録と対比させたボード展示
Marathon、Pole Vault、Running Long Jumpなどの記録と各世代のGFを対比
Entertainment
フロアライブ(即興ジャムセッション)
Jazzをベースにフュージョン、ワールドミュージックの要素
Food & Beverage
ディーラー向け: 伝統的な欧風スタイルの料理(ビュッフェスタイル)
プレス向け: サンドイッチ系の軽食(ビュッフェスタイル)
8. 会場・スケジュール
会場
グランドハイアット東京(予定)
「究極の進化をはたしている街で、最先端の技術・デザインを集約した会場」
タイムスケジュール
ディーラーイベント
13:30 受付~ご入場(30分)
14:00 オープニング(5分)
14:05 社長挨拶(5分)
14:10 プレゼンテーション1(25分)
14:35 休憩1(10分)
14:45 プレゼンテーション2(45分)
15:30 休憩2(10分)
15:40 パーティー(80分)
17:00 終了挨拶
プレスイベント
18:00 受付~ご入場(30分)
18:30 オープニング(5分)
18:05 社長挨拶(5分)
18:10 プレゼンテーション(25分)
18:35 休憩(5分)
18:40 パーティー(80分)
20:00 終了挨拶
宿泊・交通
ディーラー関係者:六本木プリンスホテル(60室仮押さえ)
ツインまたはダブルのシングルユース
翌日のツインリンク茂木への移動バス手配(90名想定)
9. 技術仕様
ステージ構成
Stage W:29,000 / D:7,800 / H:600
LED(W3,380 / H2,520)×2面
ターンテーブル(中央)
ポディアム
紗幕スクリーン
ムービングプロジェクター
ホリゾント(Color Lighting)
会場レイアウト
メイン会場:456席(120席×2ブロック、108席×2ブロック)
パーティー会場:プレゼンテーション会場入り口のホワイエと小部屋
まとめ
本企画は、新型GFのローンチイベントとして、「Ultimate(究極)」をテーマに、アスリートをモチーフとした演出でフルモデルチェンジを果たした新型GFの進化と革新性を表現するものです。ディーラーの士気向上とプレスへの強い印象付けを目的とし、ライブパフォーマンス、プレゼンテーション、パーティーの3部構成で展開されます。
特筆すべきは、単なる新車発表会ではなく、ブランドDNAと新型車の革新性を、アスリートという普遍的なモチーフを通じて体感させる総合的なブランド体験イベントとして設計されている点です。これにより、参加者に「オールラウンダーからダイナミック・スポーティへ」という新型GFの進化を強く印象付ける構成となっています。
▶︎ この企画の「型」を再現するには
この企画がうまくいっている理由は、
新型車の性能説明を“情報”で終わらせず、“体験”として記憶に残る構造へ変換していること にあります。
ローンチイベントで起こりがちな失敗は、
スペック説明が中心で印象に残らない
他社との差が伝わらない
プレゼンが単調で熱量が生まれない
ディーラーもプレスも同じ内容で刺さらない
発表会が一日で終わってしまう
という状態です。
この企画ではそこを避けるために、
ブランドDNAを「アスリート」という象徴で言語化
映像・音・ライブ演出で感性に訴求
商品登場までの期待感をストーリー化
開発説明で理性に納得させる
展示空間で歴史と未来を再体験させる
ディーラー向けには営業視点で深掘りする
という、感情→理解→共感→行動 の流れが整理されています。
特に優れているのは、
ブランドメッセージを抽象語で終わらせず、身体感覚で理解できる演出に落としている点 です。
つまり、
速さ=躍動感
品質=洗練された機能美
進化=鍛え続ける姿勢
情熱=ライブ感ある空間演出
として、来場者の中で自然に意味づけされています。
この型は、
新商品ローンチイベント
周年記念ブランド発表会
BtoB企業の新技術発表
高価格帯商品の記者発表
採用ブランディングイベント
などにも応用できます。
人はスペックより、
体験した意味 を記憶します。
この型は他の事例でも繰り返し使われており、
成果が出ているパターンです。
👉 この構造はテンプレートとして再現できます。
👉(=毎回イベント演出を感覚で組み立てなくてよくなります)
実務でそのまま使えるように設計しているので、
空欄を埋めるだけで、
課題整理・ブランド翻訳・演出設計・導線設計・来場者体験まで一本につながる企画が組み上がります。
※同じ構造で企画を作りたい方はこちら ☟
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ありがとうございます