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ツーリズムEXPOジャパン 自治体ブース出展企画

こちらはツーリズムEXPOジャパン2016の出展企画であり、仕様書では、千葉県と千葉市・成田市・木更津市の魅力を、「都会の先進性」と「自然のゆったり感」という2面性の切り口で発信することを求められた。

<自治体案件プランニングの留意点>

地域の“らしさ”を多面的に切り出す視点を持つ
今回のように「都会×田舎」など二面性を明確化すると、メッセージがブレにくい。
ブース設計は「滞在時間」と「回遊性」をセットで考える
人が足を止める要素(映像・体験)と、巡る動線(ゾーニング)が両立しているか。
デジタル体験で来場後の波及をつくる
ARやアプリなど「会期が終わっても思い出せる仕掛け」があるとSNSで広がりやすい。
自治体案件は関係者が多いので進行管理を丁寧に
市区町村や関連団体の要望を踏まえつつ、スケジュールに余裕を持たせるのが鉄則。

<ポイント>

観光・地域振興系の展示会では、「場の体験設計」だけでなく「現場以降の波及設計」まで描けると企画の説得力が増します。この提案書はその好例なので、自治体案件を担当する方はぜひ参考にしてみてください。


👉 本記事は「企画が通る構造」を分解して解説しています。
同じ構造はテンプレートとして再現可能です。
→つまり、同じレベルの企画を再現できます。


この事例は
「体験回遊型(来場者が足を止め、巡り、参加し、会場外でも記憶と拡散が続くよう設計された企画)」の企画です。
(※企業名や商品/サービス名は 守秘義務により仮称としております)
(※他の企画事例はこちらの一覧ガイドを参照ください)


1. 提案概要

➤イベント概要

  • イベント名: ツーリズムEXPOジャパン

  • 出展者: 千葉県、千葉市、成田市、木更津市

  • ブースサイズ: 9小間(9000×9000mm)

2. 基本コンセプト

➤イベント全体のコンセプト

「国・地域の魅力を来場者に発信。日本全国の地域・観光地も大集合し趣向を凝らしたブースで旅気分を味わい、ビッグサイトにいながらにして海外旅行・国内旅行気分が味わえる」

➤千葉ブースのコンセプト

「千葉の2面性の魅力を発信」

  • 都会・先進: 首都圏からのアクセスの良さ、国際空港を擁する利便性

  • 田舎・庶民・ゆったり: 自然豊かで落ち着いた観光体験

統一スローガン: 「魅力いっぱい。ギュッと千葉」

3. ブース設計詳細

3.1 展示システム

  • 採用システム: オクタノルム(システム展示ユニット)

  • 特徴:

    • 展示効率を重視した設計

    • 様々なサイズの情報パネルや実物展示に対応

    • フレキシブルな展示構成が可能

3.2 ゾーニング計画

4面開放レイアウトを採用し、以下の要素で構成:

  1. 4つのアイランド展示

    • 千葉県コーナー

    • 千葉市コーナー

    • 成田市コーナー

    • 木更津市コーナー

  2. 中央ステージ

    • 動的なアクションで来場者にアピール

    • 各展示コーナーを回遊しながら参加可能

3.3 デザイン要素

カラーリング

  • ブルー: 「都会・先進」を表現

  • グリーン: 「田舎・庶民・ゆったり」を表現

  • 床面: 自然の緑

  • 壁面アクセント: 菜の花の黄色

➤アイキャッチ効果

  • 高さ制限ぎりぎりの位置にプロジェクション型映像システムを設置

  • 遠方からでも千葉の動画ビジュアルが視認可能

3.4 設備仕様

  • 全体立面: 高さ4500mm

  • メイン造作: 高さ3600mm

  • 各コーナー造作: 高さ2970mm

  • ストック: 専用収納スペース設置

4. ノベルティ提案

A案:定規付き名入れボールペン

  • 特徴: 定規付きの実用的なボールペン

  • カラー: 都会のブルーと自然のグリーンの2色

  • サイズ: 約142mm

  • 数量: 800本

B案:飛行機型名入れラゲッジタグ

  • 特徴: 薄くて軽い旅行気分を盛り上げるアイテム

  • サイズ: 96×60×4mm

  • 数量: 400個

C案:名入れサプリケースストラップ付き

  • 特徴: 携帯に便利なコンパクトサイズ

  • サイズ: 101×60×26mm

  • 数量: 400個

D案:名入れバッグハンガー

  • 特徴: コロンと可愛いフォルムが魅力的

  • サイズ: 48×48×12mm

  • 数量: 400個

5. PR施策:
    ARを活用したエンターテインメント

6.1 ちばーチャルフォトコーナー

➤概要

AR技術を駆使し、来場者がスマートフォンで千葉の魅力を体験できるサービス

➤仕組み

  1. ブース内4コーナーのマーカーをスマホアプリで読み取り

  2. 千葉の風景(「都会・先進」「田舎・ゆったり」の2種類)が背景に表示

  3. ご当地キャラクター(チーバくん、ちはなちゃん、うなりくん、きさポン)と一緒に撮影可能

➤展開場所

  • 千葉県コーナー:チーバくんと自然風景

  • 千葉市コーナー:ちはなちゃんと都市風景

  • 成田市コーナー:うなりくんと成田山や空港の背景

  • 木更津市コーナー:きさポンと海辺の風景

6.2 ちばーチャルスタンプラリー

➤概要

ブース内4か所を巡ってバーチャルスタンプを収集するイベント

➤特典

4か所すべてのスタンプ収集で、限定オリジナルカメラアプリをプレゼント

➤流れ

  1. 各コーナーのマーカーを読み取ると、画面の4隅にキャラクタースタンプが収納

  2. 例:成田市コーナーではうなりくんが煙のアクションと共に画面右下に収まる

  3. 全スタンプ収集後、イベント終了後も使用可能なカメラフレームアプリを提供

7. 実施スケジュール

➤全体スケジュール

  • 5月: 基本計画策定、20日在納約

  • 6月: 展示アイテム製造(各地域展示物、提出物)、22日出展者説明会

  • 7月: ブースデザイン確定、ブース設計実施提出

  • 8月: ブース制作、修正確認、各種チェック

  • 9月上旬: 最終チェック、9/19-20現場設営

  • 9月23日: 19日各部、20日各部、開催22日、25日

➤AR関係

  • 5月: 概要決定

  • 6月: 絵材収集(写真データ・イラスト絵材類)

  • 7月: 仕様確定、アプリ開発

  • 8月: 最終チェック

➤提出書類

  • 出展者説明資料二つ折り作成・提出

8. 来場者への訴求ポイント

➤展示システムについて

1県&3市の情報をできるだけたくさん展示するために、展示効率を重視したシステム展示ユニットを採用。各市で異なる様々なサイズの情報パネルや実物展示にフレキシブルに対応できる展示システムとしました。

➤来場者への魅力訴求

  • 千葉の2面性の魅力を視覚的に印象付け

  • AR技術を駆使した来場者サービスを実施

  • スマホと写真アプリを活用し、EXPO終了後でも楽しさを共有できるサービスを提供

これらの要素を組み合わせることで、来場者に千葉県の多様な魅力を効果的に伝え、記憶に残る体験を提供する総合的なブース展開を提案した。

▶︎ この企画の「型」を再現するには

この企画がうまくいっている理由は、
自治体PRを“情報展示”で終わらせず、“体験導線”に変えているからです。

展示会や観光イベントでは、

  • パネルは見られない

  • 情報量が多く印象に残らない

  • 立ち寄っても数秒で離脱する

  • 会期後に忘れられる

という課題がよく起こります。

この企画はそこに対して、
来場者行動を起点に設計されています。

まず強いのは、
地域の魅力を一言で整理している点です。

千葉を、

  • 都会・先進性

  • 自然・ゆったり感

という二面性で定義し、
伝える内容を明快にしています。

自治体企画でありがちな
「あれもこれも紹介したい」を避け、

地域価値を一つの理解しやすい軸に圧縮している。

これが非常に重要です。

次に、ブースそのものが
“見る場所”ではなく“巡る場所”になっています。

  • 4面開放で入りやすい導線

  • 県・市ごとのアイランド展示

  • 中央ステージによる注目喚起

  • 回遊しながら情報接触できる構成

つまり、

滞在時間と接触量が自然に増える設計です。

さらに優れているのは、
デジタル施策を会場内の補助ではなく、
会場後の記憶装置として使っている点です。

  • ARフォト体験

  • ご当地キャラとの撮影

  • スタンプラリー

  • 会期後も使えるアプリ配布

これにより、

  • その場で楽しい

  • SNS投稿される

  • 家に帰っても思い出す

  • 旅行候補として再浮上する

という長い接点が生まれます。

ここが単なる展示企画との違いです。

また、この型は自治体だけでなく、

  • 商業施設イベント

  • 企業展示会出展

  • 物産展プロモーション

  • 観光地PRブース

  • 採用イベントブース

にも応用できます。

考え方の順番はシンプルです。

  1. 地域・ブランドの魅力を二軸で整理する

  2. 一目で入りやすい導線をつくる

  3. 回遊したくなる体験ポイントを配置する

  4. 撮影・投稿したくなる仕掛けを入れる

  5. 会期後も思い出す接点を残す

この流れで企画すると、
“出展しただけ”で終わらず、成果につながります。

ただ、この構造を毎回ゼロから考えるのは簡単ではありません。

この型は他の事例でも繰り返し使われており、
成果が出ているパターンです。

👉 この構造はテンプレートとして再現できます。
👉(=ゼロから考えなくてよくなります)

実務でそのまま使えるように設計しているので、

空欄を埋めるだけで、
課題・インサイト・施策が一本につながる企画が組み上がります。

※同じ構造で企画を作りたい方はこちら ☟


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